伊豆訪問の顛末の続き:アンプ選定編

日記・雑記
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伊豆訪問の(悪?=笑)影響で2FのリビングにAuro3Dを目指したSPを設置したのは良いけど、さて、アンプどうしようかと?・・・・。SPがあってもアンプが無いと鳴らせないし(爆)。ということで、アンプ選び編です。

まずは前編と同じSP配置図です(SWの位置も加えました)。

アンプ選びの要件は以下の通り。
1)Auro3D対応・・・これはAuro3D友の会のメンバーの端くれとして必須ですね。
2)補正ソフトDirac Liveが使える・・・拙宅では階下の2ch、5.1chセットでもこれを使っていて、その威力の恩恵を受けているので、是非導入したいのです。
3)DACの性能に拘ったアンプ・・・階下の5.1chセットではAvアンプは使わず、マルチチャンネルDACを使用しているが、この理由はAVアンプのDACは大抵ショボイ(失礼)。実際そうなんですよ。専用DACに比べると、AVアンプの性能は測定で分かるほど、劣っているんです。私の経験では音もそうでした。
4)それと・・・少なくとも13.1チャンネル、設置したSPの数は7.1.6なので。
5)高いコストパフォーマンス・・・手持ちのPolk AudioのSP主体のシステムに釣り合ったコスト。
6)ROONからマルチチャンネル再生ができる・・・・現有のマルチチャンネルソースを活かすため。

実はこれらの要件を満たすAVアンプは日本製ではありません。私の調べた限り、2)のDIRAC LIVEをサポートするAVアンプは現在日本には一機種しか無く、搭載予定になっているのものが、他に幾つかあるだけなんです。DIRAC LIVEという条件でほとんどアウトとなるんですよ(汗)。

既対応製品:ONKYO TXーRZ50、9.2ch・・・但しAuro3D非対応
Dirac Live 対応予定製品:
・デノン:AVCX3800H, AVCX4800H (今年3月対応予定)
・Marantzの CINEMA 50(対応時期不明)

デノンはAVC-A1H、MrantzはAV 10と CINEMA 40も対応させる予定ですが、まだ日本では販売していません。パイオニアは海外販売製品でDirac Liveに対応したものがありますが、Auro3D非対応。
加えて要件4)のch数13.1ch以上を満たすものは、国内販売では現在皆無。全て11ch以下。と言うことは輸入しかない・・・汗!

ところで、要件1)のAuro3Dをサポートするは最近発売されたものの多くは対応するようで、一般に広がっているなあと印象を持ちますね。

さて、1)、2)、4)を満たす海外製品はというと
①デノン AVCA1H、$6,500(但しDrac Live導入費用は別)(注)
②Marantz AV 10、$7000(但しDrac Live導入費用は別)
③STORM ISP16MK3 (プリ)、2,420,000円(Dirac Live込)
④Monoprice HTP-1(プリ), $4000 (Dirac Live 込)
(注)AVC-A1Hは今年の3月まで待てば日本国内販売が始まるようです(https://philm-community.com/professord/user/diary/2023/01/01/13862/)。

5)のコスト要件を満たすという意味から、STORMは箸にも棒にも引っかかりません(笑)。①、②は現状のドル円レートでは税込100万円前後、+$500〜1000のDirac Liveの費用がかかると思われ、これもちょっと不釣り合い。AV C ~A1HはDACにESSの9018K2Mを使っていて良さそうなのですけど・・・。

結局残るのは、④Monopriceという新進米国メーカーのHTP-1と言う16ch(その内5chまでサブウーハーに転化できる)AVプリです。名前の通り価格固定で(安売りしない)高コストパフォーマンスを売りにしているようです。価格は$4000とちょっと高いけど、メインアンプも中古も含めてコストを抑えれば、①②よりは手が届き易いかもしれません。Reviewを読むとDACには旭化成の4493EQを使っていて、$10000越えのAVアンプに劣らない性能だそうです。音は聞くまでわからないけど、それはどのアンプも同じですね(STORMはAURO3D邸で視聴済みですが、元々却下です、笑)。勿論、HTP-1はAuro3Dに対応していて、Dirac Liveも付いています。1)ー5)までの要件を満たしているのは、これしか無いと言うことで、マニュアルをダウンロードして端から端まで、目を通してみました。

(Monoprice HTP-1の特徴)
1)SWも含めてトータルで16ch、そのうち1−5chをSWに用いることができる。
2)出力はXLRのみ、バランスのみでアンバランス出力は付いていない。
3)DIRAC LIVEは付いているが、ベースマネージメント(DLBC)を含めるときはライセンス購入が必要、1SW:$180、複数SW:$500
4)第一層は9.1chまでで、フロントワイドも含められる。
5)第二層は6chまで、Auro3DのHight CenterとVoice of Godには対応していない。(注2)
6)ROON READY(2ch), 及び USB AUDIOも可
7)100V電源に対応(115−120Vしか対応していないものも多いので、輸入には注意必要)
8)ひとつ面白い機能に、出力電圧の最大値を定格の4Vからアナログヴォリュームで落とす機能があります。例えば、設定項目で2Vと設定すれば、最大出力が2Vになって、デジタルボリュームで絞る量を減らすことができるようになります。実質的なダイナミックレンジを大きく確保できる面白い機能です。
(注2)Monopriceはその内 DTS-X :PROに対応すると言っていて、そうなると、HCとVoice of Godにも対応するようになると思われる。

