LANにもコアが良いかも

日記・雑記
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LANの話題が一段楽したようなので少しネタを投稿します。

LANはその規格上なのか何なのか、ほぼ100%パルストランスで絶縁されています。
アイソレートされていると言った方が分かりやすいでしょうか?

千円くらいの安いHubの中をみても高級機をみてもパルストランスがあります。
(一部RJ45のコネクタ内にあって見えない場合もあります)

例1:アイオーデータの高級機
[:image1:]
中はこうなってます。トロイダルコアです。
[:image2:]

例2:DELA
下向きのコの字型。この巻き線構造は
トロイダルコアよりも波形が綺麗だとされるTDKのものかもしれません。
[:image3:]

例3:安物のHub
画像は省略します。探せばLANポートのすぐ後ろに脚が沢山生えたICみたいな黒い物体があるでしょう。それがパルストランスです。アイオーデータの例を参考にして下さい。

よく間違えられるのが、アイソレート(絶縁)=ノイズカット
ではありません。この公式は間違いです。
ノイズは近ければ飛びつきます。
(絶縁トランスとノイズカットトランスの棲み分けとも似ています)
物理的に下図のような結合が成立してしまいます。完全にはノイズを抑え切れないのですね。
そりゃあ何個もアイソレータを直列に繋げば効果は上がるでしょうが・・・。
図:https://detail-infomation.com/coupling-of-transformer/ より転載
[:image4:]
そして性質の悪いは下図のようなコモンモードノイズです。
LANはバランス伝送ですのでデータの伝達において無視されて別に影響ありませんが、機器と機器とを繋ぐループが形成されます。最近、音質に悪影響を与えるとして問題視されているものです。
[:image5:]
コモンモードノイズは2本のペア線に 『同じ方向に』 電気が流れるのが特徴です。これは基本的にオシロスコープでも検出できません。
小学校で乾電池と電球の回路を習いましたがそれだけでは理解の難しい交流の振る舞いです。

このコモンモードノイズを抑えるために使用するのがコアです。
一般的にはフェライトコアが推奨されています。
2本のペア線を一緒にコアに通します。※片方ずつは地雷です。絶対ダメ。
2本一緒に通す事で信号にほぼ影響なくコモンモードノイズにだけ効きます。
LANケーブルにコアの指示例を挙げてみます。

例1:Canonレーザープリンタ
[:image6:]

例2:ゼロックスレーザープリンタ
[:image7:]

例3:NECレーザープリンタ
[:image8:]

例4:marantz「PCオーディオのWhitePaper」
https://www.marantz.co.uk/DocumentMaster/master/Marantz_Whitepaper_PC-Audio.pdf
※ネットワークケーブルにフェライトコアを強く推奨,HDDよりSSDの方がいい
[:image9:]

少しパルストランスの話に戻ると・・・
ゲーマーPCの世界では高速でド安定のネットワーク環境が必要で、
パルストランスにも拘りがあります。
下図では左が一般的なトロイダルコア型、右がゲーマー向けPCのパルストランスです。
[:image10:]
私のPCは右のゲーマー向けパルストランス。DELAもこれと同系ですよね見た目が。伝送信号の波形の形を重視するならば、アイオーデータも遅かれ早かれトロイダルコアから離れてこちらと同系のパルストランスを採用することになるのではないかと想像しています。

と、横道に逸れたりしましたが
ここまでで如何にLANケーブルにコアを装着する事を
推奨するメーカーが多いかをお伝えしてきました。
コモンモード対策です。
コモンモード対策を行わずに光ケーブル化を計画を進めている方は
ぜひ光ケーブル化を実施されて下さい。
ただ、その実施前にコアの装着を試してほしい希望があります。
「コアなんか無意味で光でなければ高みに到達することはできない。」
そんな結論が得られるなら、それはそれで良いのです。
私が個人的に、普通にコアで対策したLANと光で完全武装した場合とで
どんな違いが出るのか知りたい興味です。

私自身コアの効果は実感しているので光の導入計画は無いです。
(ネットワーク再生環境も無いですし・・・NASもありませんし・・・)

効果を実感しているコアはメーカーが薦めるフェライトコアではなく
Vitropermコアです。
共立電子さんのインターネットショップから1200円ほどで買えます。

このコアに線を通すだけで・・・・驚きの効果。技術の進歩でしょうか。
フェライトコアは人間の可聴帯域には全く無意味で高周波向けですが
Vitropermは線を通しただけで 1kHz まで効きます。
何ターンか巻くと100Hzまで効きます。はっきり言って異常。
※購入したお店の人曰く「グルグル巻きにしてはダメ!!」だそうです。
 あんまりグルグル巻くと今度は高電圧発生装置になりかねません。

ノートPCのUSBポートにUSBメモリーみたいな形のDACを装着して音声出力→それを同じくUSBインターフェースで録音するアースループを形成した実験が↓です。
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https://youtu.be/wa5GAJ5F49E
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※動画の冒頭はフェライトコア装着済の状態です。その後Vitropermに交換。
 これだけ効いて入手性の良いコアはVitropermだけです。

LANにコアが無い人、あるいは光導入済の方。
コアの有無での実験・試聴結果お待ちしております。
※お礼は何も出ませんが m(_ _)m

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