伊豆のAuro邸とMyu邸にお邪魔した際の顛末は以前報告しました(https://philm-community.com/tomy/user/diary/2022/12/24/13484/)。2FのリビングにAuro3Dを目指したシステムを作る羽目に・・・汗、笑!。ダメかと思っていたら、家人の許可が降りたので、手持ちのSPにフロントハイト用のブックシェルフSPを買い足して、早速、SP設置を決行しました。気が変わらない内に急がないと(笑)。
こんな感じになりました。
また、8合目くらいで、配線の始末等などが残っていますが、一応結線まで済ませて、音が出せるところまで辿り着きました。使用しているスピーカーは以下のようになっています。
日本でもやっと最近販売し始めたPolkの製品が中心です。特に第一層の5.1chは嘗てのフラッグシップシリーズで統一しているので、音色は揃っているはず。お蔵入りで、捨てるか、どうかと迷っていたSPですが、復活です。センターSPはAuro3D友の会推薦(?)の縦置き型で使う予定(まだ高さはフロントと揃っていないけど、これは仮置きです、笑)。スクリーンをつける場合は、スクリーンを下ろすたびにセンターSPを横に倒して使おうかと考えています。全体配置図は以下のようになってます。
ハイトSPは第1層のSPの真上、また仰角も30-33°なので、Auro3Dのマニュアル通り。第1層はほぼ完全なITU配置になりました。Delayは不必要ですね!
アンプ選びや、その結果出音がどうなったかは、次回に報告します。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
Tomyさん
仕事早ぇ~(笑)。もうここまで来たんですか!そして早速、お願いしていたレイアウト図も付けていただいて。
早寝早起きの私は(笑)、午前中(だけ=笑)が仕事時間で、まずは目覚めのコーヒーを飲みながらPCを立ち上げるのがルーティーンなんですが、コーヒーなしで目が覚めましたよ!
スゴイですね、このレイアウト。これ、もしかして「側面図」にある、FHとSHとTMの、LPからの距離もほぼ、2.1Mぐらいじゃないですか?良かったら計測してみてください。もしそうであれば、WOWOWのスタジオ並みで、AVアンプによるDelayを必要としない(Tomyさんがご指摘されていたように、平面波の形成上の問題なのか、とにかく入交さんはDelay反対なんで)のでは?一般のお宅では、最初から専用設計をしない限りDelayなしはほぼ不可能だと思っていたんですが、偶然でしょうけど(笑)Tomyさんはいいお部屋をお持ちでしたね!LPもほぼ部屋のど真ん中で、壁からの反射の影響を受けにくいところで完璧です!!!(完成の暁には、こちらの部屋にいる時間の方が長くなると予想=笑)
さて、「会長」(爆)として細かくチェックしますと、まず、最も基本となる第一層の5chのSPが、メーカーとシリーズが同じというのは二重丸ですね!このLsiシリーズというもののSpecは分かりませんが、写真で見る限りすべて同じツイーター(ミッドも?)を使っているように見えます。これは音色を揃えるという点で、とてもいいですね。
センターSPの「縦置き」も、入交さんがご覧になったら大きく頷かれると思います(笑)。これ、完成の暁には、是非、「縦置き」と「横置き」の<聴こえ方の違い>をTomyさんの耳で確かめてまた報告ください(ワシも行こうかな?=爆)。
それにしてもこのCですが、写真を拝見する限りでは、LRとユニットだけでなく、その配置まで同じに見えますね。これ、ツイーターの取り付け部分の拡散用のFinを見ていただきたいのですが、普通のCだと、ユニットは同じでもここに工夫をして、横置きにした場合に本来は広がりにくい左右に高音が広がるように工夫しているものが多いのです。で、そのような工夫を凝らされたCを「無理やり縦置き」にすると、この置き方が期待するほどは高域が左右に広がらず、LRと合成されて形成されるべき中間での音像形成にやや難があるはず、というのが「理論的な問題点」と一般的には言われているようですので、是非ご確認を!
次に、この第一層のベースとなる5ch以外は基本的にはAuro-3D(Matic含む)の音楽再生においてはアンビエント音担当なのですが、SBに使う予定のSPは「中高域ユニット」とありますね。これ、どの程度まで低域再生能力があるものですか?