と言うことで、特徴5の問題があるものの、HTP-1を選択することにしました。新品は旭化成の火事の影響で在庫無しなので、US AUDIO MartでUSEDを$3000強でゲット、さてどんな音がするのだろう。楽しみでもあるし、不安もいっぱい。要件6)に対応しているか等も使ってみないと分からない(Auro3D邸でもROONからのマルチ再生は難しそうでした)。とは言え、パワーアンプはMrantz MM7055(5ch)とNuforce MCA30(8ch)を格安でゲットして、なんとか13ch分揃えられました(^o^/)。

以下、着いたばかりの、アンプ達です。

最上段がMonoprice HTP-1、中段がNuforce MC A-30、最下段は以前から持っていたマランツのユニバーサルプレーヤーでMM7055ではありません。悪しからず(笑)

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. Tomyさん

    実は明日から韓国調査出張で(3年ぶりの海外!)、このところその準備で忙しいので、帰国して落ち着いてからまた詳細なレスを入れますが、取り急ぎ、内容に一部間違いがあるようなので、ご連絡を。

    >DIRAC LIVEをサポートするAVアンプは現在日本には一機種しか無く

    この部分ですが、店頭売りはされていないかもしれませんが、パイオニアにももう一機種あるはずです。これがもし、Auro-3Dに対応していたら、私は書斎用に今のDenonではなく、絶対こちらを買っていました(父の代からのパイのファンなので=笑)。

    https://www.pioneer-audio.jp/vsx-lx305

    ご確認ください。

    • Auro3Dさん、お早うございます。

      韓国出張ですか?良いですね!3年ぶりの海外出張楽しんでください。

      >この部分ですが、店頭売りはされていないかもしれませんが、パイオニアにももう一機種あるはずです。

      ご指摘有り難うございます。そうですね、気が付きませんでした。私の調べたパイオニアのサイトにはこれは載っていませんでした(https://jp.pioneer-audiovisual.com/components/avamp/)。これは古いサイトかもしれません。

      訂正します。国内販売でDirac Liveに対応したAVアンプは二機種ですね!パイオニアは位相補正もするMCACCも付いているので、Dirac Liveとの比較も面白そうです。しかし、Auro3D未対応、ch数も9.1chまでですね。

      もう一つ、マニュアルを見ると、VSX-LX305のDirac Liveはベーシックな部分のみで、Diracを使ったベースマネージメントはできない仕様になっています。マルチSWも勿論サポート無し。ONKYO TXーRZ50も同様です。デノンのDirac Live対応も同様なら、残念ですね。MonopriceはDirac Liveにフル対応しています。この意味からもHTP-1しか無かったんですよ。

  2. もう一つ訂正します。

    Monoprice HTP-1へのDirac Liveベースコントロールの追加ライセンス費用ですが、
    1SW:$349
    複数SW:$499
    でした。

    • Tomyさん

      少し時間ができましたので、記事に関し、伺いたいことを書きますね。

      実は私も『価格com』というサイトで情報提供・問題提起をしたのですが、

      https://bbs.kakaku.com/bbs/K0001472889/SortID=25093492/#tab
      https://review.kakaku.com/review/K0001472889/#tab

      デノマラの場合、搭載すると言っているDirac Liveのレベルが公表されていないのがとても不安です(汗)。

      記事を拝読して、私も、もし、書斎用の3800Hが「Bass Control」抜きでのDirac Liveになるのであれば、「竹の上」(詳細上記リンク先)まで対応している今回選ばれたものを、私もTomyさんにもう一度探してもらうかも(笑)。

      でもその前に一点だけ確認したいのは、

      >Monopriceはその内 DTS-X :PROに対応すると言っていて、そうなると、HCとVoice of Godにも対応するようになると思われる。

      と書かれておられる部分です。これって、ヤマハの新型AVアンプが、「Auro-3Dに対応している」と言いながら、HCとVoG抜きでしれっとしているのと同様、新しいフォーマットに対応すると言っているからといって、そのフォーマットのフルスペックのスピーカー配置に対応するとは限らないのではないでしょうか?「Atmos対応」を謳っているAVアンプがすべて9.1.6までのスピーカーレイアウトを実現できるわけではないのと同様。

      この点、いかがでしょうか?何か、特別な情報をお持ちで?(笑)

      • 加筆しようとしていたら、5分すぎてしまい、加筆部分が反映されずにUPされてしまいました(汗)。

        以下、加筆したかったところです。

        ・・・・・・・・・

        「対応する」というのは、「そのフォーマットをデコードできるようにする」、と言っているだけで、「そのフォーマットのフルスペック配置のSPレイアウトに対応する」という意味と必ずしも同じではないのでは?

