工房おとひかり スピーカー配置図

日記・雑記
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マルチチャンネルのスピーカー配置を検討されている方の参考にと、工房おとひかりの現在のスピーカー配置図を作ってみました。この部屋は横 3.5m、縦 4.4mほどで10畳ほどの床面積、天井の高さは3.5mほどです。大きさからサラウンドバックを入れなくても良い(フロアレベル5.1ch)ところに、無理やり入れるとこうなるという例です。

Dolby/DTS系とAuro-3D系のそれぞれの推奨位置にスピーカーを配置するため、前者では、天井埋め込みスピーカー(トップ・スピーカー群)、後者では壁に取り付けたハイトスピーカーを使うように切り替え可能となっています。

メインリスニングポジションからのスピーカへの角度は、図面上での計測、距離は、AVアンプSR-8015の計測によるもので、おおよその目安と見てください。サブウーファーまでの距離は実測より長い値になっていますが、おとひかり工房の部屋の特性の様です。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. donguriさん

    素晴らしい出来のレイアウト図ですね。感心してしまいます。

    拙宅のレイアウト図(http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/)はMyuさんに『マニュアル』から切り抜いて作っていただいたので、オリジナルとはいいがたいのですが、donguriさんのは完全オリジナルでゼロから作られてますもんね。ホント、スゴイ。

    ということで、早速、Auro-3D的チェックを(笑)

    まずは第一層から。

    LR開き角26度(推奨値30度)
    サラウンド105度(同110度)
    サラウンドバック146度(同150度)

    いずれも「推奨値」に近似していて、なかなか素晴らしいとは思うんですが、これ、よく見ると、たったひと工夫で、「全部をほぼ推奨値」にできますよね?

    最近、伊豆の拙宅で自分もやったばかりなんですが、つまり、リスニングポイント(LP)をもう少し前に出せば、すべて「解決」では?(笑)

    この「LPをもそっと前に出すべし」、というのは、第2層と3層の仰角を見るとさらに説得力を増しますよね!

    まず、フロントハイトの仰角が28度ということですが、ここの推奨値が30度ですから、これもLPを前に出せば簡単に解決。Top(Voice of God)の仰角は、72度とあり許容範囲ではありますが、推奨値は90度。つまり、これももう少しLPを前に出せば、VOGの位置が頭上真上に近づくわけで。Why not?(笑)

    ただ、問題があるとしたら、第一層のLCRが横一線に並んでいる点。もちろん理論的には、7台すべてですが、特に重要なLCRはできればLPから等距離に配置したいところ。つまりDelayをかければ、音質が低下する(平面波創出の観点からは、Delayをかけると音波の「面」がうまく形成できないとか)わけですから。

    これを解決するには、外してしまわれた805D3の純正スタンドを復活させて、LRを今の位置より手前に出すしかない!

    ということで、結論的にAuro-3Dの『マニュアル』の規定値というデータ面から「だけ」みれば、1.LPを前に出す2.LRを手前に近づける―のがBetterということになりますなあ(笑)。これによるQOLの低下が大きければ却下でしょうけど(汗)。さて?

  2. Auro3Dさん

    コメントありがとうございます。
    全くご指摘の通りです。リスニングポジション(LP)を少し前にすれば、
    Auro-3Dにとってはさらに理想的になることが分かりました。
    今回、改めて作図してみて、頭の整理ができて良かったです。
    LPを前に移動した場合の問題点として、
    Dolby Atmos推奨のトップフロントとトップミドルSPの位置が
    それぞれ推奨の30~55°(至適45°)、70°~110°(至適90°)から外れてくることがあります。これらのSPは埋め込みでもう動かせないので、もし推奨範囲にこだわると、一工夫必要となります。
    フロントハイトのB&W 707をトップフロントとしてアサインするかその位置近くにKlipschの埋め込みSPを配置、現状天井の4個のSPは前後2個を1個のmiddle扱いにするのが一案。B&WとKlipshの混在は試したことは無いが、気持ちはよくないですね。今後の課題。

  3. donguriさん

    LPを少し前に出すことで生活上の不具合が生じ無ければ、Auro-3D的な観点では、donguri邸のケースは、「一石五鳥」(笑)なので、やらない手はないですよね。今回の計測で、それに改めて気がつかれたと言われて、「レイアウト図を作ってくれ」とお願いした甲斐がありました(笑)。私のケースもそうでしたが、普通は、「こちらの角度を優先させるとこちらが悪くなる」という感じになると思うので、これほど、一か所の修正ですべてがよりよいポジション(角度)となる状況は珍しいと思いますよ。