実はこの前、グランドスラム邸のキラーソフト(笑)の、Hans ZimmerのLiveを伊豆の拙宅で最初から最後まで(初めてかも…)聴いてみたんです。これはAtmos録音ですが、映画音楽だからでしょう、SBだけにものすごい低音の入っている曲があってびっくりしました。Tomyさんはこのシステムで映画も楽しまれると思いますので、その場合はやはり後方の低域再生能力もある程度はあった方がいいはずです。
で、このレイアウト図にはSWの置き場所が書いてないのですが、LRがサイドにSWらしきものを実装しているようなので、前からの低域は十分と考えると、SWの置き場所はキッチンの反対側の、LPから見て右後ろのコーナーあたりがよさそうですね!というのはもし、このBoseの中高域ユニットが100Hz程度までしか出せない(その可能性は高そう)とすれば、明らかに「方向感のある低音」(50Hz以下ぐらいの超低域なら方向感はないと言えますが)を補う必要が出てきます。当然AVアンプでBass Managementをすると思うのですが、SBに関してはそのCO値が100Hzほどと高い帯域まで食い込みそうなので、SWの「位置」には慎重に、SBに近い位置に工夫なさった方がいいです。
VOGをスプリットして設置されたのは、Atmosではトップミドルとして使えるので、Auro-3Dと併用する場合はお勧めできるレイアウトですね。ハイトSP群との高低差も1Mぐらい取れているようですので、「第三層」としての役割=高さ感の演出(さすが「実距離の重要性」を説いてくれたTomyさんですね!)を十分果たしてくれそうです。設置場所も傾斜天井のお陰で、「ラッパ状」になっているので、音がより拡散してくれそうです(Auro-3Dの音楽再生に於いては、「VOGから直接音が聴こえてはダメだ」、と入交さんはおっしゃっていました。拙宅に2度目にお見えになった時、従来の1台体制から2台体制にVOGを強化してあったわけですが、「ややVOGからの音が目立ちすぎます」と言われて、音量を調整されました)。
最後に、私は門外漢ですが、スクリーンを取り付けるなら、サウンドスクリーンを選んでLCRの前に降りてくるようにすれば、かなり大きなものが設置できそうですね?(まあ、プロジェクターとの距離にもよりますが)。ただし、音質・画質の問題が出そうなので、そこは他のお詳しい方に。
こりゃ、春休みに「神戸出張」かな?(笑)
Auro3Dさん、
早速のレスありがとうございます。
FHとSHは水平距離で2.1m(第1層のSPの真上)ですので、実距離は2.4〜2.5m位あると思います。これがAuro3Dマニュアルの指示だったと思いますが、違ったかな?TMは2.1mに近かったと記憶しています。
CのユニットはフロントSPのものと全く同じで、配置もほぼ同じ。二つのミッドレンジユニット間の距離が僅かに違うだけです。FINがどんなものかは分かりませんが、特に変わったものは付いていないです。200Hz位から下を受け持つウーハーがないだけで、フロントSPの上半分を切り離した感じですかね。
SWは図面に入れるのを忘れていました。お察しの通り、右後方に置いてあります。さすが読みが深い!!
春休み、神戸ご出張をお待ちしております(笑)。
Tomyさん
一般的なリビングの環境に完全なITU配置を実現ということで感銘を受けております。
ピュアオーディオマルチチャンネル再生では、AVアンプの補正なしでつまりdirectモードで再生した時の方が、音は良いなーとdonguriの耳レベルでも感じられるところですが、それがさりげなく実現でできたということで素晴らしいと思います。
どうして可能だったのかと考えてみると、これから理想のマルチチャンネル
オーディオをめざし部屋を作ったり確保したりする方々に役立つポイントに気づきました。
「ITU配置にこだわったスピーカー配置をしたければ、4.5mx4.5mの正方形のスペースがSP配置場所として使えるお部屋を確保しましょう」という事になると思います。数字を見れは当たり前ですが、それ以下だとLPとSPを2m以上話して理想の位置に配置は出来ないという事ですね。ボトムラインは4m x 4mでしょうか。
普通の日本の家の設計では畳の長辺の2倍である約3.6mが部屋の短辺になることが多いと思います、これだと足りないのですね。これからお部屋を作る方、確保する方はこの点意識すると良いではと思うに至りました。
donguriさん
横レスになりますがお許しください、Tomyさん
この「理想の部屋」の問題は、例の『解題』でも取り上げる予定のネタなんですが、先走りして一端を披露すれば(笑)、おっしゃる「4m x 4m」のスクエアな部屋は、<現実的な解>かもしれませんが、<理想的>ではありません(汗)。
ご存知と思いますが、正方形の部屋は定在波的な見地では「最悪」のオーディオルームです。定在波は平行面の壁が作り出すものなので、よほど壁と壁の距離があって途中の空気で音波が拡散されるほど広い部屋以外は正方形はマズいです。
では<理想>のオーディオルームの形状は何かというと、平行に向き合う壁が一つも存在しない、円形か、五角形または三角形です。さらにここの天井面に傾斜をつければ「完璧」です。Space Utilityの観点から見れば、三角形は無駄が多いので、シェークスピア劇場のような円形か、ペンダゴンのような五角形がより現実的と思います。ただし、実は私も三井ホームで見積もりを取らせたことがあるのですが、通常の正方形・長方形の部屋に比べて、建設コストは数倍かかりますが(汗)。
