専用室のクラシック用レンダラーからDACへの電磁ノイズ対策をしました。I2S-HDMIケーブルにフェライトクランプ、2本のDC電源線にはナノ結晶軟磁性コア。
アクリルケースのレンダラー本体は遮蔽していませんが、DACもアンプもシャーシはアルミ製で、DACからアンプへの音声RCAケーブルはDACの陰になるように引いてありますすから影響は軽微だと思います。
チョン・キョンファ(vn)フィリップ・モル(p)による「チョン・キョンファ コン・アモーレ Violin Recital: Chung, Kyung-Wha – BRAHMS, J. / KREISLER, F. / ELGAR, E. (Con Amore)」:1985年デジタル録音
無対策ではヴァイオリンに電磁ノイズが被って歪み、まるで入門用の安物を弾いているかのようです。音量を上げるとキーキーと耳鳴りするように感じます。ジャズ・ポップス用レンダラーはアルミシャーシではありますが、USBアイソレーターだけでもこのような歪み感は全くありません。
I2Sアイソレーターがありませんので、TargetプロファイルをUSB出力に切り替えてUSBアイソレーターを試してみました。期待に反し何も変化なし。驚いたことに全く効果がありません、ジャズ・ポップス用レンダラーではあれほど効果があったにもかかわらず。解像度だけが落ちました。
HDMI-光アイソレーターも試しました。プロジェクターやモニターへのHDMI接続を100mまで延長できる、今話題の片方向ケーブルです。コネクタ部分にある光変換素子用の5V電源供給アダプタも付けました。
ところが音声が出ません。レンダラーのランプが緑になり再生開始時のプチっという音もするのですが。
HostPC上ではAlbum Playerの再生バーが何事もなく伸びていきます。信号が双方向なのでしょうか、あるいはI2S-LVDSが通らないとか? 光でアイソレーションして10mも離せば電磁ノイズの影響はほぼなくなるはずと期待したのですが、徒労に終わりました。
結局、電磁ノイズ対策の定番であるコアとクランプで改善しました。手持ちのナノ結晶軟磁性コアが小さく、I2S-HDMIケーブルのプラグを通らないのでフェライトクランプにしました。3.3Vと5.1VのDCケーブルはこのコアを1ターン(コアの穴を通過する回数)つまり通しただけで巻かず。クランプとコア両方ともTarget側プラグに引っ掛けるようにしてあります。I2S-HDMIケーブルの改善効果が大きいです。
Direttaレンダラーの電磁ノイズについては、以下のブログ最終段を参照してください。
Nさん邸でTaiko超えサーバーPCによる高級DAC聴き比べレビュー Diretta DST-0
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