2月16日、Harubaruさんのご案内でPhileweb仲間のakazu邸に伺いました。
Harubaruさん、GRFさん、ベルウッドさん、MFさんも同席され、総勢6名のオフ会となりました。GRFさん、ベルウッドさんの巨匠を同時に迎え撃つにはakazuさんも相当な覚悟が要ったと慮ります(笑)。
akazu邸の威容は多くの方がレポートされておられるので詳細は省きますが、当日はMcIntoshの組み合わせはお休みで、GoldmundとSonasのラインで試聴させて頂きました。このラインだけでも多様な組み合わせが可能ですが、「デジタル伝送」からスタートしました。Grandiosoのフラッグシップ・トランスポートからのデジタル出力をGoldmundのデジタルプリに直接入力して96/24フォーマットに変換、Goldmundのパワーアンプにデジタルのまま伝送後、パワーアンプ内蔵のDACでアナログ変換・増幅というパスになります。
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広大なリスニングルームのフロント壁面一杯に音場が広がります。スピーカーの高さを反映して音場が上方に高く伸びるのが印象的です。音量が上がっても部屋もスピーカーもびくともしないのは流石です。その後、クラシック系を何曲か聴いた後、私のリクエストで「アナログ伝送」に替えて頂きました。Goldmundのデジタル伝送は発売当時は非常に高く評価されていましたが、ここ数年のデジタル機器の進化は素晴らしいことから、最新の上流機器でD/A変換した方が良いのでは、という考えです。個人的には音の滑らかさ、フォーカス感ともにアナログ伝送の方が良いという印象でした。以降はアナログ伝送で試聴を進めました。
GRFさんの「普段よく聴かれている曲をお願いします」というリクエストでポピュラー系のソースに移行して何曲か聴いた後、Carpentersを各種フォーマットで聴き比べました。
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確か最初は、DSD64フォーマットをPCとNADACで、続いてSACDをdCS Vivaldiで、最後にDSD64をDelaのNASからDoPでSforzato DST-01経由でVivaldiで聴き比べました。NADACからの出音は、如何にもプロ機器的というかストレートで脚色が無いのは良いものの素っ気無さ過ぎで、一方のSACD-Vivaldiの方が肉付きも良く楽しめる感じです。PCオーディオに詳しいMFさんから、ノートPC上のWindows10特有の付帯ノイズの指摘があったり、多方面からの議論が盛り上がりましたが、この違いをDACだけで説明するには少し無理があり、多分マスタリングが違うのだろうということに落ち着きました。
その後、ランチを挟み、午後はアナログを堪能しました。機器が十分温まって時間の経過とともに本領を発揮されたと思います。
akazu邸のシステムは、部屋とアンプ/スピーカーの基礎体力が素晴らしいことから、伝送方法、フォーマット、機器による違いを明確に提示します。誤解の無いように申し添えれば、どのような組み合わせでも非常に高いレベルであることは間違いありません。あれだけの部屋と機器があれば良い音など簡単に出る、と考えがちですが、人間の耳とは皮肉なもので、出音のレベルがあがると評価の基準も上がってしまいます。
私など、「こっちの方が良い、こっちが好きだ、こうしたら如何ですか」など幾つか失礼なことを申し上げたと思います。嫌な顔もされず丁寧に接続を変更してお聴かせ頂いたakazuさんに本当に感謝です。
ロンドンからの出張中、1日仕事をキャンセルして伺った甲斐が十分にあるオフ会でした。akazuさん、この訪問を企画頂いたHarubaruさん、本当にありがとうございました。
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