5N純銀単線で、アナログXLRケーブルを作りました。
購入したまま倉庫にブン投げていたXLR端子を引っ張り出して作成↓
本当はフルテック製プラグで作りたかったのですが、同社は一律値上げ幅がエゲツナイので止めました。
使用ケーブルは、5N純銀単線2芯編線シールド。
この線材は初ではなく、SACD-Pのデジタル接続で自作した事がありますが、この線材は初心者の自作には全く向きません。
何故なら、如何せん外被も内被も異常に硬い。
下画像は公式サイトから抜粋ですが、赤枠の外被と内被があり得ない硬くて非常に剥き難いです↓
ケーブル内被に使われる発泡ポリエチレンは普通、爪で抉れば破れる程度の硬さしかないのが普通ですが、このケーブルはカチカチです。
最初に外被を向きますが↓
外被に切れ目を入れて思いっきり引っ張ってもなかなか抜けず、しかも、剥いた外被を指で潰そうと思っても、硬くてほとんど潰れません↓
外被を剥いたら、編線シールドを解いて撚ってまとめ、予備ハンダで固めておきます↓
本当は編線の撚ったモノは熱収縮チューブを掛けた方が良いですが、このコネクタ用では距離が短く、せいぜい3mmくらいしかチューブが掛けられません。
今回省略しましたが、気になるならホットボンドで埋めれば良いです(ヘッドフォン端子でよくやるテクニック)。
普通のケーブルでは、内被の発泡ポリエチレンはカッターなどの刃を慎重に入れて切り取りますが、このケーブルでそれをやると高確率で芯材を傷つけるので、ポリエチレンの薄いところを狙って爪で崩していく方法を採ります↓
内被ポリエチレンを取り除きました↓
今回のXLRコネクターの説明書では、編線シールドをシャーシグランドに落とす接続は考えていません↓
何故なら、説明書でグランドケーブルの剥きが最大13mmとありますが、これでは編線シールドにケーブルクランプ(シャーシグランド)に全く掛からないからです。
今回、最大の13mm外被を剥きましたが、案の定、ケーブルクランプに届いていません↓(テスターチェックでもやはりNC)
大抵の機材ではシャーシグランドに編線シールドを落とさなくても問題ありませんが、特にプリとパワーがアキュフェーズで今回のコネクターを使った場合はあからさまにノイズが出る場合があります。
この場合、1番ピンとケーブルクランプを細いケーブルでハンダ短絡すれば問題ありません。
っていうか、XLRケーブルを作る時は1番ピンとCGを短絡するのが普通です。
フルテック製XLRプラグは、ケーブルをプラグの後端部で締め付ける構造になっているので問題ありませんが、今回のオヤイデ製は締め付け機構が無いので、接続時にコネクタを回転させるとケーブルが捩れ、ハンダ接続部位にテンションが掛かって、特にハンダを吸いやすい編線シールドがハンダ割れして接続が外れる事があります(同社製品版でもそういう事故が結構あります)。
なので、特にプラグの上下が決まっているXLRケーブルでの機材接続時には要注意です。
自作なら、機材への接続の向きを考慮した上でプラグのハンダ付けを行った方が良いでしょう。
機材側のXLR端子は、必ずしもIN→OUTで同じ向きではない事が結構あります。
ハンダ部位に万一テンションが掛かったとしても簡単に外れない様に、特に編線シールド(1番ピン)のハンダ付けはピンの中がハンダで埋まるくらい盛り込んだ方が良いですね↓
完成したので接続しました↓
音質の感想はまた次回。。。。。
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