あまり美しくない話題で申し訳ございません。Earwaxとは耳垢のことです。
先の12月に出張から戻って以降、左耳に変調を感じるようになりました。
それまで左右スピーカーの真ん中にビシッと定位していたボーカルの響きが少し右側に寄る、というか左側の響きが少なく弦の音も弱いような...
当初は、長時間のフライトの気圧変化で耳がおかしくなったと思っていました。長時間フライトの後は何度も同じような経験をしています。
クリスマス休暇を利用して、ヒジヤンさん、ベルウッドさんの定番ディスクのカリヨン/幸田浩子、Albinoni, Pachelbel/Orpheus Chamber Orchestraで調整した時も、全体的に響きが右側に広がる傾向が気になっていました。
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一向に症状が改善しない中、一昨日の我が家での会話です。
私 「耳の調子が変だけど、診てくれない?」
次女 「デバイスが手許に無いから見れないよ。専門医は紹介が必要だからその前に一度、耳垢そうじに行ったら?機械は全て揃ってるよ」
私 「耳垢そうじ?怪しそうだな、そんなとこに行って大丈夫かなあ。評判を聞いたことも無いし...」
次女 「あちこちにあって、結構みな利用してるよ」
ネットで検索するとロンドン界隈に結構な数の耳垢そうじのスペシャリストが居ます。少なくとも耳鼻咽喉科より数が多い。
ということで、早速電話予約して昨日、行って参りました。
スペシャリストは手先の器用そうなフィリピン人の女性です。ちょっと覗いて、「ワオ!」、相当大きな耳垢が詰まっているとのこと。
処置法は、Micro-suctionという超小型の掃除機で耳垢を吸いだすという単純なものです。耳垢は奥で固まっているので、2、3日前からオイルで耳垢を柔らかくしておくことが望ましいということですが、とにかく処置してもらいます。比較的良好な右耳は2分ほどで終了。スッキリしました。
問題は左側。オイルを入れて暫く待ってトライ、という過程を繰り返すこと40分、ようやく直径8mm程度の球状の大きな塊が出てきました。残骸も含めるともっと大きなものが耳を塞いでいたようです。
スペシャリストによると、多分最近まで狭いながらも耳孔は空いていて特に支障を感じなかったのだろうとのことですが、昨日の時点では鼓膜が見えない状態だったようで、「これならちゃんと聞こえないよ」とのこと。
私は、少なくとも週に一度は竹製の耳かきで耳垢そうじをしており、耳孔内は綺麗だと信じていました。耳垢は日常生活で外に外に出て行くものなので、耳かきでの掃除は本来は不要で、不用意に耳孔奥まで耳垢を押し込むこともありむしろ害になるそうです。ただ、その程度では鼓膜が見えないほど詰まることはありません。
私は、年に10数回の海外出張に出かけフライト中よく耳栓をしていますが、どうもそれが良くなかったようです。
耳栓を押し込み、それが耳孔内で拡張するので、細かな耳垢は奥へ奥へ押し込まれていきます。積年の蓄積が大きな塊となって耳孔を塞いでしまったようです。
処置前後での違いは明らか。「中学3年生の時に初めてメガネをかけた時のような変化」とは少し言い過ぎでしょうか?昨年末に致命的になりましたが、それ以前から相当性能が落ちていたことは間違いありません。このような状態で、皆さんのお宅を伺っては「あーだ、こーだ」と申し上げていたのがお恥ずかしい限りです。
次回のオフ会からは鋭い指摘をさせて頂きます。心してお迎え下さい。
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