リスニングルーム完成の日記を拝見して、伊豆高原のMyu邸を訪問して来ました。定年を迎えて、東京から別荘地の伊豆高原に移り住まわれたというお宅は’こだわりの館’だと思いました。
海辺を走る電車に揺られながら最寄の伊東駅に向います。車で迎えに来ていただき、伊豆高原のお宅までは20分ほど走り到着しました。高台にある別荘地で、更に敷地が周囲から一段と高くなっていて別荘の風情たっぷりなお宅です。更に玄関の先は白い床と、青と白の対比が美しい壁に囲まれていました。今は奥様と二人住まいとのことですが、インテリアも殆どがMyuさんが改装のデザインを行われたと言うことで、こだわりの様子が伺われます。
さて、今回訪問のきっかけは新しいリスニングルーム完成の日記です。こちらも中古の別荘を購入してから、ご自分でリスニングルームの設計をして施工は大工さんにお願いしたとのことです。遮音から始まり、フラッターエコーや定在波対策、そして反射と吸音のバランスなどを考えて設計されています。特段にこだわったのは、部屋のどの方向にもスピーカーを配置出来る様にしたことだそうです。その理由は、音はやってみなければわからないからと言われていました。一見括り付けかと思える棚も可動式となっていましたし、電源もどの方向からも取れるように配置されています。現在は天井の低い側にスピーカーが配置されていましたが、天井の高い側への配置も考えていて、更には低い側配置と高い側配置の両方を使い、それぞれ別のサウンドを作り込むことも考えているとのことでした。
もちろん、そのこだわりはオーディオ機器にも現れています。その中でも一番はスピーカーでしょうか。ウーファー部は共通に使用した、ホーン型とコーン型の2種類のスピーカーで鳴らされています。コーン型のシステムは、乾燥途中の太鼓の胴を使い、市販のユニットを購入し、アッセンブリはスピーカー製作の工房に実施してもらったそうです。世の中にある素材を組み合わせつつ、理にかなった自作のスピーカーを設計してしまうとは恐れ入ります。乾燥途中の太鼓の胴を使ってスピーカーを作るとは考えたこともなかったです。これには本当に驚きました。
となりに配置されるホーンがおしい気もしますが、自分はコーン型のシステムのサウンドが好みに合いました。この4Wayスピーカーはスピーカー後方に配置されたパワーアンプをデジタルチャンネルデバイダーで帯域分割して駆動しています。前段はリスニング側に配置されてCD、アナログ、PCと様々なソースが聴けるようにしてありました。
聴かせていただいたのは、ボーカル・ジャズ・クラシックなどの様々なソースや持込のDiscたちです。どのジャンルもスケールが大きく、くつろげるサウンドでした。その中でも特によかったのはピアノです。
まだリスニングルームを完成されて1ヶ月とのことです。そしてこだわりの自作スピーカーをマルチアンプで鳴らしているのですから、更にサウンドを追い込んでいったらどこまで行ってしまうのか、とても楽しみです。そして、独自に設計されたリスニングルームから学ばせてもらうことがいっぱいなMyu邸訪問でした。
皆さま、よい年をお迎え下さい。
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