カネに糸目をつけず、このような<理想の>オーディオルーム(特にサラウンド)を死ぬ前に一度くらい作ってみたかったですね…(笑)。きっと「何の補正も不要な」、最高の音が聴けることでしょう。
少し横から・・・ Auro3Dさん宛:
donguriさんが「おっしゃって」いるのは『正方形の ””スペース”” が SP 配置場所として ”使える” お部屋を 確保しましょう』という事で、『スクエアな部屋 が 良い』とは「おっしゃっていない」。そのように、 nightwish_daisuは解釈するものであります。 すれ違いがあるように見えましたのでコメント書いてみました(^^
Tomyさん場所をお借りしました m(_ _)m
Tomyさん
横レスに対するお返事、短くいたしますのでご容赦を。
Auro3Dさん
わたしのコメント、必要な「SP配置スペース」について述べたつもりで、
「部屋のサイズ」を4m x 4m にすべしという意図ではなかったのですが、誤解されやすい記述でした。部屋を作る際の参考を言うのなら、前後左右の壁の距離と高さで表現するのが良いですよね。
直方体がなんといってもローコストは間違いないので、直方体の部屋を設計する際のお薦め参考値として、石井伸一郎さん著のリスニングルームの音響学で述べられている1:1.18:1.38の直方体が良いという事をふまえると、
「真四角・サイコロ型はやめましょう、短辺=4m、長辺=4.68m、高さ=3.39mという部屋が最も小さい許容できる部屋のサイズ」という計算になりますね。
部屋の音響特性に関して、石井式では壁どうしが平衡でも上記の比率であれば良しとしていると思います。ただ、Standwave2.exeなどでシミュレーションしてみると、SP位置、リスニングポジション、壁の反射率などで音響特性は劇的に変わるので、結局どうすればいいの?となってしまいます。
donguriさん、Auro3Dさん、nightwish_daisukiさん、
レス、コメント大変有難うございます。
皆さんのおっしゃる通りだと思います。2mの半径でITU配置を入れるとすると、一辺最低4m要りますし、壁埋め込みでなければ、多少は壁から離れることを考慮すると一辺4.5m、さらに、LCR、特にフロントL/Rは背面の壁から1m近く離したいとすると(SP前面での距離)、縦は5.5m位必要という計算になると思います。そう考えると、今回の拙宅のケースはミニマムですね。
短辺を4.5mとして、石井式の1:1.18:1.38を計算すると、4.5m x 5.26m x 3.81mとなります。 高さは別として、図らずも拙宅のケースはこれに一致しています。良い音が出てくることを願いますが、導入機器は大したことないので、さてどうなるのか??汗。笑
Tomyさん
Tomyさんのケースは、Auro-3Dの理想再生が可能な最も効率的なリビングの一例として、「Auro-3D友の会推奨リスニングルーム」認定と言って良いのでは?(まだそういう企画はないようなのですが)
donguri、数年前に部屋を作る前にこの知識があればよかったのにと、正直、悔しさと羨ましさを感じております。
Polk Audioのスピーカーの音は実際聴いたことないですが、本家アメリカでも日本での評判でも、「コスト・イフェクティブ」なスピーカーとして評判がいいのでTomyさんの評価を期待しています。
「石井式」について?
Tomyさん、Donguriさん
おはようございます。久しぶりに伊豆に来ています。
>Auro-3Dの理想再生が可能な最も効率的なリビングの一例として、「Auro-3D友の会推奨リスニングルーム」
に【認定】するには、会長を始め多くの会員の実地検分と評価が必要かと(笑)。是非皆さん、Tomy邸に押しかけましょう!!!
冗談はさておき、「石井式」という言葉、いろいろな方のところで聞くのですが、イマイチ、よくわかってなくて、お二人からもまたまたこのキーワードが出てきたので、この際、教えていただきたいなと(笑)。
これ、石井さんという音響工学の専門家の方がお書きになったご本がベースだと理解しています。この本は読んだことがないのですが、どうせ私のようなものが読んでもよく理解できない数式が一杯並んでいそう(笑)だし、職業柄他にも読もうと思って買って置いた本が研究室にも自宅にも山ほどあるのでここはスルーし、手っ取り早く「おいしいところだけ」お詳しいお二人に教えていただきたいなと(笑)。
まず、この「石井式」と言われている名称自体が、なぜ「石井理論」ではなく、「式」なのか、が気になっています(汗)。科学的に実証されているものであれば「理論」となるはずなのですが、「式」ということは、単なる「作法・プロトコル」のレベルなんでしょうか?つまり、茶道の「裏千家」などと同様(笑)、別に特にそれを採用しなくても困らないけど、採用すると「いい感じ」って程度のもの?
次に、「石井式」を採用または参考にした、というお宅に何件もお邪魔したことがありますが、私の理解では、「吸音と反射の壁を互い違いに配置する建築法」のことかなと思っていたので、今回、部屋の直方体としての比率が出てきて驚きました。
で、この「比率」も「石井式」(しつこいですが、「理論」レベルまでは完成されていない?)の一部だと今は理解しつつありますが、お二人が書いている文章でどうしても腑に落ちない点が。それは「1:1.18:1.38の直方体」と書かれているのに、「短辺=4m、長辺=4.68m、高さ=3.39m」と計算されている点。これ、最後の「高さ」は、短辺の1.38倍になぜなってないのでしょうか???そういう意味の比率ではないのでしょうか???(ワタシが算数に弱いだけ?)
