2021年末にバズケロ邸に訪問した後に、中1日をおいて拙宅にお招きしました。その時に国内盤と輸入盤の比較試聴を実施しましたので、備忘録を残しておきます。そして、オフ会で感銘を受けて購入した音源も数々ありました。
【音源比較】
1)ささやく夜/カーラ・ボノフ 国内盤CD vs 輸入盤CD比較
この音源では、初出版CDのトラック1’涙に染めて’を比較しました。
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バズ:輸入盤の方が力強く、ダイナミックに感じます。輸入盤の方がよかったです。
ヒジ:最新のセッティングでは以前ほどの変化は感じませんが国内盤はハイ上がりに聞こえます。
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2)狂気/ピンクフロイド 国内盤2003年SACD vs Analogue Prod盤2020年SACD比較
この音源では、トラック4”Time”を比較しました。
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バズ:国内盤は解像度が高く感じます。 Analogue Prod盤は音が太くて、こちらが好きです。
ヒジ:バズさんの感想と同様に感じます。一言で言えば、「良い音の国内盤」「好きな音のAnalogue Prod盤」ですね。
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3)インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団 マーラー:交響曲第5番
1986年にDENONがフランクフルト:アルテ・オーパーで録音した「世界中でインバルの名を不動のものにしたマーラー演奏史上の金字塔的名盤」と言われる音源です。86年度文化庁芸術作品賞/レコード芸術特選/朝日新聞試聴室推薦など数々の栄誉も受けています。
この音源を、「国内マルチマイク録音盤」「国内ワンポイントマイク録音盤」「オランダ廉価レーベル盤(Brilliant Classics)」で比較してみました。
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バズ:国内マルチマイクは華やかですが遠近感に乏しいです。国内ワンポイントマイクは地味に感じますが奥行き感が出ますね。オランダ廉価レーベルは力強くて一番いいです。
ヒジ:そうでしょ!自分もBrilliant Classics盤が一番いいと思います。何より音楽に引き込まれます。
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輸入廉価レーベル盤はよくないという日記を見かけたことがあるのですが、バズさんも自分もオランダ廉価レーベルのBrilliant Classics盤が一番よいと感じました。
DENONが販売する1986年録音のインバル指揮 マーラーは、2本のメインマイクのみのマスタリングを「国内ワンポイントマイク録音盤」、メインマイク+補助マイクでマスタリングしたものが「国内マルチマイク録音盤」です。Brilliant Classicsに販権譲渡したのは、各マイクで収録した個々の音源に思えます。それらのマイク毎の音源をBrilliant Classicsが独自にマスタリングしたようです。
大きくとらえると、国内盤のマルチマイクとワンポイントマイクの中間の音がしますが、オーケストラの華やかさ・立体感・音楽の深みともにオランダ廉価レーベル盤が最上であると感じました。
やはり、クラシック音楽はヨーロッパの音楽です。「音楽の魅力も音の出し方も日本人では敵わない」ことを思い知らされました。
バズケロさんの感想日記でも、「楽器の音色や音楽の聴かせ方が魅力的・・・制作に関わった人の音文化の違いが音に出ている」とあります。
狂気/ピンクフロイド(プログレッシブ・ロック)のマスタリングでも同様なことを感じました。ささやく夜/カーラ・ボノフ(ポップス)では、それほどの差は感じませんでしたが、クラシックでは・・・残念ながら仕方がないことかもしれないです。
試しに、WE ARE ONE/ケリー・スウィートの輸入盤も購入してみました。
やはり国内盤は音量を上げると、「子音が強調される」「歌声を張り上げる部分が煩く感じる」など、ハイ上がりに感じます。インバル指揮マラ5ほどの差は感じませんが、同じポップスのカーラ・ボノフと同じ差程度に輸入盤の方が好みでした。
今回の相互訪問は実り多いオフ会でした。
バズケロ邸で刺激を受けて、聴かせてもらった音源も数々入手しています。
【JBL部屋で感銘を受けて購入した音源】
①’Jazz at the Pawnshop Vol1’ Propriusレーベル輸入盤CD
・・・お試しで中古の安めの輸入盤を購入
②Love Over Gold/ダイアー・ストレイツ 輸入盤リマスターCD
・・・散々迷って、安定の輸入盤CDを購入
【ハーベス部屋で感銘を受け、備忘録を書きながら欲しくなった音源】
③All about Carol/キャロル・シンプソン 国内盤モノラルCD
・・・すぐに手に入る国内盤を購入。輸入盤は取り寄せで1か月近くかかる見通しだった
【バズケロさんの持ち込み音源を聴いてほしくなった音源】
④’Jazz at the Pawnshop ”30th Anniversary” Propriusレーベル 輸入盤 3枚組SACD
・・・バズケロさんのFimレーベルのSACDの音がよく感じたので、追加でSACD盤を注文した。が、・・・Fimレーベル盤がよかったのかもしれないし、一抹の不安を抱えています。Fimレーベル盤は高くて手が出ないのです(笑)
⑤”Quiet Winter Night” 2Lレーベル 国内盤SACD
・・・オーディオ的な快感が味わえる音源として、手持ちしておきたくなったので注文しました。国内盤しか見つからなかったです。
◆2021年冬の相互訪問は、様々な気づきあり、刺激あり、進化を感じ、課題ももらい、よい音源探しもできたオフ会でした。Auro3Dさんも言われていましたが、学びの多いオフ会はよいですね。今後も相互訪問は続けていきたいと思います。
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