倉庫機材整理その2ですが、今度は、CDプレーヤーです。
TEACのVRDS-8という機材ですが、90年代後半の製品です。
当時のオーディオ雑誌で「ハイコストパフォーマンス」などと言われており、評論家でも愛用している人がいたとか?
私がなんで今更この機材を引っ張り出したかというと、後継のSACDドライブであるVRDS-NEOの機材のピックアップ調整に、この機材が必要だからです。
一体型、セパレート問わず、どちらも必要。
ただ、この世代から2000年初頭に掛けて、電気製品に使われたコンデンサーの質が著しく悪く、ピックアップ交換をしても治らない事がよくあります。
PC業界では、AMDの初代Athlon(XP) CPUに使われたマザーがそういう傾向にありました。
話は脱線しましたが、とはいえ、ピックアップは消耗品なので、新しい方が良いため、某ネットショップで新品を手に入れました。
最近の主要国産SACDプレーヤー(D社、M社、A社←バレバレw)にもよく使われる、廉価DVDプレーヤーのピックアップASS’Yです。
「縁の下の力持ち」の異名を持つサンヨー製ですが、このメーカーが生産終了にしたら、光学機器はほぼ終わりという状況になっています(残るのは、TEAC、ESOTERICくらい)。
この時代からこれを使っているとは、今になっていうと先見の目があったとも?(←真相は、ただコストが安かったからw)
その証拠に、ターンテーブルを回すモーターが、卓上USB扇風機などや「〇ンリオ・ハンディ扇風機」などのオモチャに使われる200円程度のモーターと全く同じものが使われています。
そんなんで、重いテーブルを回せるのか?というと、この機材のテーブルは軽いプラ樹脂なので大丈夫です。
なので、モーターが焼けて死んだら、最悪、オモチャのモーターを分解すれば手に入ります。
シャフトの長さが合うかは別ですが。。。。。。
ピックアップを新品交換してみましたが、案の定、RFアンプ基板上のコンデンサーが傷んでいるようで、時々ピックアップが追従しなくなります。
光学機器だけでなく、DATデッキなどでも同じ症状はよく起きています。
ちなみに、この機材は当時の無印VRDS機とは違うピックアップ(本家はSONY製)なので、RF波形の出力調整は不要で、サービスマニュアルでは水晶クロック周波数とエラーレート調整だけです。
なので、アナログサーボ時代に出来た、RF出力を無理やり上げてピットを読ませる裏技?が出来ません(←レーザーにトドメを刺す場合があるので注意)。
ちなみにですが、デジタルサーボだからって、必ずしもRF波形の出力調整が不要というワケではなく、機材設計によって変わります。
RF波形の値も設計で結構変わるので、同じメーカーでもグレードで値が変わったりしますが、だいたい、低ければ0.9Vp-pから、高いモノで3Vとか4Vp-pとかあります。
バブル期の海外製とか高いイメージがありますね。
当然ながら、電圧が高いと発熱が凄いので、設計正規の電圧でも寿命は短い傾向にあります。
あくまで傾向ですが、バブル期のCD専用などのシングルレーザーが高く、DVD以降の1レンズ・ツインレーザーダイオードが低い傾向にあるようです。
厳密にはピックアップで必ずしも変わる訳ではないので例外はありますが。
サービスマニュアルがない場合は、既存の値から類推するしかありませんが、ヤフオクなんかで機材を手に入れると、半固定を弄られている可能性はあります。
VRDS-NEOドライブの調整にこの機材を使用するようにしているのは、DIY整備や巷の修理業者に弄られないようにするためでしょう。
とはいえ、ティアック修理センターのサービスマンは残念ながら・・・なので、壊れないように祈るのが得策ですw
最後に、サンヨー製ピックアップは新品だとショートランドがあるので、除去してから交換しないと、電源入れた直後に一発でレーザーが昇天するので注意が必要です。
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