で、さらに、そしてこれが最もワタシでは理解不能な疑問なんですが、この「黄金比率」で直方体の部屋を作ると、定在波が<起きない>んですか?私の浅はかなイメージでは、自然界にある音の周波数はリニアに連続変化しているはずなので、壁に(床・天井も)平行面がある限り、必ず、往復しつつ音波を強めたり弱めたりする固定的な周波数は、その距離がどんなものであっても計算上存在するのではないでしょうか?
密閉空間で定在波から完全に逃れるためには、平行面の全くない部屋か、超低域も含めた完全に吸音された「無響室」のいずれかしかない(抜け道として、人間の可聴範囲外に定在波を形成するように設計する?)というのが、私のような文系人間の理解なのですが…なぜこの「石井式黄金比率」が金科玉条のものとしてオーディオマニア界では存在するのでしょうか?
できれば、分かりやすく(汗)、ご教示いただければ幸いです。
Auro3Dさん、
「石井式」の話は私はK&Kさんなどから聞きかじっただけで、もちろん、石井さんの本んも読んでいないし、数式(どれだけあるかも分かりません)も一つも見たことはありません(笑)。多分、K&Kさんやdongriさんにお聞きするのが良いとは思います。が・・・(笑)、それでは味気なさすぎるので、少しだけ私の勝手な理解を披露させていただくと、件の比率は定在波がいろいろな周波数に分散して生じる形状の一つではないかと思います。立方体だと、少数のモードしか生じないので、周波数特性に大きなピークディップが生じ易いでしょうけど、この比率だと、いろんなモードで定在波が生じて周波数特性に凹凸が出来難いという事だと理解しています。
>「短辺=4m、長辺=4.68m、高さ=3.39m」と計算されている点。これ、最後の「高さ」は、短辺の1.38倍になぜなってないのでしょうか?
これは、短辺4mを1.18として計算しています。高さが1ですね。dongriさんの数値もそうなっているので、そういう計算にしました。比率をどう当てはめるかは、定在波の出来方(モードの種類や数)には、基本的には関係ないはずなので。
詳しい方(K&Kさんやdongriさん)、補足、間違い訂正お願いいたします。
Tomyさん
私は朝型なので、Tomyさんとはいつも活動する時間帯がズレますね(笑)。
比率の点は、理解しました(それにしても、Confusing な書き方されましたね…汗)。
>比率をどう当てはめるかは、定在波の出来方(モードの種類や数)には、基本的には関係ない
これは確かに、「この比率で作った<箱>であれば定在波が分散して発生する傾向に常になる」、というのであれば、音波は重力や天地を感知しないでしょうから(笑)、どの辺に「1」を持っていこうが関係ないのでしょうね、「理論的には」(笑)。
ただ、私は今まで内外の10を超えるSPメーカーの製品を購入したことがあり、いずれも新品か準新品の購入なので必ずマニュアルやカタログが付いてきて、その中には設置場所や部屋の広さなどに言及してあるものもあったのです。ただ、その中で、残念ながら<一度として>この「設置環境の黄金比」を紹介してあるものを見た記憶がないのですよ(オーディオ雑誌などを基本的には読まない私は、Philewebに入って初めて聞いた言葉だったのです)。だから、そこまでオーディオ業界(マニア間ではなく)で知れ渡っている、不動の「理論」ではなく、ゆえに「式」=合理性が立証され切っていない作法の一種、なのかなと。
なぜすでに部屋を作ってしまった私が今さらこれに拘るかというと、例の『入門編』を書くにあたって、この「石井式」を紹介しようか迷っているからです。基本的には自分が理解できないもの、納得できないもの、実感できないものは書かない方針なので、「石井式」と言われるものの中の、「吸音壁と反射壁の交互の組み込み」はある程度は納得できるものの、こちらの「比率」については未だ理解・納得が出来てないので、伺った次第です。
ご回答いただき、勉強になりました、ありがとうございました。
Auro3Dさん
今週は、自宅に帰れず手元に問題の著書で確認が出ませんので、donguriが思いだせる範囲の説明となり、自信がありませんが、以下反応いたします。
>「短辺=4m、長辺=4.68m、高さ=3.39m」と計算されている点。これ、最後の「高さ」は、短辺の1.38倍になぜなってないのでしょうか?