    まあ、「たかが数度角度が変わったぐらいで、聴こえ方が変わるのか?」という疑問を呈する方もおられると思います(汗)。確かに、「気のせい」という部分もあるとは思いますが(笑)、オーディオは「脳」で楽しむものである限り、「心理面」の影響は絶大だと私は信じて疑っておりません。人間は計測器ではないからです。だから、「今、自分が聴いているこの音を出しているスピーカーレイアウトは、『マニュアル』通りなんだ」という<安心感>は、「脳」で感じる音楽の素晴らしさを倍加させると断言します(笑)。

    もちろん、私も経験しましたが、「正しいところ」にSPを配置して初めて得られる、様々な楽器の「定位」の<位置>(定位感=いかにはっきりくっきり「音」が「そこ」に存在するか、とはまた別)の正確性、つまりDirector’s intention通りの各音像のポジショニングが再現されていることによるオーディオ的快感は、数度の違いでも確実に違うものが得られると思います。

    2chを極めておられる方々は「ミリ単位」でSP位置を調整しているそうですから、我々マルチ派も「数度」の変更による音の変化を<激変>と捉えることにいたしましょう!(笑)。

    実は、LPを前に出すのは、Auro-3D的観点からだけでなくても、個人的には絶対にお勧めしますね。というのは、私は40年を超えるオーディオ遍歴の中での経験で、よく言われる「SPの後ろの空間」より、むしろ「LPの後ろの空間」の確保の方が大切ではないかという結論に達しつつあるからです。

    オーディオ雑誌の試聴室でも、一流のオーディオショップの試聴室でも、「LPのすぐ後ろが壁」、というのは少なくとも私は見たことがありません。40年間これまでいろいろなお宅で2chを中心に試聴させていただきましたが、「この音場・空間感は素晴らしいな」と心底思ったところは、すべてLPの後ろの空間が広かったのです。言うまでもなく、口に手を当てれば出る声が変わるのと同様、耳に手を当てれば聴こえる「音」が変わることは誰でも知っているわけですが、個人的には、吸音材や反射材でなんとか「誤魔化せる」のはSP周りの方で、LP周りは「実空間」に如くはないと感じています(我々の「耳」がある側の空間だから敏感に決まっています)。

    それゆえ、LPを前に出す、つまり後ろの壁から離すことは、角度の調整以上に聴感上の良い変化をもたらす可能性があるのではないかと予想します。

    それから、Atmosについてのご懸念を書かれていましたが、これは『解題』でも触れようと思っているのですが、オブジェクトベースであるAtmosはSP位置に関して、チェンネルベースのAuro-3Dほど厳格である必要はないはずです、理論的には。私がAuro-3DとAtmosを共存させたいと思っている初心者の方にアドバイスしたいことの一つは、「SP配置はAuro-3Dを優先させよ」なのです(笑)。

    最後に(笑)、先のコメントで一つ指摘を忘れていたのは(汗)、サラウンドハイトの仰角の問題ですね。41度というのは、「40度まで」という『マニュアル』の規定値を超えてしまっていることは自覚がおありになられましょう(笑)。斯く言うワタシも東京の書斎のSHは、ブログにも書きましたが片側だけ45度もあり、他人事ではありません(汗)。拙宅の場合は窓の関係でちょっと移動が難しいのですが、donguri邸にお邪魔した記憶では、もしかするともう少し、このSPの位置を下げて取り付けることは可能ではないでしょうか?

    「言うは易し、行うは難し」であるのは、この私自身が最もよくわかっておりますが(爆)。

  4. Auro3Dさん

    今回の図で、サラウンドハイトの水平からの角度は41.15°となっていますが、これは図面上で測るとこうなりますが、実際のSPの位置はLPから真横ではなく後ろにずれているため、スピーカーを目がけた仰角はそれより小さくなるんですね。この立面図で理解するとすると、実際のSPは側壁より外側に同じ高さで移動している位置にあるので角度が減るなと想像できますよね。確かSPをピンポイントした仰角測定では40°以下となっていました。LPを前に出せばさらに実質角度は小さくなることになりますので、スピーカーの高度を下げることは不要と思っております。
     フロントSPの件ですが、専用室なので、前に出して生活上困ることはないですが、
    ひとえに個人的な好みです。ITU-R推奨に合わせようとすると映画や映像を伴う作品では、フロントSPの存在感が目立ちウザイと感じるんです。Pure Audioだと目をつぶればいいの気にならなくなるんですが。

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