PCからの送り出しのお試しがほぼ終了したので、自宅でのUSB接続の仕様決めを実施します。加えて、他の送り出しとの比較をしながら、自宅での音楽と映像の楽しみ方を決めることにしました。
1)PC-USB接続の仕様決め
前回までに確認した、PC-USB接続のポイントに照らし合わせながら仕様を決めました。
①DACの電源品質
⇒K-03Xsへは、NCTのカスケード給電で問題なし
②USBアイソレート機能の設定(標準で設定されていれば、それで充分)
⇒K-03Xsは、USBアイソレート機能が標準装備されているので問題なし
③USBケーブルのノイズ対策(コアの設定でかなりの効果あり)
⇒自宅での使い勝手から、USBケーブルは4mとしDACに直接入力
⇒ケーブルは部屋の中央を這わす形になるので、目立たない色を条件に選択
⇒ノイズ対策は、ケーブルにヴィトロパームコアとフェライトコアを設定して実施
この仕様をPC-USB接続の基準としました。PC側のUSBケーブルは都度接続となります。
2)CDP vs PC-USB
これまでの自宅での音楽再生のメインはCDPからの再生です。これと、今回決めたPC-USBを同じ音源(CD/リッピングWAV FILE)+ESOTERIC HR AUDIO PLAYERで比較してみました。
音の比較結果はメリット/デメリットがありますが、オーバーオールとしてはCDPが好ましかったです。
CDP再生のメリット ・・・音の厚みとしっかり感が優位
PC-USB再生のメリット ・・・低域の定位のブレのなさが優位
CDP再生の方が低域の定位がブレることがありますが、CD読み込み時の時間軸のバラツキのためと思われます。ポーズから再生すれば、CDP再生でも低域の定位ブレは起こらないケースが多かったからです。逆に言うと、FILE再生は時間軸のバラツキが起こりにくいと言えそうだと思いました。
それにしても、こんな安直なPC-USB接続で、ここまでCDP再生に肉薄するとは驚きです。
3)音楽ストリーミング(Spotify) ラズパイ4:HiFiBerry vs PC-USB
従前のDDCを使用したUSB再生との比較では、MFさんが紹介してくれたSpotify+ラズパイ4:HiFiBerryがよかったので、音楽ストリーミングはラズパイ4:HiFiBerryに代替していました。今回変更したPC-USBとの比較ではどうなるか?試してみました。
比較結果は逆転し、PC-USBの方がよくなっていました。Spotifyで同じ音源を比較すると、PC-USBの方が鮮度感が高く、定位も安定しています。ただし、大きな有意差は感じませんでした。それに対しラズパイ4:HiFiBerryでは、ケーブルレスで再生できますので、ながら聴きにはとても便利です。以上から、音楽ストリーミングはラズパイ4:HiFiBerryを継続活用することにしました。
4)AVストリーミング(ビデオ、YouTubeなど)
拙宅の環境では、AV再生はPC-USBの独壇場です。
PCモニターを見ながら再生できますので、アニメ、映画、YouTubeなどを見るときには重宝します。映画などは大画面が欲しくなりますが、アニメなどは情報量が少ないためか映像はこれで充分と思わせてくれます。正月に「鬼滅の刃」の無料配信を観てからというもの、アニメにハマっていて存分に楽しんでいます。
上記から、自宅でのオーディオ再生は下記で楽しむことにしました。
<<音楽再生>>・・・CDPでのCD/SACDでの再生
<<ながら聴きの音楽ストリーミング>>・・・ラズパイ4:HiFiBerryでの再生
<<AVストリーミング>>・・・PC-USBでの再生
今回のお試しの中でFILE再生のポテンシャルに可能性を感じたので、当面は決めた仕様で聴き込みを進める中で、次のステップを模索してみようと思います。
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