Tomyさんの答えで疑問は解けたかとおもいます。比率さえ保てば、一番短い値を部屋の短辺とするか、天井の高さにするかによって部屋の特性は変わらないと考えられます。
比率 1 : 1.18 : 1.38
実際長 3.39 m : 4.00 m : 4.68 m
定在波の基本周波数は、部屋の縦、横、高さの3方向の平行する壁で形成されるものが主要な要素となります。その部屋の最終的な定在波の影響は、その3方向の基本周波数とその整数倍の周波数の総計で計算したものと考えておおよそあっていると思います。たとえば縦辺と横辺が同じ長さまたは整数倍の際には、基本周波数の2倍、3倍くらいのところで相加効果を発揮し、石井さんが「日本海溝」と表現した、周波数特性の大きなディップができることになります。そこで、縦、横、高さの比を整数倍からずらすことによって、この部屋の周波数特性が改善するということを狙ったのがこの数値比と思います。これはこの数値以外にないということでなく、それ以外の数値の組み合わせでも同程度の効果が期待できる解はあるようですね。
donguriさん
今日はお一人なんですね。お付き合いいただき、ありがとうございます。
>縦、横、高さの比を整数倍からずらすことによって、この部屋の周波数特性が改善する
なるほど、整数倍を避ければよいとすると、その組み合わせは無限にありますね。逆に、日本間だと畳を入れるので、畳自体が、縦横1:2の整数倍なので、ヤバそうですね(笑)。つまり、その畳が縦に何枚入るか、とか、横に何枚入るか、という組み合わせによって、部屋の広さが決まってしまうので、本質的に整数倍になりやすいでしょう。
では洋間なら大丈夫かというと、外国の「本当の」洋室はわかりませんが、日本の場合、「90センチ」という畳半畳分の幅が主要な単位として、ドアとか、窓のサイズとか、柱と柱の距離などが決まっているものが多いので、洋間と言いつつ、その縦横サイズは「和室」と同じ、っていう場合も少なくないので、「何も考えずに(またはオーディオのこのような知識無しで)」ハウスメーカーの提案されるがまま家を建てたり建売(マンションも)を購入してしまうと、「8畳洋間」のようなドツボ(=正方形)にハマりかねないというわけですね(笑)。
実は私の周りの友人には最近、「定年を機に新築」ラッシュ(笑)が来ていて、つまり退職金で「終の棲家」を手に入れようとする人がなぜか多いのですが、「これまで真剣にオーディオとは向き合ったことがなく、全然詳しくないけど、この際せっかくだからAVルームを作りたい」というニーズは少なくないので、是非、彼らに教えてあげなければ(笑)。
ありがとうございました。
横から失礼します。
Auro3Dさん、こんにちは。
石井式の部屋の寸法比の件ですが、本は読んだことが無いので以下は想像です。
天井高が4mで千平米の部屋の真ん中で、スピーカー間2.5m、試聴位置までの距離2.5mで聴いている時、天井と床の間で定在波は発生するでしょうか?
昔、デパートのフロアの真ん中で超高級スピーカーを大音量で聴いたことがありますが、定在波は全く発生していませんでした。
壁が無いので定在波は四方に抜けていくからですね。定在波には壁による反射が必要なのです。
部屋の寸法比が1:1:1とか1:2:2では定在波と反射波の位相が揃って大きなディップやピークが生じてしまいますが、石井式の寸法比だと、位相ずれで定在波がキャンセルされ、急速に減衰するのだと思います。その比率が最も急速減衰しやすいのでしょう。
我が家は和室6畳+アルファのやや変形ですが、大音量でも定在波は感じられず、我が家に来られた20畳の部屋で聴いている方は首をかしげておられました。その時は気づきませんでしたが、ほぼ石井式の寸法比になっております。
また一般住宅では部屋の広さに合わせて、広いほど壁、天井、床を厚くしたり柱を太くはしていないので、強度の点で狭い部屋ほど有利です。大地震の時、バスルームやトイレに逃げ込め、と言われるのも同じ理屈ですね(笑)。
6畳はサラウンドの時の横や後ろのスピーカー配置には工夫が必要ですが。
ミネルヴァさん、
レス有難うございます。
>昔、デパートのフロアの真ん中で超高級スピーカーを大音量で聴いたことがありますが、定在波は全く発生していませんでした。
これすごいですね!デパートのスピーカー売り場の横を通っていたお客さんはさぞビックリされていた事でしょう。定在波は確かに立ち難い環境だと思います、音は如何だったでしょうか?定在波の極めて少ない環境での音が良いかどうかですね。これは皆さん参考になると思いますので、是非ご紹介いただきたく。
六畳+アルファで石井式の比率ということは、2.7m x 3.72m x 3.18m ですかね?天井高いですね!ハイトSPの仰角は取り易いでしょうね。サラウンドSPは正面から何度の方向ですか?
