「ちょいとおまいさん、ひとつお忘れになってはいませんか♪♪♪」
ついうっかりしていました。O氏、Y氏とのオフ会の前にCENYAさんをお招きする予定だったです。CENYAさんからは、「音を回す感覚」と「床振動を使った音作り」を体感したいとメールをもらって日程調整していました。うっかりのお詫びも兼ねて、今回はご要望のテーマに合わせたプログラムを組んでみました。
テーマ1:「音を回す感覚」
そもそも「音を回す」理由は何なのか?ですね。
・2chでもサラウンドのような臨場感を味わうこと
・部屋中を音で埋め尽くし、スケールの大きなサウンドとすること
・定在波の影響を避けて、「帯域バランスを整えること」「定位を安定させること」
これは音像系のソフトと音場系のソフトを対比して聴いてもらうのがわかりやすいと思いました。音場系ソフトの方が効果が大きいです。CENYAさんは”女性ボーカル”が好みとお聞きしていますので、女性ボーカルを主体に下記の対比をしてもらおうと思います。クラシックやジャズは有名音源を主体に考えました。
音像系 vs 音場系ソフト
<女性ボーカル>
①今井美樹 /I Love a Piano vs ケルティックウーマン
・今井美樹は、歌とピアノだけの音源だが、曲ごとにピアニストが異なる。同じピアノで同じ条件の録音だが、ピアニストによるタッチや音色の違いの描き分けが課題となる音源。自分も先人に教えられたものをgenmiさんにも紹介したことがある。
・ケルティックウーマンは、スタジオ録音だがスケールが大きい。上から音が降ってきたり、音が立体的に動き、3D感満載の音源。
②モノラル音源 vs ステレオ音源
・キャロル・シンプソンのモノラル録音では、音像はセンターに集中するが響きが部屋中に回りモノラルとは思えない音源。
・KKVの30周年記念盤はコンピレーションアルバムだが、空間表現豊かな音源が多数ある。
<クラシック>
③チェロのソロ vs 小編成オーケストラ vs 合唱曲
・バッハのチェロ組曲はチェロのみの演奏で、クラシックとしては音像型の音源となっている。
・オルフェウスのバロック音楽集からは、G線上のアリアで音場感を感じてもらう予定。
・クルレンティスのモツレクは斬新だ。合唱の広がりとソロの対比が聴きどころ。
<ジャズ>
④モノラル音源のステレオ化 vs ジャズライブ
・ソニーロリンズの音源は、モノラル録音を2chに振り分けたもの。音像感が著しい。
・ジャズで音場型は何か?と迷ったが、ライブ録音で空気感を感じてもらうことにした。
テーマ2:「床振動を使った音作り」
「床振動を使った音作り」の狙いは下記です。
・低音が沈み込んだ豪快なサウンドとすること
・コンサートホールを想起させるような低音の響きを出すこと
こちらはクラシックを聴いてもらうのがわかりやすいです。
⑤ヴィヴァルディ 四季
・この音源は小編成だが、低音もたっぷり入っていて豪快だ。これが四季?と思うほど激しい演奏を味わってもらいたい。
⑥リムスキー=コルサコフ シェエラザード
・スケールの大きさとソロの繊細さを併せ持つ曲。ソロと総奏の対比とパースペクティブ感を感じてもらいたい。
⑦マーラー交響曲第2番
・豪快な低音を味わうのには、この上ない曲だ。この部屋でこのスケールが出るのはなぜ?と頭を巡らせてもらいたい。
反面としての、
・締まりのない低音にならないか
・遅れた低音にならないか
などの確認も必要かと思います。
こちらはジャズや太鼓が適していますね。
⑧オスカー・ピーターソン/プリーズ・リクエスト
・ウッドベースが主役な曲。反面の低音チェックに適していると思い選曲した。
⑨はせみきた/オトダマ
・小さな太鼓から大きな太鼓までの合奏で、打撃音のチェックに適している。
テーマ3:「現在取り組み中の音源」
⑩Credo
⑪マーラー交響曲第8番
・これらは取り組み中の音源なので、自由闊達な感想を求める。
具体的には当日までにもう少し練っておきます。
持ち込み音源も歓迎します。
普段文字で書いていることが、何を言っているのか体感してもらおうと考えています。
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ヒジヤンさん
こんばんは。
こんな立派なメニューを考えて下さりとても嬉しいです!
一曲一曲に明確な目的があるので聞きどころも集中できそうです。
少しでも多くの事を感じ取って帰りますね。
最近の私は『防振』『制振』『除振』『共振周波数』『伝播』というキーワードの事ばかり考えていまして、ヒジヤンさんの所にたくさんのヒントがあると思っています。
週末が楽しみです。
よろしくお願いいたします!
CENYAさん、おはようございます。
「音を回す感覚」と「床振動を使った音作り」の体感プログラムを考えてみましたが、中々と難しいと思いました。具体的な要望の提示をもらったので、ちょうどよい機会だった思います。
自分がオーディオでやってきたことは、狭い部屋で大編成をスケール感豊かに鳴らすのにどうしたらいいのか?これが主なことです。ですから、それをどのように感じてもらえるか、当日に対話を交えながらやってみようかと思っています。
アンテナが立っているところを感じるものなので、事前の話を少しだけ補足します。
オーディオでのサウンド作りにおいて、
①スピーカーから音が出るまでのサウンド作り
・・・これは可能な限り色付けせずに、音の純度を高めることと思っています。
②スピーカーから音が出た後でのサウンド作り
・・・こちらは、部屋との連動で、自分のサウンドを作っていくことと思っています。
CENYAさんが考えている、『防振』『制振』『除振』『共振周波数』『伝播』は両方に関係しますね。ですが、あえて分類するならば下記かなと。
①スピーカーから音が出るまでのサウンド作:『防振』『制振』『除振』『共振周波数』
②スピーカーから音が出た後でのサウンド作り:『防振』『共振周波数』『伝播』
だから相反することも多数ありますので、そんな面も交えながら進めていきましょう。
よろしくお願いします。