先日、スピーカーを大音量で破壊する話題のなかで・・・
ベルイマンさんからアンプの「クリップ」について日記を書いてほしい
というリクエストがあったので、テキトウに書いてみます。
私は電気を習ったことがない電気の素人(独学)ですので、
変なこと間違ったこと書くことが多いです。
この日記の内容を鵜呑みすることは危険なのでおやめください。
信じてはいけませんよ。(こう書いておかないと怒る人も居ます)
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掲題の「ブロガー」とは私のことです。
https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2017/08/p095.pdf
この技術情報をコメントしましたら激しい反応が返ってきたのでした。
コメント応答ではなくブログ記事にされて・・・(この御方もブロガーだという事実は秘密です。最初の洗脳するなと言っている人とは別の人です。)
ブログ等で技術的なことを書くと「アンチ」な反応が生まれることがある。
そんなことの紹介でした。
前置きが長くなりましたのでそろそろ・・・・・
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■1.コイルの不思議
本題に入る前におさえておかないといけない事項があります。
それはコイル(トランス)の不思議についてです。
話すと長くなるので少しだけ。
下図はAudiodesingn社代表の大藤さんの著書「ケーブルを変える前に知りたい50のオーディオテクニック」から一部図を拝借して、テスターの絵を描き加えたものです。
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右側を見てもらえるとわかるように、皆さんのアンプの電源トランス。
電源プラグをテスターで測ると0オームないし数オームの測定値が得られると思います。直流領域ではほとんど「ショート」しているのと同じなんですね。
でも、ショートしないのは商用電源が50ないし60Hzの交流なのと、電源トランスの「コア」のおかげです。
この「コア」の磁気の状態や、とんでもない入力でコアがその働きを失うと・・・大電流が流れます。一瞬だけ大電流が流れるのを「突入電流」とか「ラッシュカレント」とかいいます。
拙宅でもこれが起きると、部屋の明かりが一瞬暗くなります。
これは・・・直流領域で電気が流れたものと考えればいいです。
トランスって見た目にはただの銅線(0Ω)ですので、本来の姿(ただの銅線)として仕事をする場合もあるわけです。くるくる巻かれていると、通常時はコイルとしてのお仕事をします。
これ、とっても不思議ですよね。
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■2.スピーカーユニットのコイル
下図は楽天市場で売っていたスピーカーのボイスコイルです。
https://item.rakuten.co.jp/sotenco/a19032200ux0490/
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コンデンサー型やハイルドライバーなど特殊なものを除けば、世の中のスピーカーは小学校中学年で習った電磁誘導を使ってピストンモーションしています。
とっても原始的です。
見てわかるように、銅線は決して太くないのですがコイルとして働いておれば?大丈夫です。それが直流流したら一気に発熱して、最悪は断線してしまうことが想像できるかもしれません。
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■3.アンプのクリップ
いよいよ本題です。
本当は良くないのですが書籍「真空管ギターアンプの工作・原理・設計 林正樹(著)」の222頁を転載して赤い線と文字を付け足したものが下図です。
上から順番に・・・見ていきます
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コンセントの交流100Vを、電源トランスで降圧して整流平滑して
60Vの直流電源で構成されたらアンプの想定です。
電源が60Vなら、音声信号も出力できるのは60Vまでです。
それ以上の出力を出そうとすると・・・・天井にぶち当たる。そういうイメージです。
天井にぶち当たるとどうなるか? 天井は平らです。そう60Vの直流そのものになるのです。
実際は、信号の周波数(10Hzなのか20kHzなのか)によるのですが、低周波ほど危険なのは言うまでもありません。
この平らな部分、つまり直流が、スピーカーのボイスコイルを直撃すると
コイルにとって直流は いや
直流にとってコイルは ただの電線なのでショート状態になって?大電流?が流れて電線が過熱します。放っておくと熱くなりすぎて断線してしまうでしょう。
コイルに直流はご法度です。
ツイーターなら?直流阻止のコンデンサーがあるから大丈夫・・・否。
この天井が真っ平のクリップ波形はほとんど、矩形波に近いので芳醇なほどに高調波を含んでいます。それも、アンプの電源そのもののフルスイング波形なので出力も相当なものです。こちらは逆に低周波ほど安全ですが、高周波でこのようなクリップが発生したなら大出力の高周波がツイーターを襲って焼けてしまうでしょう。ツイーター単体の許容入力(W)は実はとても小さいので、100Wのアンプの出力を全力で受けたら壊れてしまいます。
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■4.クリップしにくいアンプとは
結論からいえば、大出力アンプです。
http://yamaha.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/6914
上記URL(ヤマハのホームページ)から引用しますと
「出力が低いアンプを使用する場合は、アンプでクリップさせないようにご注意ください。スピーカーの許容入力より低い出力のアンプであっても、アンプでクリップしてしまうとスピーカードライバーを容易に破損させる可能性があります。」
https://mackie-jp.com/enews/?p=6290
上記URL(マッキーのホームページ)から引用しますと
「小さいアンプで大きなスピーカーを鳴らすことはクリップさせやすくし、スピーカー破損の危険性を高める原因になります。」
直流(DC)のスピーカープロテクションは通常のアンプに標準で?搭載されているはずですが、それは1Hzとか0.5Hzとか直流に近い超低周波あるいは本当に直流がずっと流れ続けるときにしか動作しません。1kHzで波形がクリップしていた場合なんかにはスピーカーを守ってくれないのです。(断続的な直流には無防備)
だからですかね?ツィーターだけ飛んだ中古スピーカーが世の中に多いのは。
※ヤフオクで中古のアンプを買うと発振した形跡のあるものが少なからずあります。発振すると発振止めの抵抗が激しく発熱するので色が変色。コンデンサーもダメージ。
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■5.超低音がウーファーを破壊する
これは市販のCDではあり得ないことなので気にしなくていいです。
破壊しそうな信号が入っているCDには注意書きがあります。
これは文章でグダグダ書くよりも、実際の動画を見てもらった方が早いです。
これから紹介するのは、破壊しそうな信号で破壊する動画ではありません。
普通の音楽ソースでスピーカーを破壊する動画です。
どんな音が出たときに、スピーカーが壊れるか注意してみてみてください。
===========400万回再生の割と人気の動画===============
https://youtu.be/6Rpy3C0sdPI
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*****************735万回再生の人気動画******************
https://youtu.be/TLB4Xmox4Jc
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———-おまけ(1000万回再生!!の洗濯機)———
https://youtu.be/u1hnBv12-uk
https://youtu.be/dAXa3wTZjes
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日本ではなかなかお目にかかれないクラシック?な笑いのセンスです
こんな風に気取らず音楽を楽しみたいものですね~♪
【番外編】
↓こちらスピーカーではなくて、洗濯機の破壊
(洗濯機に重さの偏るものは入れない方がよい)
★★★洗濯機に異物を入れてダンスパーティー★★★
Party Hard Washing Machine (Sandstorm Remix)
https://youtu.be/ZPusDLTV3vg
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