Tomyさん、こんにちは。
そのデパートのシステムは、ソースがTEACの38cm、2トラックのテープ、音源は「ノヴェンバー・ステップス」、パワーアンプは山水の管球式ステレオアンプ3台によるマルチチャンネル駆動、中域と高域がゴトーのドライバー+ホーン、低域はソニーの30cmウーファという構成でした。
音質は空前絶後、これ以上の音はその後50年間、聞いたことがありません。
琵琶の「ばちーん」と耳に痛いほどの衝撃音、すごみのある尺八の音色、この音はJBL DD67000やTAD Reference-1でも全く出ませんでした。
部屋は幅が2.7m,奥行が3.5m,高さが2.35mです。サラウンドスピーカーは正面から110度です。
ミネルヴァさん
いつも、「なぜなに坊や」(笑)の稚拙な問いにお付き合いいただき、感謝です。
先ほど、K&Kさんのコメントへのレスにも書いたのですが、いまちょっとわからなくなっているのが、「定在波」と「フラッターエコー」との関係です。私のにわか勉強では、「定在波」というのは、「密閉空間」で発生するらしいので、お示しいただいた事例は「密閉空間」ではなさそうですから、「定在波」は発生しにくそうですね。
一方、その会場の天井と床が平行であったのであれば、「フラッターエコー」は発生する可能性は残りますが、こちらは床にモノがたくさん置いてあったり、人がたくさんいたりするだけで、比較的簡単に解消できてしまうようです。要は「鳴き龍」のことですから。ゆえに、お示しいただいた会場では、「フラッターエコー」も発生しにくかったのではないか、と考えています。
また、ミネルヴァ邸は、和室とのことですが、どこかの資料に伝統的な在来工法による和室では「どんな寸法の部屋でも」定在波が発生しにくい、と書いてありました。理由は、定在波というのは低域(大体100Hz以下)の問題だそうですが、和室(というか一般の木造建築は大体そうだと書いてありましたが)の場合は、低域は壁や障子、畳をすり抜けていくからだそうです。
よく、「和室は理想のオーディオルームの一つ」という言説を聞きますが、これはこの、「定在波」と恐らく「フラッターエコー」(畳と障子が中高域を吸収する)の両面から、1M厚の鉄筋コンクリートに四方を囲まれたマンションなどより音響的に「有利」だから、ということなのではないかという理解に今は達しています。
私のこのような理解で、間違っていますでしょうか?さらなるご教示をいただければ幸いです。
AURO3Dさん、
その理解で正しいと思いますよ。
我が家のオーディオ部屋は和室で畳敷ですし、視聴ポイントの後ろ半分は床の間、半分はフスマで低音は透過していると思います。
Tomyさん、皆様
「低域伝送特性を考慮した最新設計による石井式の現状」より抜粋です。
ー-------
部屋の形状、特に低域伝送特性についての研究が進んだおかげで最も理想的なリスニングルーム設計手法が明らかになってきました。
まず、部屋のプロポーションを決める寸法比は、1:0.845:0.725で、部屋の再長辺を「1」として表わしています。これは日本の6畳間に比較的近い寸法比で実際に計測を行なうと6畳間は非常に良好な伝送特性が得られることが判明しました。
鏡像解析等でさまざまな部屋の形状を検証してきましたが、現在の石井式ではシンプルな長方形の形状を推薦しています。
ー--------
低域伝送特性を考慮した最新設計による石井式の現状
https://audio.nomaki.jp/ishi/index.htm
和室は一般に遮音性が低く低音が抜けるので、定在波が発生しにくいとされていますが、我が家の場合防音対策がされていますので、遮音性は一般の洋室より高いです。おかげで真夜中でも100dBの音量で近所迷惑にはなりません。
我が家で定在波が抑制されているのは、和室だからでは無く、黄金比率に近いからでしょうね。
ミネルヴァさん、
色々と情報有り難うございます。
デパートの超高音質オーディオの話も面白く、ためになります。横を歩いていて、そんな音が聴こてきたら買い物どころじゃなくなりますね(笑)。石井式の比率が日本の6畳間に当てはまることもよく分かりました(天井を少し高め(2.5−2.6m)にするとピタリ当てはまる)。
Tomyさん、
SPの配置完了おめでとうございます。
かなり大変な作業だったのではないでしょうか?
