- 近年はAIによるディープフェイクなんかも登場してきて
インターネット上の情報も厳しく精査される傾向が強くなってきました。
AI以前からよく注目されていたのは「グラフ」です。下記のようなホームページで やってはいけない! と注意喚起されています。
↑ 自分自身、このページは非常に興味深く拝見しました。
皆さんもよかったら目を通して下さいませ。
さて、本題の「オーディオ業界の場合」ですが一つのサンプルです。本日はアコリバさん。キャッチアップ画像のグラフがそれです。URLはhttps://acousticrevive.jp/portfolio-item/cd-1db/
沢山グラフがあると大変なので、ここではアコリバさんの製品の「2017Sアルミ合金と黄銅を張り合わせた場合」と「鋳鉄」の二つに比較対象を絞ります。
結論を言えば上記が誤解を生むグラフです。まるで鋳鉄の方が振動の収まりが悪そうです。
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これを正す為に修正。目盛り合わせをすることで本当の?事が見えてきます。
「2017Sアルミ合金と黄銅を張り合わせた場合」のグラフは小さいレベルがプロットされていません。そのため早い段階で無音?になったと誤解をさせます。
※ピンク色の箇所はプロットされていない部分の想像図です。
これは・・・ ちょっと マズイですよね。
オリジナルのグラフ(キャッチアップ画像)を再掲します。
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URLはhttps://acousticrevive.jp/portfolio-item/cd-1db/
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↓ 検証動画です
Windowsユーザーなら(いえ、Macユーザーでも)誰でも画像をDLして比較検証できますので遊んでみて下さい。
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たとえば、
鋳鉄は A2017Sよりも振動減衰時間が長いといわれていますが、、、
それは間違いだとわかります。
縦軸を合わせるため、簡単には補助線引くとわかりやすい。
「2017S」のグラフも小さいレベルがプロットされていません。
そのため早い段階で無音?になったと誤解をさせます。
私がみれば鋳鉄の圧勝なんですが、軸のマジックに騙される人も少なくないかもです。
※nightwish_daisukiが間違っていたら指摘下さい。謹んで訂正させていただきます。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
金属加工業界代表wとして訂正させて頂きます。
ただし、nightwish_daisukiさんの間違いではありません。
アコリバの大好きなA2017S?ですが、これは間違いですね。
A2017はAl-Mg-Cu合金で、そこは正しいのですが、問題は「S」です。
Sは押出形材の意味ですが、見て名の通り、「(金属金型)形で材を押し出す」を意味します。
「ダイス金型」というもので押し出す訳ですが、「押出形材は長尺物を押し出す時に使うモノ」です。
例えば、アコリバの添付画像のようなモノは押し出すことが出来ません。
UL規格の穴の開いたトップパネルは板材加工なので、「押出」ではなく「圧延」
ボディ側はインゴットの切削加工なので、インゴットは「鋳造」ですね(厚み次第では圧延でも可能の場合もあり)。
もっと言うなら、鋳造の場合は「A2017」とすら言わず、別の名称になります(全く同じ成分でも)。
ダイス金型は、角パイプ等の、せめて中が空洞のモノに使用します。
押出でも全く不可能ではないですが、押出金型製造コストが跳ね上がります。
へっぽこハム太郎さん コメントありがとうございます!!
自分でも事前に検索してみたときA2017はよくヒットするのですが「S」付きは・・・あまり出て来なくて不思議に思っていました。「S」は押し出しを表していたのですね。アルミサッシとかが代表例でしょうかね?。そう思い、「アルミサッシ 押し出し」を検索して更に販売ページの製品の型番?をみると確かに「S」が付いているようでした。ふむふむ。
そうしてみると・・・アコリバさんのX(旧Twitter)の投稿がちょっと気になっちゃいました。『(A2017S)の削り出し』だとか。削り出しなのに?。
件のアコリバさんのX投稿 → https://x.com/acousticrevive_/status/1902096514920673590
アルミサッシや色々な製品の成型方法?が知れてよかったです。
情報ありがとうございました。
nightwish_daisukiさん、レスありがとうございます。
仰る通り、押出材の代表例はアルミサッシです。
この2017に「S」を付けるケースはスマホケース業界とかでも見かけますね。
金属加工業者に知ったかぶりで「A2017Sを削り出しで」、というと漏れなく笑われます。
「こいつ知らない奴だな」と思われて、加工費を吹っ掛けられることもありますよ。