前回挙げたQRDの3D-CAD画像では構造が分かり難いので、パーツ分割しました。
オーディオ機材のパーツリスト画面みたいに書いてあります。
まずは、製品版のパーツ群と思われる画像です↓
コスト重視か、軽いのを狙ってか、スリットが上下隔壁構造になっていると思われますが、おそらく、各隔壁部の使用板と同じ板厚でしょう。
現在はDiffusorの600㎜は販売中止していますが、1200㎜、1800㎜の公表重量から逆算すると、600㎜は4.5㎏程度になります。
ホワイトアッシュで上記簡素構造で計算すると10.6㎏なので、製品版は簡易構造ですら半分以下の重量となりますが、これらから、比重で逆計算をすると、製品版は比重が0.3近辺の木材を使用していると思われます。
方や、簡易構造の上下隔壁でなく、ブロック構造にしたものが今回自作するモノです↓
コレのホワイトアッシュでの重量が16.4㎏。
製品の3.6倍の重量になる訳です。
オーディオ関連は、重ければ必ずしも正義というワケではないですが、低域の音圧で共鳴現象(胴鳴り)が起こらないかは気になるところではありますね。
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へっぽこハム太郎さん、おはようございます。
QRDのDiffusorに使っている木材ですが、推定比重が0.3付近ですか、ずいぶん軽い木材ですね。推定材質は何でしょうか?
ご提示のように、軽く薄い木材は共振しやすいので注意が必要ですね。柔らかい木材は無塗装ですと高域を吸音しやすいですが、硬く重ければいいというものではないというご意見に賛成です。振動吸収などは、ある程度軽い木材の方があるかと思うからです。
ですが、QRDもどきを硬い木材で小型のブロック構造では、スリット形状の効果のみが出せてよさそうですね。それなりにコストもかかるでしょうが。
オリジナル製品との比較なども出来ると面白そうですね。
ヒジヤンさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
実は簡易構造でも、まだ底板は厚めに設定しているので、ここを薄くすれば比重0.4~0.5まではイケます。
バルサだともっと軽く出来ますが、大きさ的に建付け強度が保てないので、まずは無理でしょうね。
木目に大きな特徴がないので、ラワン辺りじゃないかと思いますが。
以前、現地のアメリカのカリフォルニアだったかで、RPGの検証をやっていましたが、縦スリット幅が高域拡散目的、奥行き幅が低域拡散目的だそうです。
なので、スリット深さ方向の強度は低域の音圧を受け止めないといけないので、ある程度の強度が必要になると予想されます。
縦スリット間隔は高域拡散なので、さすがにシダー系では役不足でしょうが、SPF(Spruce=スプルース、トウヒ、Pine=パイン、マツ系、Fir=ファー、モミ系)くらいだったら逆?に良いかもしれませんね。
最終的に設計的にはヤング率の話になるのですが、ただ、製品レベルで安定させるには、内部損失で振動吸収を行うのを目的とすると、安定して出荷するのはコストが逆に掛かる傾向にありますね。
まあ、この話は木材に限った話ではなく、金属加工でも同じですが。