完成度の高さを感じます。
やはり天井の高さはうらやましいです。
Auro3Dさん、Tomyさん、
石井式についてのご質問が出ているので少しコメントさせてください。
石井さんは部屋の音響設計の手法として論文を出されていてそれは部屋の面を全周波数帯域を反射する面と全周波数帯域を吸音する面で構成するものだったと思います。
そうすることで反射面と吸音面の比率で周波数で簡単に均一な吸音率が得られると同時に、従来の低音、中音、高音用の個別の吸音材を用いる方式とは異なり、音の反射による周波数変化や位相変化を少なくできるという考え方がベースになっていると思います。
それにより自然で心地よい響きが得られるということです。
昔の話ですが、ジョージ・ルーカスの録音スタジオはその論文に基づいて設計されたのですが、石井さんはそれを後から知ったとのことでした。
部屋の寸法比は音の響きとは別の話で、定在波の影響を受ける確率を小さくできる推奨値だと思います。
シミュレーションの結果をもとに算出されたものでしょう。定在波を避けるにはスピーカーとリスニングポジション等の関係で位置を調整する必要があるわけですが、その寸法比にすればその場所がより得られやすくなるということだと思います。
定在波をなくすことができるというわけではありません。石井さんは対向面に角度をつけても定在波はなくならないと話されていました。
たぶんそれもシミュレーション結果から得られた情報だと思います。その辺については私は情報を持っていませんが、対向面に角度をつけて解決できるのは定在波ではなくフラッターエコーだと理解しています。
ちなみにウチの部屋のリフォームは石井さんの設計によるものですが、リフォームなので天井を高くはできず寸法比はあの推奨値にはなっていません。
寸法比はこれから家や部屋を作る人が気にするべきことで、すでにできている部屋について気にしてもしょうがないと思います。
できている部屋で気にすべきはスピーカーの置き場所やリスニングポイントを決める時にいかに定在波の悪影響から逃れるようにするかだと思いますが、いろいろな制約が多いのでなかなか難しいですよね。
どこかに妥協点を見出すしかないような気がします。
Auro3Dさんのおっしゃるように石井式はプロトコルだと思います。でもロジカルな考え方とシミュレーション結果、実験結果に基づいているプロトコルです。
そういう意味ではAuro-3DだってDolby Atmosだって同じでしょう。ですから例えとして茶道の流派を引き合いに出すのはいかがなものかと思います。
部屋の音響設計はワンオフなので石井式といえどもそれぞれ違いがありますが、反射面、吸音面が石井式に忠実に作られた部屋にはやはり共通のDNAを感じています。
K&Kさん、Tomyさん
レスありがとうございます!ここのサイトは、レスをいただいた方に直接返事ができるのはいいところですが、コメントやレスが以前のPhilewebのように時系列に並ばないので、注意していないとレスをいただいたこと自体を見逃してしまいますよね、危ないところでした(汗)。
K&K邸はそうなんですよね、「石井式」というより、「石井製」なんですよね!初めてお邪魔した時にいろいろとご説明を伺いましたが、やはり、「石井式」と呼ばれるものには二つの柱があるようですね。一つは、K&K邸もそうですが、反射と吸音の壁のコンビネーションというアイデアで、こちらは論文もあり、プロのスタジオでの採用実績もあるとのこと。で、これは「音の響き」に関連する。
もう一つが、今回、私が気になった、部屋の形状に関する比率で、こちらは、「定在波の影響を受ける確率を小さくできる推奨値」とのこと。
ここが重要なのですが、実は私が今これを詳しく知りたいと思っているのは、自分がもう一部屋作ろうとしているからではなく(笑)、これから部屋を作るという友人、あるいは「Auro-3D入門者」に向けて発信するための私自身の理解のためなんです。で、今それに向けて鋭意勉強中なのですが、石井式の部屋の寸法比率が「定在波をなくすことができるというわけではありません」という点と、「対向面に角度をつけて解決できるのは定在波ではなくフラッターエコー」というのは、私も調べていて発見した言説でした。「定在波」と「フラッターエコー」を混同している議論はよく見かけるのですが、これについてはここでやるととても長くなるので、また別途『解題』にて。
今回、皆さんの議論とともに自分なりに調べてみて理解したことは、「石井式」には二つの側面があり、壁の工夫による「フラッターエコー」対策を含んだ音響的な効果は実証されている。もう一方の、「定在波対策」になると一部の方が信じ込んでいる部屋の比率の方は「完璧」ではないが、ただRitualというほど、実効性がないわけではない(実は私は子供の頃茶道を習っていて、あの「作法」にはいちいち、「それなりに」(笑)合理的な理由付けがあるのですよ)。また、壁の平行面が作り出すのは、定在波(低域)ではなく「フラッターエコー」(中高域)であって、定在波の方は壁の角度などの少々の工夫では防ぎようがなく(空間の容積に関係があると書いてあるものがありました。それによると、部屋の形状や素材には関係なく、容積のある密閉空間には必ず「定在波」が潜むと)、「フラッターエコー」の方は、カーテンやカーペットなどで比較的対策が容易である―ということです。
これらの点、まだ得心行っていない部分もあるので、もう少し、信頼できるソースを探して研究してみようと思っています。
Auro3Dさん、
私のコメントへの応答、ありがとうございます。
≻実は私は子供の頃茶道を習っていて、あの「作法」にはいちいち、「それなりに」(笑)合理的な理由付けがあるのですよ
大変失礼しました。ご無礼をお許しください。
≻K&K邸はそうなんですよね、「石井式」というより、「石井製」なんですよね!
私としては「石井式」だと思っています。(笑)
石井式の必須要件はあの独特の反射壁と吸音壁で部屋の寸法比は”Nice to have”だと思っています。その逆はありません。私の勝手な解釈ですが…(笑)
寸法比を理想的にしたとしてもそれは定在波に関しての部屋の設計者の”Best Effort”で、定在波フリーを約束するものではなく、それから先はスピーカーやリスニング・ポイントの配置でがんばってということでしょう。
逆にあの寸法比が実現できなくても定在波の悪影響から逃れる可能性は残されていると言えると思います。
その一方、私の経験からは空間の広さ、特に天井高は音の解放感に繋がるという印象を持っています。ご友人も大きな空間を確保できるといいですね。
Donguriさん、
>Tomyさんのケースは、Auro-3Dの理想再生が可能な最も効率的なリビングの一例として、「Auro-3D友の会推奨リスニングルーム」認定と言って良いのでは?
