CDの静電気対策 – C MatriXの活用①

日記・雑記
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先の日記でKaNaDeから送ってもらったCDスタビライザーに「C MatriX」を貼り付けたものを試してみたところ、思いの他に効果があったことを書きました。そして、100枚セットを注文したと・・・

 

諸々を試したくなったのは、「音がクリアになる効果の高さ」が動機ですが、千枚以上あるCD全部に貼り付けるのは手間ですし、費用もばかにはなりません。そこで、諸々を確認してみることにしました。

 

最初に、送ってもらったCD放電スタビライザーで主要なDiscの確認をします。

自宅のCDPのメカはVRDS NEOです。

このメカは、トレイで引き込んだCDを下側から持ち上げ、上から挟み込んでモーターで回転させています。挟み込み回す方式ですから、一般的なメカとの違いがありそうに思えました。

 

各種のCDとSACDを試してみましたが、読み込めないものやバタつきが出て音が出たり、読み込みが不良(音が悪い)のものが半分くらいあります。

SACD・・・回転するときに音が出て、すべてのDiscが「読み込めない」又は「音が悪い」結果でした。

CD  ・・・バタつきが出て「読み込めない」又は「音が悪い」ものが半分ありました。

 静かに回転し、音がクリアになるものが、残りの半分です。

 

課題:どうしたらスタビライザー仕様で全てのCDで読み込めるようになるのか

 

次に同じCDを2枚持っているもので、CD放電スタビライザーと直接C MatriXを貼ったものを比較してみました。(比較は同時に実施していますので、湿度や電源事情そして体調などの条件は同じです)

カリヨン/幸田浩子の1曲目”アヴェマリア”で比較した

CDのみ        ・・・ベース

CD放電スタビライザー ・・・音がクリアになる (KaNaDeからスタビライザー8枚貼りで、直接貼りの4枚と同等の効果との提示あり)

CDに直接貼り付け   ・・・直接貼った方が透明感が高い

 

Cafe Paradiso/Steve Erquiagaの8曲目”Two Preludes”で比較した

CDのみ        ・・・ベース

CD放電スタビライザー ・・・音がクリアになる スタビライザーの方が重心が下がる

CDに直接貼り付け   ・・・音がクリアになる

 

◇一概に直接貼り付けの方が音がいいとは言えないと思いました。(KaNaDeでは、直接貼り付けの方が音がいいと言っている)

この差は何かを考えてみます。

思い浮かんだ原因は、上から押さえ込むメカとC MatriXがラップするのがよくないのでは?と考えました。

 

そこで、追加で同じカーボンシートを購入してC MatriXの貼り方違いを試してみます。

CD放電スタビライザー の中央部に8枚付けた仕様(上から抑えるメカとC MatriXがラップする)

②CDの中央部は避けて8枚取り付けた仕様(上から抑えるメカとC MatriXをラップさせない)

比較した結果は、わずかですが②の上から抑えるメカとC MatriXをラップさせない方が、音のしっかり感があると感じました。

 

CDに直接貼り付けのラップ有無も試してみましたが同じ傾向でした。

 

◇この比較から、C MatriXの貼り付けは上から抑えるメカとラップさせない貼り方に決めました。

 

ここまでの取り組みで、「C MatriXはメカとラップさせない貼り方に決め」、「どうしたらスタビライザー仕様で全てのCDで読み込めるようになるかが課題」となりました。

 

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ヒジヤンさん、こんばんは。

    スルーしようと思いましたが、やはり良くないので一応書いておきます。

    VRDSは無印、NEOに限らず、ターンテーブルの最外周から中心に掛けて0.5㎜ダウン程度の角度が付いています(以前、CAD図面に起こして角度を算出しましたが忘れてしまいました。。。。。)

    たった0.5mmと思うかもしれませんが、ミクロン単位のピットを追従するピックアップにしては大き過ぎる値です。

    なので、ピックアップレンズ自体も、そのターンテーブルのテーパー角度に合うように仰角に合わせてピックアップベースごと角度が付けられています。

    以上から、さらにスタビライザーとかを追加すると、その仰角が狂い、サーボが乱れ、特にレーザー波長とピットの大きさの関係で読み込みがシビアになるのでしょう。

    これは工夫しても問題は解決しないと思います。そもそもの構造の問題なので。

    ちなみに、新型ATLASドライブは調整した事が無いので分かりませんが、ATLASが出る以前直近のドライブまでは、ピックアップレーザー出力自体も一般の光学ディスクドライブのレーザー出力電圧よりも小さくなっているので、何らかの問題(振動、ディスク異常偏心、異物介在等)が起こるとレーザーが追従しなくなりがちです。

    ただ、出力が小さいとレーザーの長寿命化が期待できます。

    ちなみに、初代VRDS-NEOドライブのピックアップ故障が多発した原因は、素人集団のティアックサービスセンターの技術力が問題でした。

    奴らは認めませんがw

  2. ヒジヤンさん、追記です。

    書き忘れましたが、別途スタビライザーを使用し続けると、ピックアップレンズダンパーに始まり、サーボにまで多大な負荷が掛かるためピックアップの寿命が短くなるので注意してください。

