もうだいぶ前になってしまいましたが、5月の終わりにGRFさんのところへ訪問する機会を得ました。
今回は2回目でHarubaruさんとご一緒です。
ジャーマンフィジックスの無指向性ユニットを使用したシステムは前回訪問の時と変化はなかったのですが、今回もいろいろな発見がありました。
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最初に聴かせていただいたオーケストラはやはり空間表現が素晴らしかったのですが、前回聴かせていただいているのでビックリはしませんでした。
それでもハーディングのマーラーの交響曲第10番の第5楽章冒頭のバスドラムには改めて感心させられました。
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このCDは前回訪問の後私も購入したのですが、拙宅ではバスドラムの質感や多少の奥行き感は出るもののあの音場の中の存在感には遠いです。私のCDは日本盤だったのでそのせいが多少あるかもしれませんが、それがメインの要因ではないと思っています。
今回最初にビックリしたのはクレーメルとアルゲリッチのプロコフィエフ、バイオリン・ソナタ。
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プロコフィエフはバイオリン・コンチェルトを聴いたことがあったので、なんとなく耳なじみがあり聴いたことがあるように錯覚したのですが、私にとっては初めて聴く曲のようです。曲の性格かあるいはアルゲリッチの強烈な個性のせいか、バイオリン・ソナタというよりはバイオリンとピアノのためのソナタみたいでしたが…ヴィルトゥオーソ同士の丁々発止の演奏でスリリングでした。音もまさにホールの中に存在するバイオリンとピアノを感じました。私はピアノ・フェチなので特にピアノの音が気になるのですが、スタインウェイがスタインウェイらしく唄っていました。伴奏なのに…(笑)
(上記は訪問直後の感想でCDのタイトルではバイオリンソナタとなっていたのでそう思ったのですが、後日音源を手に入れてリッピングしたらファイルの名前は Sonata for Violin and Piano になっていました。この演奏を聴くとこのファイル名の方がイメージに合っている感じです。)
ピアノやバイオリンの音自体もそうですがその存在感、雰囲気感も素晴らしかったです。 グラモフォン録音の支えがあってこそでもあるので、録音をする立場としてはこんな音で録れたらと思いましたが、GRFさんの演奏者が良くないと…という言葉には二の句が継げず…(笑)こんな演奏者の録音に立ち会えたら幸せでしょうね。
ピリスのモーツァルトについてもモーツァルト音痴の私のへんてこなコメントで申し訳なかったのですが、思わず聞き惚れてしまいました。
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結局、このピリスも今はウチの音源に加わりました。
後半のアナログも盛りだくさんで非常に楽しく聴かせていただきました。
Mola Molaの多機能とS/Nにはビックリです。
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DL-103とBenz Microの比較も面白かったですが、この差を際立たせているのはGRFさんのシステムの音場表現力のようです。過去に103を使っていたこともある私にとっては今もこれをメインに使っていたらショックが大きかったと思います。現在、拙宅ではアナログはほとんど余興でかけるぐらいで、投資計画はゼロですが、それでも…
私の現用カートリッジをGRFさんのところで試してみたいなんて考えが一瞬頭の中をよぎりましたが、やはりショックを受けそうなのでやめておいた方がよさそうです(笑)。
クレンペラー、フィルハーモニアのオリジナル版LPはただただ感心するばかりでした。こんなの聴くと資金力のある方はアナログにはまっちゃうのでしょうから危険を感じます。
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最後はとろけるような芳香の美酒と共に有機ELTVまで楽しんでしまいました。あの黒の諧調は魅力的ですね。私の現用プロジェクターは3D対応直前のモノなのでそろそろ4K対応なども含めて考えたいのですが、資金面で悩ましいです。
GRFさんには夜遅くまでおもてなしくださいまして大変感謝しています。
ありがとうございました。
私は終バスに乗り遅れてしまいました。(笑)
でも、大満足の一日でしたのでしょうがないですね。
Harubaruさん、行帰りにいろんな話ができて楽しかったです。
ありがとうございました。
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