お褒めいただき有難うございます。ただ、Auro3D会長の仰る通り、良い音で鳴ってなんぼ・・の世界ですから、まだ未知数です。
Polk Audioは、米国では私が滞在していた1980年代から有名で、大学卒のエンジニアがガレージメーカーから出発した典型的な例だと思います。滞在中にも、一セット買って聞いていたのですが、その音が当時としては良かったので印象に残り、帰国して十数年後にオーストラリアに旅行した際に買い求めたものが、第一層目のフロントSPなんです。他のものは、ネット購買ができるようになってから、買い足しています。仰る通りコストパフォーマンスが良いところが特に売りですね!オーストラリアから届いたSPを箱から出して鳴らした時に、音がクリアーで「おーー」とつい声が出てしまったのを今もよく覚えております(笑)。
思考実験ですが、
ライオンの檻の中でスピーカーを鳴らして、
定在波が気になるかどうか。
nightwishさん
コメント有り難うございます。ライオンの檻ですか?
ライオンが怒って吠えた時の唸り声聞いたことあります?地響きですよ!
これで定在波が起きたら・・考えるだけで、恐ろしい(笑)!
Tomyさん コメントありがとうございます。
私のコメントの宛先?が悪くて離れ離れになってしまいましたが、檻の話は
Auro3Dさんのコメント 2023/01/21(土) 09:53:56 に対する反応でした。
Auro3Dさんが 部屋の寸法比ばかりに視点が行っていたので、
全反射/吸音 という石井式の 特徴にも 目を向けてほしかった・・・。
でもちゃんと、そのあと、Tomyさんらがコメントされて議論が進んだ事と、
Auro3Dさんはその吸音のことは既に理解されているとの事だったので、
私から更にコメントする事はなかったです。
重箱の隅をつつけば、
部屋の寸法比は ”金科玉条のもの” ではなく、あくまでも どこにでもある 普通の
『住居』という限定された条件下で、多くの人に分かり易く提示された1例なのかな?
ということ。だから一辺が10mとか20mのような広い部屋には適用不可というより、
極論すれば 必要も無いかも。 『部屋の広いは七難隠す。』 これは名言。
(100Hzの波長は約3.4m)
石井式は 部屋を自由設計できるお金持ちだけではなく、既存の部屋も
多くの人に幸せを届けるレシピの参考例なんじゃないかなと感じています。
四角い部屋を例に挙げるのもその為ですしね(たぶん)。
Auro3Dさんの伊豆邸は 広そうですし 四角い部屋でもなく 天井も高い・・・
石井式は気にしなくてもいいのではないかと 余計なことを言ってみます(笑)
主語は伊豆の方ですよ。決して Auro3Dさんの人物の事を言っていません。
石井式のレシピというか考え方は Auro3Dさんのご自宅の方にこそ活かせるかもですが
その気は無いとの事なのでやっぱり気にしなくていいのかな???
Tomyさん駄文でスペースとりました。ありがとうございます m(_ _)m
Nightさん、Tomyさん
ちょっとこれから出張なので手短に。
ご助言ありがとうございます。
当たり前なんですが、石井式の部屋の比率の方は、すでにあるオーディオルームにはどうしようもない話ですよね(笑)。これから家を建てるか、増改築をする人は参考にしてもいいかも、というものかと理解しています。
部屋を「檻」に改造する方は可能な方もいるでしょうが、実際になさったK&K邸を拝見しましたが、こちらも手軽な工事ではないようでした(汗)。
拙宅の場合、伊豆はご指摘の通り天井が高くて傾斜があり、部屋も変形、壁は珪藻土ということで、自分的には問題を感じておりません(まあ、プロのお墨付きをいただいたという安心感が大きいです=笑)。
東京の書斎の方は直方体の洋間で部屋が狭いので、定在波やフラッターエコーのリスクは高いのですが、何しろ本と本棚がたくさんあって、机だのソファだの、コーヒーテーブルだのブラインドだので、大きな平面は天井だけなので、手を叩いてもむしろ、伊豆よりDeadな感じです。
私は基本的には部屋がごちゃごちゃしているのは「音楽を聴く場所としては」嫌なのですが(「仕事をする場所としては」しょうがない=汗)、とある有名なオーディオ評論家のご自宅は本やCDや、LPなどでものすごいことになっているのをお写真で拝見した記憶があるのですが、あれはある意味、「精緻な音を聴き分けたいオーディオルームとしては」理に適っているのかもしれませんね。
さて、Tomy邸の新セッティングのお部屋は如何に?