新規会員登録の際、X(旧Twitter)のフォローやメッセージをご確認頂けず、登録保留の方もいらっしゃいますので、Xへログイン頂きご確認をお願いします。

小編成管弦楽によるモーツァルト&ワーグナー@フィリアホール

日記・雑記
日記・雑記
Sponsored Link

小ホールで演奏する小編成オーケストラの聴こえ方の確認をしたくて向かいました。大ホールで小編成オーケストラを聴くと、音が散ってしまい満足して聴くことが出来ないためです。音量が大きい、小さいの問題だけではないです。

 

ホールは横浜の青葉台にあるフィリアホールです。座席数500の幅狭なシューボックス型のホールで、潤沢な響きとやわらかな音色が特徴です。このホールで、40名規模の小編成オーケストラの演奏を聴いてきました。座ったのは、1階席4列目のセンターです。

見え方は、オーケストラからの距離が適度で、前方の奏者がやっていることはよくわかるのですが、奥側に配置される管楽器群が見にくい感じでした。実際の話、ホルンが陰になり見えなかったため、ホルンがいないのにホルンの音が聞こえると思ったほどでした。

 

プログラムは、神奈川フィルのメンバーによるコンサートです。

指揮:小林雄太(神奈川フィル副指揮者)

<演奏曲>

①モーツァルト/ディヴェルティメント ヘ長調 K.138・・・弦楽四重奏+コントラバスによる演奏

②ワーグナー/ジークフリート牧歌・・・小編成オーケストラによる演奏

③モーツァルト/交響曲 第40番 ト短調 K.550改訂稿・・・小編成オーケストラによる演奏

アンコール

・モーツァルト/ディヴェルティメントK.136第2楽章・・・小編成オーケストラによる演奏

 

①モーツァルト/ディヴェルティメントK.138

弦楽四重奏+コントラバスによる演奏ですが、平均音量は約60dBです。100席のサルビア音楽ホールで聴きなれていますので、さすがに音量が小さく、音質もふわっと感じる音で、キレもなくインパクトがなかったです。聴きなれた楽曲でしたが、オーディオで聴いた方が満足できました。

 

②ワーグナー/ジークフリート牧歌

この曲から編成は大きくなり、ヴァイオリン8、ビオラ6、チェロ4、コントラバス2と管楽器群で40名規模の小編成オーケストラとなりました。音量は静かに始まる冒頭では50dB程度、徐々にクレッシェンドして盛り上がる部分では77dBまで上がり、音量充分です。計測上の音量だけではなく、ステージいっぱいに広がる楽器群から流れる音は、音量が小さくとも散ってしまう感覚はなく、心地よさに浸っていました。

 

③モーツァルト/交響曲 第40番

この曲も②のワーグナーと同等の編成でした。音量は冒頭が60数dB付近で、盛り上がる部分では75dBまで上がり、不満はなかったです。音が散る感覚もなく、キレも感じますので、聴きなれた楽曲ですが、小ホールで聴く小編成オーケストラもいいもんだと思いました。演奏面では、この曲はもう少し抑揚をつけた方が好みですが、あっという間に第4楽章まで進みましたので、満足して聴けたと思います。

 

そしてアンコールは、最初に弦楽四重奏+コントラバスで演奏したモーツァルトのディヴェルティメントでした。冒頭では弦楽四重奏で聴いた曲を小編成オーケストラの演奏で聴くかたちです。弦楽四重奏では満足できなかったのですが、編成が大きくなるとまるで聴こえ方が違います。この曲の持つウキウキするような楽しさを感じながら聴きました。

 

小ホールで聴く小編成オーケストラはどんなものかとお試し気分で聴きに来た演奏会でしたが、ホールの大きさと演奏規模の大きさのマッチングの大事さを痛感することとなったコンサートとなりました。

 

 

 

<参考:オーディオで聴く時に好きな音源>

①モーツァルト/ディヴェルティメントK.138

 

コープマン&アムステルダム・バロック管弦楽団 ERATO CD

 

③モースアルト/交響曲 第40番

マッケラス&スコットランド室内管弦楽団 LINN SACD

 

コメント ※編集/削除は管理者のみ

タイトルとURLをコピーしました