材質の違いによる音質傾向 – 金属たわしアース10

日記・雑記
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金属たわしアースの日記もすでに10回目。このアースは手ごわくて、中々まとめることが出来ずにいます。ですがいろいろ実験をしていくと、多分こうなんだろう・・・という仮説も湧いてくるものです。

そろそろまとめに入りたいとは思っていますが、この日記はまだ単体評価の内容です。金属たわしには様々な種類がありますが、果たしてどのたわしを選ぶのがよいのか?それぞれの音にはどんな傾向があるのだろうか?という内容です。

7回目の日記で、磁性体と非磁性体のことを取り上げましたが、その後の試聴結果なども合わせた結論は以下です。

1、磁性体と非磁性体の材料があるが、音に違いはあるのか?
・磁性体のたわしも、新品から初期エージング時の音は悪くないが、徐々に気になる点が出てくる。
・気になる点は、音の歪感や音像の膨らみが徐々に増すと感じる点である。
・この現象は、金属たわしが徐々に帯磁していくことが原因として考えられる。

左:磁性体ステンレス(SUS430) 右:非磁性体ステンレス(SUS304)
見た目はほぼ同じなので、磁石で見分ける

*上記から、金属たわしアースでは非磁性体の材料を用いることにした。

2、たわしの材質は何を使うのがよいのか?
ここの見極めが一番苦労しました。理由は、金属たわしの材質による音は、たわし単品のみでなく、ケースの音との複合となるためです。ケースの振動がすべて音に乗ります。この音の違いは同じ条件でケースの材質違いの音を聴けば愕然とするほどの違いがあるのですぐにわかります。


ですから、たわし単独の音の違いを見極めるのがとても難しいのです。一例を上げると、ソリッドで力強いステンレス材に金属ケースを組み合わせると、金属ケースの響きがのって最初は丁度良い具合だと感じられるのです。実際に自分でも5回目の日記までは、ステンレスたわし+金属ケースを提唱していましたが、その後にこの事実を知り撤回しました。

金属たわしの音を知るためには、ケースの音を出来るだけ排除する必要があります。ケースに入れずに使ってもたわしの細線の振動の音がのってしまいNGでした。ですので、固有音が小さいケースに、たわしをぎゅうぎゅうに押し込んで聴いてみるのが一番よいというのが自分の中の結論です。

結果はガラスケースが一番色付けがなかったです。ぎゅうぎゅうに押し込んで圧力をかける。その状態でもケースの音がのらないことが大事です。今では金属ケースは全て排除しました。その原理についても大筋が見えてきましたので、別日記で書いてみたいと思います。

長くなりましたが、上記の前提で非磁性の金属たわしの材質の違いによる音質傾向は以下でした。

左から
ステンレスたわし(非磁性)・・・力強いソリッドな音
銅たわし           ・・・繊細で芳醇な音
真鍮たわし          ・・・力強く豊かな音
この中で、どれか一つを選べと言われたら自分は迷わず真鍮たわしを選びます。

ただ沢山の金属たわしアースを設置していく中では、もう少し力強い方向に振りたいとか、繊細な方向に振りたいなどの嗜好が出てくると思います。その時は、いずれかのアース個体内の材質をステンレスや銅にすることで音質調整するのがよいように感じました。一つのケースにいろいろな種類の金属を混ぜ合わせても良い結果は出せませんでした。機器に対して並列に異なる金属たわしアースを設置すると好みの方向に音調整が出来ると思います。

この日記では金属たわしの材質についての実験結果をまとめてみました。今後は金属たわしのアーシングシステムとしての活用や、構造的に、電気的にどのようなことが起こっているのかの原理の推論についてもまとめてみたいと思います。

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