静岡から新潟まで移動した翌朝の目覚めは早かったです。熟睡したようで体調も万全です。ゆっくりと朝食を済ませた後に、ホテルへ車で迎えに来てもらいX1おやじ邸に到着しました。
話には聞いていましたが、オーディオ用の専用棟とのことです。ちょっとスケールが違うなぁと、部屋に入る前からワクワク感は高まります。
中に入ると広い!床面積40畳、天井高5.5mとのことです。まずはスペースの大きさに驚きます。
部屋の中央付近に設けられた視聴ポイントにはリクライニング・チェアが3脚あり、その後方にはソファーが置かれています。そして、部屋の背面部には音声や映像のソフト群の山が背の高いラックに収納されています。ラックの前には脚立が用意されていて、脚立に登りながらソフトをピックアップされていました。加えてサラウンド用のスピーカーが4本置かれていますが、4本ともウィルソン・オーディオのシステム*です。このスペースの中では、システム*が小さく見えました。このサラウンド・スピーカーは映画などの映像ソフトを再生するときにのみ使用されているとのことです。
まずは映像から見させてもらいました。昨日の新潟に向かう車の中で、映像も観たいとリクエストしましたので、朝の6時から電源を入れて3管式のプロジェクターを温めておいてくれたとのことです。
ミュージカル系統の映画の試聴からのスタートでした。目の前に広がる170インチの大画面、マルチサラウンドの音声、まるで映画館で観ているようでした。ですが、不思議と感動がない。音量も大きくないですし、普通なのです。あくまで自然な感じだったので、特にコメントすることもなく流れる映像の世界に浸っていました。
こんな様子に、X1おやじさんから言葉が発せられました。
X1おやじ:「何も言われませんが、感想はないですか?」
ヒジ:「いや、映画館にいるようなのですが、普通といいますか自然なので感動もないのです。」「ですが、嫌な音を一切出さずに、邪心は抑えて音楽を楽しむことを第1に調整されていることはよくわかります。」「中々出来ることではないですね。」
X1おやじ:「そうなんです。そんな点をわかってくれたら嬉しいです。」
こんな会話をしながら、日常生活に近い感覚で映画を楽しんでいました。
ですが、このままでは終わりません。このサラウンド映像システムが感動を呼び起こしてくれたのは、クラシック音楽をテーマにした映画“オーケストラ”です。マルチシステムから流れる、モーツァルトもチャイコフスキーも美しい音色が際立ちます。この広いスペースの中で、まるでコンサート・ホールにいるような錯覚さえ味わいます。
ヒジ:「やはり音楽はいいですね。感動します。」
X1おやじ:「いや、映像があると音は気にならないものですから。」
この日初めての賛辞だったと思いますが、オーナーは余裕綽々です。本番はこれからですよ、と言わんばかりの反応だったと記憶しています。
確かに、オーディオ・オフ会ですからメインは音楽再生ですね。映像系の視聴は、早々に切り上げて音楽再生に移りました。
-つづく-
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いよいよX1オヤジさん宅のレポート開始ですね。
非現実的なスケールで、いろいろな切り口で聴き込むのは大変です。
日頃接していない様々な条件がありますから…自分の知らない苦労をどれだけ感じられるかで、聴こえ方も変わって来ますよね〜
いずれにせよ、あの情熱の館では、どこまでも終わりがない程のキャパシティを持ち合わせているので、楽しいったらありゃしません!
お互いの時間が許せば、遊び呆けてしまいそうです。
砂箱セッティングだけでも、何日有っても足りそうも有りません(汗)
つづきが楽しみ、楽しみ!
では、では
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ヒジヤンさんの為に 必死に トラヴァトーレを探し出し,4,5回 練習したでしょ。まあ 映像には あまり 興味が なかった様ですね。
(笑い...)
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聴きに行かれたことがあり、サウンド調整に専念する方にだけわかる日記の表現でしょ。わかるかな~なんて感じの。
本当にX1おやじさんのサウンド調整には感動しました。中々出来ることではありません。自分はこれまで100邸は超えるお宅に訪問して来ましたが、同様な調整をされていた方はお一人だけですよ。この世界では著名な方です。
つづきも楽しみにしていて下さいね。
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この日記には、読む人が読めば衝撃的なメッセージが秘められているのです。すごい!素晴らしい!の連呼でなくて申し訳ありません。
イルトロヴァドーレのソフトを必死で探していただいたことには感謝しています。この日記にも書こうかどうかと迷ったのですが、主題がぼけてしまうので割愛しました。ですが、おかげさまで翌々日にこの日のイメージを思い浮かべながら、横浜の洋館で歌うことが出来ました。
>映像には あまり 興味が なかった様ですね。
えへへ、そうなんです。
黒の出し方とか、肌の色とか、感動ポイントは沢山あったのでしょうね。やはり、わかる人にだけわかる世界なのかもしれないです。
まだ、続きますので回想録をお楽しみ下さい
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