【このブログのご案内ページへ】
MagicDragon様の「初代プレステはピュアオーディオをも凌ぐ?」という記事に触発され、SONY D-50など以前使っていた機材を思い出したのでご紹介します。
・DENON DP-37F ¥54,800(1984年3月発売)
当時はCD黎明期で新型が出るたびにCDプレーヤーが段々値下がりしていましたのでアナログの再生はCD再生までの「つなぎ」でフルオート入門機にしました。意外と音質は良かったのですが難点はストレートアーム用に専用ヘッドシェルが必要なことでカートリッジを余り増やせませんでした。CDプレーヤー導入後アナログは聴かなくなり叔父に譲ってしまいました。
・SONY CDP-102 89,800(1984年暮)
アナログプレーヤーから半年遅れて1984年の冬のボーナスで初めて買ったCDプレーヤーでCDソフトが3500円の時代でした。当時はレベッカのほか3200円で聖子さん、マリーン、スクエアや簡易チェックディスクを入手し、フルデジタル録音のCDソフトを聴くとツルツルのピカピカな音質でアナログレコードとは異なり曖昧さのない音質に当時は大感激したものです。(80年代のデジタル録音は24chレコーダーに収録した楽曲を2チャンネルステレオにトラックダウンする際、アナログミキサーを使っていたので厳密に言うとフルデジタルではないのです。)リニアモーター式ピックアップでCDソフトの読み込みや選曲が現在のファイル再生なみに早く重宝しましたが他社製LD/CDコンパチ機を買ってから叔父に譲りました。
・TRIO KT-1010 ¥59,800(1983年頃)
当時、ほぼ最高性能のFMチューナーでしたが、皮肉にも転勤した場所がFM局がNHKしかない場所で5素子のFMアンテナを2段スタックにして北海道の民放FM局を雑音混じりで遠距離受信してました。確かに性能は良かったのですがレンタルCDで簡単に音源が入手できるようになったのとハイファイビデオで高音質BS番組が受信できるようになってからは、全く使わなくなって二束三文で処分しました。勿体なかったのですが今でもタダでも要らないので仕方ないと思います。
・SONY TC-K333ES ¥79,800(1984年発売)
車でカセットを聴くのに最も活躍したオーディオ機械です。当時はメタルテープを使うとソースとの音質差が分からないほど素晴らしい性能でしたが車でCDやMDが聴けるようになってから出番が少なくなりました。この機種に限った事象ではありませんがカセットデッキのアジマス調整で左右の位相差を測定するリサージュ波形を出すと同一のカセットテープでもデッキに出し入れするだけでリサージュ波形が変わってしまうのがカセットテープの宿命でテープ媒体を使用するアナログ録再生機器の限界を感じました。そのほかSONYの高価なDuad(2層)テープを使うと磁性体がヘッドに付着するため「これじゃ最高のコンディションが維持できない‥」と嫌気が差したことも原因で、最近カセットの儚い音が人気で理解しにくいところです。
しかし先般、職場の倉庫を整理したら真っ赤なダブルラジカセが出てきて中に渡辺美里さんのマイレボリューションが入ってあって再生したらとても切ない音質で「こういう音が気に入られているんだな~」と思いました。
・DENON PMA-940¥69,800(1984年)
当時のアンプは79800円クラスが充実していたのですが、同等性能で1万円安価なものにしました。DENONらしくMCポジションがまともに使え、8Ω負荷で105W+105Wと立派な音が出るアンプでした。5年くらい使ってから、無責任な情報に振り回されて直結スイッチを追加したりコンデンサなど交換しているうちに音が出なくなり、改造品なため修理もできず処分するしかなく苦い思い出のアンプですが、それはそれで改造しても、それほど音質が良くならないと言うことを痛感しました。
・PIONEER S-180D ¥59,800(1台、1984年)
スピーカーは迷わずパイオニアに決めていました。元々、叔父達がパイオニアのスピーカーを使っていたのとオーディオ専業メーカーだったことが大きかったので雑誌でもベストバイな評価のスピーカーにしました。それなりに満足して使ってましたが、ある日、中身を見たらウーファーのマグネットの小ささに愕然としました。後日、子供がウーファーを壊してしまい、このスピーカーにも飽きて処分してしまいました。今、考えると修理すればよかったのですが、当時はトールボーイのスッキリしたスピーカーを狙っていました。
・SONY D-50 49,800(1984年発売)
1986年頃、2万円で投げ売りされてたのを捕獲。車の中でCDを聴こうとしたけど、当時の愛車がサスの硬いランサーターボ(FR車)だったため、ピックアップの音飛びが酷くて使い物にならなりませんでした。後年、サスのソフトな車にしたら使い物になり壊れるまで10年近く使いました。車の中ではFM放送とカセットがソースだったのでCDをソースにすると飛躍的に素晴らしい音響空間になったと記憶してます。
・TEAC LV-5500DS(PIONEER CLD-7のOEM機)1986年158,000
当時、29インチブラウン管モニターやハイファイベータ機を入手し、高画質ソースのため導入しました。OEM機なので10万でした。画質も音質もほどほどでしたがかなり長持ちしました。ハードオフで処分しましたがLD再生用の予備機として残しておけば良かったと思ってます。
・Lo-D HMA-9500 ¥230,000(1977年発売)
長岡氏が愛用していたⅡじゃありませんでしたが、1987年頃オーディオ専門店に中古で5万くらいで売っていて捕獲しました。10年くらい使って片チャンネルから音が出なくなり、2000年にヤフーオークションに出品したら故障品にも関わらず6万ほどで売れてしまいました。
・PIONEER C-90 ¥170,000(1986年発売)
パワーアンプ入手に伴い、展示処分品を専門店で10万ほどで入手しました。処分品だったからか、片チャンネルのトーンコントロールが効かなく症状が出てクレーム修理しましたが再発し、パワーアンプHMA-9500の片チャンネルの音が曇ってきたのと同時進行したので、次第に使わなくなってしまい二束三文で処分しました。
・A&D DP-9000 ¥158,000(1987年)
CD/LD互換機からの音質グレードアップを狙って、最新鋭機?を当時不人気だったこともあって10万ほどで入手しました。プッシュボタンの取り付けが微妙にずれていたり、様々なFLディスプレイがチカチカと眩しくて(オフに出来ましたが‥)、不人気なのも仕方ないと思いました。そして最大の誤算は肝心カナメの音質がダメでした。
CDP-102⇒PMA-940⇒S-180Dからの大幅な音質向上を期待し、定価で倍以上のDP-9000⇒C-90⇒HMA-9500⇒S-180Dを組み合わせたのですが、聴感的には以前の組み合わせのほうが全然良くて相性最悪だったのかと思います。
DP-9000がネックだったのか、他の何かがネックだったのか不明でしたが、とにかく音楽を聴いて楽しくなかったことは確かでオーディオ熱がスパッと冷めて、それから1枚のダイレクトカッティングディスクをきっかけにオーディオ熱が復活するまで10年以上もかかってしまいました。
DP-9000は買ってから15年くらいも長持ちしました。’87年当時「10万ポッキリで売ってるぞ」と同僚に紹介して、その同僚は修理をしながら30年以上も使ってます。
90年代は光ケーブルでMDデッキにレンタルCDを取り込むのに重宝しました。パソコンでCDがリッピングできるようになってからトレイ開閉がダメになり自分で修理し売り払った記憶ありますが、それほど思い入れがなかったのか、どこに幾らで買い取ってもらったか忘却の彼方で期待より安値だったと思います。
コメント ※編集/削除は管理者のみ