bion邸訪問記 - 繊細・精緻、ぬくもりのアナログ再生

日記・雑記
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7月1日、静岡県の某漁港の街にお住いのbionさんを訪問する機会を得ました。
同行者はHarubaruさんでウチのクルマで行ったのですが、Harubaruさん宅から約1時間で到着。
電車で神奈川県内や都内のお宅にうかがうよりもむしろ短時間なので、その近さにビックリです。

まずはbionさんのクルマで漁港へ。漁港で水揚げされた新鮮なネタのお寿司で腹ごしらえ。漁港周辺は干物などを扱うお土産屋さんも多く、土曜日ということもあってお客さんでかなりにぎわっていました。

bion邸へはHarubaruさんは前にも来られているのですが、私にとっては今回が初めてですし、Phileweb上でもリスニングルームや使用機材の情報がほとんどないミステリアス(?)な方ですのでドキドキの訪問でした。
bionさんは閑静な住宅街のお宅の2階の1室をリスニングルームとして使ってらっしゃいます。
お部屋に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのはビクターSX-1000ラボラトリー。

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国産のオーディオ機器全盛時代最後期のハイエンドスピーカー。
すごい存在感です。

駆動するアンプはアキュフェーズのA200。
プリアンプ、CDトランスポート、DACはアキュフェーズのフラグシップ機で盤石。

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アナログのかなめはヤマハGT-2000X。カートリッジはフェーズメーションPP2000。フォノ・イコライザ―はEAR。

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すべてフラグシップ機で固められた隙のない布陣。
ウエルフロートやKaNaDeなどを使用した足元やケーブル類にもこだわりが感じられます。

デジタル音源からスタートして後半はアナログ三昧。
いろいろなソースを聴かせていただきました。
デジタルもアナログも全体のバランスは同じ。
中高音の繊細さと解像度の高さが印象的で素直に高域まで伸びているので違和感が全くなくて気持ちいい。低域は量感は控えめですが質の高さを感じます。
bionさんがデジタルよりもアナログの方が全然いいとおっしゃるとおり、アナログの音はすごく魅力的。アナログは中高域の繊細さに加え特有の密度感、ぬくもりが感じられます。

聴かせていただいた中で一番印象的だったのは中村紘子さんのショパン、45rpmのLPで曲はスケルツォだったと思います。アナログでは広大なダイナミックレンジのソロ・ピアノの再生は難しいと思っていたのですが、これは驚きでした。
テープヒスは感じなかったし、フォルテも気持ちいい。
解説にはピアノのブランドの記述はありませんでしたが、明らかにスタインウェイの音がする。70年代後半の録音だったと思いますが、当時のSONYの録音技術の確かさを感じました。
アナログで聴かせていただいたスターンやムターのチャイコフスキー、バイオリンコンチェルトも素晴らしかったのですが、バイオリンでアナログがよいのはビックリするところまで行きません。でも、ピアノは…。
恐ろしいものを聴かせていただきました。

bionさんのお言葉に甘えて私が持参したLPも聴かせていただきました。
再生する前にまず洗浄していただいて感激。

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女性ボーカルも繊細で滑らか。アナログ再生にはbionさんの手間を惜しまない愛情を感じました。
この3枚、自宅に帰ってから聴きなおしてみました。
ウチもそこそこ繊細だと思っていたのですが、bionさんのところと比べると全く繊細さはなく、ただ元気なだけ… (^^;)
聴かなかったことにしようかと… (笑)

bionさん、ありがとうございました。
貴重な体験ができましたし、楽しい話ができてよかったです。
奥様のシフォンケーキ、感激しました。
どうぞよろしくお伝えください。

Harubaruさん、ナビありがとうございました。
道中いろいろお話しできて楽しかったです。

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