3ヶ月ほど前に初訪問させてもらったにゃんす邸のリベンジの話です。その時に感じたのは、スピーカーからの出音が高級な音がするということです。反面、課題と感じたのがスピーカーセッティングとマルチサラウンドの音でした。
その後の変更は・・・にゃんす邸の変更は多すぎて、何をどう変えたのかよくわかりません。どうやら機器やケーブルなども変更となっているようなのですが・・・
今回訪問の試聴のポイントはアース棒の増し打ち工事をして、アースラインを見直した結果です。これをポイントにvanillaさんと三人で確認するオフ会でした。にゃんすさんは力が入っています。まずはパワーを付けてからと、うなぎ店でご馳走になってからリスニングルームに向かいました。さて、確認試聴タイムの始まりです。
少しの間、耳慣らしと機器の暖めを済ませてから本番がスタートしました。にゃんすさん渾身のAkiko/Girl Talkです。
どうですか?と無言の問い掛けがあります。これに反応して、vanillaさんが透明感が上がっていますとのコメント。一方で、自分は・・・無言、何と言おうかと頭の中を駆け巡っていました。確かにスピーカーからの出音の透明感は上がっているのですが・・・。
前回もそうだったのですが、どうもスピーカーセッティングが自分には合わないのです。歌声とバックの演奏が混在して平面的に感じてしまいます。前回も同じ感想から、スピーカーをクロスセッティングに変更して聴かせてもらいました。ですが、にゃんすさんもvanillaさんもこの音がいいと言われている。色々と意見交換したのですが、どうもお二人とは聴いているところが違うようでした。
そこで、前回同様にクロスセッティングで聴いてみる提案をしたところ、にゃんすさんからの提案がありました。「定位ならこれを聴いてみてください」と。
すると、息を呑むほど見違えるようなサウンドが流れてビックリしてしまいました。akikoのボーカルがセンターにしっかりと定位し、歌声に芯があります。バックの伴奏との距離感も適度で立体感があり、まさに見える音でした。
何をしたのですか?
と問いかけたところ、最新のLINN「SPACE OPTIMISATION」とのことでした。
簡単に言うと、部屋が固有に持つ定在波やスピーカーセッティングによる変動要素を、そのスピーカーが持つ個性を生かしたままに補正するソフトウェアとのことです。
部屋のデータや使用するスピーカーと置く位置などをインプットして、LINNが持つ大型コンピューターで計算して補正をかけているとのことでした。例えば、上図の壁に密接させたスピーカーセッティングでも、同じ部屋に理想の配置をした時と同じ音になるように補正をかけるソフトとのことです。
自分の視点で言うと、オーディオマニアが丹念に5年くらいかけて追い込むセッティングをコンピューターが一瞬にしてやってくれるというものです。これまでの認識では、自動音場補正は音が変になる、と思っていましたが、最新の文明の利器は素晴らしいです。
これで、自分が感じていたにゃんす邸の課題のひとつはクリアされました。もともと持っている、にゃんす邸の透明で高級な出音が活き活きと鳴っています。
この「SPACE OPTIMISATION」は、LINNKLIMAX DSM/2に装備されていて、LINNの大型コンピューターとの接続で活用できるとのことです。本当に素晴らしい機能だと思います。
長くなりましたので、後編に続けます。
コメント ※編集/削除は管理者のみ