題名読んで、「何だそれ?」って感じでしょうが、私が20年くらい実施している事です。
ルームチューニングを始める前に必ずやっておいた方が良いと私は思っています。
20年前くらいに某メーカーのルームチューニングアクセサリーを購入してからというもの、私はオーディオ・ルームに入れるモノには何でも「デコピン」をする癖が付いています。
巷で、「オーディオアクセサリーは塵も積もれば」と良い意味で捉えられる事がありますが、私にとっては、
悪い事も、塵も積もれば・・・
という考え方も持っています。
なので、一つ一つは大した事無くとも、数が多くなると大きな影響が出てくる訳ですね。
で、私の「デコピン」ですが、これはその物体が共振音を発生するかを確認しています。
デコピンをして、「チンチン」「カンカン」、「ピチピチ」、「パシパシ」とか、「パカパカ」など、軽い高目の音がするようだとダメですね。
理想は無音ですが、音が小さい、または低い音であれば問題になる事は比較的少ないです。
確認をして軽い音が出るようなモノは片っ端から鳴き止め処理を実行します。
私が鳴き止め処理をしているものは以下のモノです。
:非オーディオ系
・エアコン筐体
・防音換気扇
・配電盤筐体
・プロジェクタースクリーン筐体
・ゴミ箱
・窓、サッシ、ドア、壁、天井、床 ・・・・など。
共振を止めていくと、面白いくらいに音質が変わっていきます。
共振を止める方法ですが、私はコレをよく使います↓
鉛シートです。
2mm厚だと、面積が大きくなった場合はとてつもなく重くなる(1m四方で20kg前後)ので、0.3mm厚から始めても良いでしょう。
鉛シートは高額になるので、お手軽に始める場合は鉛テープが良いでしょう↓
https://www.monotaro.com/g/04383258/
一応、知識の一環として書いておきますが、鉛シート、鉛テープは素手で触って、その後に顔などを触ると口の中に入って鉛中毒になる場合があるので、素手で作業はしない様にします。
触ったら手をしっかり洗う、口周辺を触ったら解毒にリンゴを摂取する(鉛解毒法)を行うようにします。
エアコンや換気扇などのフィルターフロントカバーが樹脂製で、しかも嵌め合いのクリアランスも良くは無いので共振しやすいですね↓
なので、ここに鉛シートを貼ります。
ただし、表から貼ると見栄えが悪いので裏面から貼り付けます↓
赤枠内部ですが、鉛シートと木曽工業Fo’Q(現在販売停止中)です。
鉛シートの上にFo’Qを貼っているので、鉛シートは見えませんが。
ちなみに、オーディオ系でルームチューニングアクセサリーであるQRDですが、天井に設置している「Skyline」は、鉛シートを介して天井にネジ止めしています。
さすがQRDともなると、「デコピン」で致命的な共振音は発しないですが、残念ながら無音ではなかったので、一応鳴き止めはしておきました。
共振音の確認法ですが、一番簡単に判断できるのは、スピーカー間中央に定位するボーカルなり、楽器なりを注目し、特定の周波数で左右の響きが変化しない事を確認すればOKです。
例えばボーカルの「サシスセソ」が左右で響きの強さが変化すると共振音が乗っている可能性が高いです(他にも理由はありますが)。
ちなみに、素材、構造、強度など様々な条件が関わってくるので、必ずしも「サシスセソ」で出現する訳ではなく、あくまで例として取り上げたまでです。
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