    以前、初期VRDS-NEOドライブでピックアップ故障が多発した理由の一つに、ターンテーブル過剰加圧による多大回転負荷でやらかした過去があります。

    ちなみに、この過剰加圧によってサーボに負荷が掛かり、スピンドル・ベアリングも早期に痛めます。

    初期VRDS-NEOドライブのベアリングボールはセラミック製で本来は耐久性が高い筈ですが、それでもダメでしたね。

  3. へっぽこハム太郎さん、コメントありがとうございます。

    まずは用語の確認からさせてください。
    ・「ターンテーブル」=VRDSの上側の押さえ板 でいいですか?
    ・「ターンテーブルの最外周から中心に掛けて0.5㎜ダウン程度の角度が付いています」=上側の押さえ板の最外周と最内周のDiscへのあたり面は内周が低くなっているため、挟み込むとCDは0.5mm程度の上に凸に変形させて読み込む構造となっている。

    で、この構造がどうなっているかはともかくとして、上基準でDiscの位置決めがされるVRDSでは、Disc上面にものを挟むのはよくないですね。サーボで焦点合わせしているとはいえ、中央値が変わってしまうのでサーボに負荷がかかりやすかったり、読み取り不良率が増加することは理解できます。

    ならどうするか?
    次の日記に書いてみますね。
    情報に感謝いたします。

    • ヒジヤンさん、こんにちは。

      >・「ターンテーブル」=VRDSの上側の押さえ板 でいいですか?

      正式部品名称: 「VRDS-NEOターンテーブル」です。

      以前、交換した時に修理明細にこの様に記述がありました。

      >・「ターンテーブルの最外周から中心に掛けて0.5㎜ダウン程度の角度が付いています」=上側の押さえ板の最外周と最内周のDiscへのあたり面は内周が低くなっているため、挟み込むとCDは0.5mm程度の上に凸に変形させて読み込む構造となっている。

      VRDSは、無印、NEOに限らず、どちらも逆すり鉢型状のターンテーブルに下から加圧してディスクを変形、矯正させる構造を採っていますが、これによって経年で変形、歪んだようなディスクでも安定して読み取りが出来るようになっています。

      なので、ディスク外周と内周では0.5mm程度の高さの違いがあり、内周側が凹んでいます。

      こういう理由で、ピックアップ・ボディは水平移動ではなく、内周側に0.5mm高さが上がるようにピックアップレールがベースごと傾いています(ピックアップASS’Y交換の時はこの高さ調整もします←しないとピックアップが早期にぶっ壊れるw)。

      > 上基準でDiscの位置決めがされるVRDSでは、Disc上面にものを挟むのはよくないですね

      いえ、勘違いされているようですが、ディスクの位置決め(こと、偏心において)は下基準です。
      なので、別途スタビライザーをディスクの上に載せてる以上は、光学ディスクの偏心は起こりません。

      添付画像を出しておきますが、VRDSは、クランプ時には下からディスク偏心を矯正するラッチ付きディスクがせり上がってきて偏心を矯正します。

      なので、ディスクがスタビライザー等の下側にある以上はディスク偏心は起こり得ません。
      ただ、ラッチで矯正できるのはディスク1枚分の高さだけなので、上に乗ったスタビライザー等は偏心が起こる事もあります。

      スタビライザー等に偏心が起こった場合でも、ターンテーブルの重量と比べれば微々たるものですし、強力な強トルク・マグネットリニアモーターを使用している事から、スタビライザーの偏心程度で再生不具合になる事はまず無いでしょう。

      では、スタビライザー等を使用すると何が問題かというと、使用するとピックアップレンズとディスクの距離が近くなってしまいます。

      ピックアップレンズがディスクにフォーカスを当てる時、ピックアップダンパーを利用して行いますが、このダンパーはディスクの面ブレなどで距離が変わってしまった場合にも使われます。

      ディスクの面ブレ等でダンパーを使用して問題なくフォーカスを当てられるのが、通常の光学ドライブで概ね上下±0.5mm程度です。

      逆を言えば、上下0.5mmディスクが面ブレしても、問題なく読み取れるように設計されています。

      VRDSでスタビライザー等を利用すると、そのスタビライザーの厚み分、ピックアップレンズに距離が近くなる(面ブレで言えばマイナス方向)ので、厚みが1mmとしても、1mm距離が近くなるわけです。

      つまり、スタビライザーを利用するだけで面ブレ相当-1mmの距離が発生してしまいます。

      ダンパーでのフォーカス矯正能力が±0.5mm程度なので、VRDSでスタビライザーを使うと、それだけでフォーカス矯正能力を大きく上回ってしまいますから、如何に拙い事をやっているか理解して頂けるかと。

      ちなみに、ディスクを圧着するチャッキングディスクの圧着力は、ディスク1枚分を押さえつける程度の圧力しかないので、スタビライザーを使うとディスクをターンテーブルのすり鉢形状に変形させることが出来なくなります。

      そうすると、ターンテーブルの内周テーパー深さの0.5mm分もピックアップに近くなるので、結局、ディスクの内周側ではスタビライザーの厚みとテーパー深さの計、1.5mm程度、ピックアップレンズがディスクに近くなる計算になります。

      ここまで距離の誤差があると、ほとんどの光学ドライブは見取り不良になってしまうのがほとんどです。

      ちなみに、VRDS-NEOでピックアップベースの傾き調整がネジで出来ますが、ベースの傾きが2mm近く高さが左右でズレると、TOCすら読まなくなることがあるので、如何にピックアップレンズとの距離がシビアかが分かるかと思います。

  4. へっぽこはむ太郎さん、返信をありがとうございます。

    別に長々と説明していただかなくとも、同じ事を言っているだけです。
    お手間を取らせました。ありがとうございます。

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