前回の真空管放浪記から、だいぶ時間がたってしまいましたが、その間もいろいろ球転がしで遊んでいました。
今回のご紹介するは、東芝の6G-B8です。当時の真空管は、海外からの技術供与を受けての製造が主でしたが、これは、東芝独自開発の純国産で、1964年の東京オリンピック向けに開発された様です。ただ、1970年の大阪万博向けに開発されたとの記事もあり、定かではありませんが、まあどちらにしても、当時の高度成長期の日本を象徴する真空管です。
また、当時の学校の放送室では、この6G-8Bか松下の6CA7のどちらかが使われていた様で、おそらく、どこかで6G-B8の音は、聞いていたことでしょう。
拙宅のV70SE、KT88(6550)、EL34、6L6GCには、対応していますが、6G-B8なんて対応しているはずもないですね。
でも何としても、6G-B8の音を聞いてみたい。いろいろ調べるてみても良くわからず、分かったのは、バイアス調整すれば、KT88の代わりになるかも?ってことくらいです。
V70SEには、保護回路があり、過電流とかには、敏感に反応してくれます。まあ、駄目もとで、試してみる気になりました。
早速、ヤフオクでゲットし、試してみました。
前段、ドライバーも東芝です。
保護回路も働かず、音も問題なく出ます。
音は、いままにない低音の充実感。ブンブン低音が出ます。土台がしっかりしてきた印象です。しばらく聴き込んでいたのですが、抜けの悪さが気になって来ました。一度気になると駄目ですね。また元に戻したのですが。。。
最近、セッティングを詰めたり、上流を弄った結果、音が変化して来たので、また6G-B8を引っ張り出して来て試してみました。
んんん、、、でもやっぱり抜けが悪いです。前段、ドライバーもとっかえひっかえしていみたのですが、NECの6CA7も似た印象です。
日頃、欧州系の真空管を常用しているせいか、どうも日本の真空管、相対的に高域の抜けが悪い様に感じます。
ついでと言うわけではないのですが、大球転がし大会を挙行してしまい、今は、TESLAのEL34を常用しています。
6B-B8、なんか愛着があるんですよね。どうもドナドナする気になれません。またいつか活躍することを願って、ストックしておきたいと思います。
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