        つまり、「HCとVoG抜き」で「DTS-X :PROに対応する」可能性はないのでしょうか?逆に言えば、なぜ「DTS-X :PROに対応する」と予告されているだけで、「Auro-3DでHCとVoGが使えるようになる」と言えるのでしょうか???

        個人的には、Auro-3Dソフトの再生に於いて、特にHCは重要だと思っているので、これが設定できないなら、いくらDirac Liveがあってもなあ、という感じなんです。よろしくご回答下さい。

        • Auro3Dさん、こんばんは

          >つまり、「HCとVoG抜き」で「DTS-X :PROに対応する」可能性はないのでしょうか?

          DTS-X:PROに対応する話は、どこかのサイトでMonopriceのRepresentativeが言ったということのようです。いつ対応するのかも分からないのです。デノマラの対応に比べるとずっと確度の低い話と思って聞いて下さい。もし、DTS−X :PROに対応するとすると、DTS-Xは第一層7ch、第二層4chですので、11.1が最大です。HTP-1は16chあるのでSWを5つまで使うことができるようになっていますが、まあchが余っているわけです。じゃあ、どのchを増やすかと考えると、まずHCとLPの真上(VOG)でしょう! FWは既に対応しています。そうすると、FW二つ,HCとVOGを11.1に加えて、15.1chになるので、16chになりますね。普通に考えるとこうなるはずというのが私の読みです。SPの設定は、ATMOS ,DTS-X ,Auro3Dで共通なので、DTS-X :PROのSP配置はAuro3Dでも使えるでしょう。

          HCとVOGのシグナルは、現在でもデコードしています。そのシグナルは、他のSPに振り当てられているだけです。SP配置だけの問題ですので、ファームウェアアップデートで対応しないかと、期待している訳です。

          • Tomyさん

            無事、日本に戻ってきました。それにしても未だ、出入国は大変めんどくさいですね。Tomyさんはもっと大変な時にも出入りしておられたわけですよね・・・

            さて、つまり、Wishful thinkingということですね(笑)。もし、この機器のAuro-3D再生時におけるHCとVOG対応が実現したら、先ほどブログにも書きましたが、改めて整理して冷静に考えてみると書斎のDenonの3800HはどうやらBass Controlのフルスペック実装は望み薄なので(泣)、私もこちらに乗り換えるかも(笑)。

            その節はできれば、その前にTomy邸で試聴させてくださいね!!!

            • Auro3Dさん、

              お帰りなさい!
              入国は簡単になったとは言え、面倒な状況ですよね!でも、1時間少々でバゲージクレイムに辿り着いたのではないですか?ひどい時(コロナ禍の最初の時期)は検査もあり、3時間くらいかかりました。

              X3800Hは価格的なバランスから、DLBCフル対応は期待薄ですかね?これはAuro3Dさんが価格comに投稿されてましたよね!ベーシックな部分のみでも、少なくとも$500以上でしょうから、DLBCまで含めると$1000行きそうです。

              何時になるか分かりませんが、HCとVOG対応が実現したら、HTP-1乗換えにご協力します(笑)。なかなかの優れもののようです。

  3. Tomyさん、こんにちは。

    Monoprice HTP-1の導入、おめでとうございます。
    Tomyさんのインターナショナルな情報収集能力はすごいですね。

    こんな製品があることを見つけることもすごいですが、その購入手段を探し当てる能力も…驚くばかりです。
    AVアンプ各社の比較も興味深いです。
    DENONの最新アンプはESS系のちょっと前の世代のDACチップ使用ということでしょうか?
    HTP-1は旭化成の最新世代のDACチップのようですね。

    ESS系と旭化成系のDACについては音の傾向の違いを感じてはいるのですが、個人的にはDirac Liveなどのパルス応答を整える効果の方がはるかに大きいと思っています。

    結果はいかがだったでしょうか?
    ベースマネージメントも導入されたのですよね。

    • K&Kさん、こんにちは

      レス有り難うございます。
      >こんな製品があることを見つけることもすごいですが、その購入手段を探し当てる能力も…驚くばかりです。
      お褒めいただき、有り難うございます。実は「used monoprice HTP-1」で検索するとすぐに出てきます(笑)。しかし、ギャンブルでもあります。Works wellと書いてあっても、届くまで安心はできませんし、届いてからも機能チェックは多機能過ぎて大変です。また、日本国内の輸送は安心できるのですが、米国内の輸送は手荒く、二重箱が破れていることなどザラにあるようです。今回は安いUPSを使ったので余計に心配でした。ちゃんと動くのを確認しつつあり、ホッとしています。先ほど、”やっと”Auro3Dを検知してデコードできるのを確認できました。BDプレーヤーの設定にも落とし穴があったりして、Auro3D再生の設定をクリアするのに半日以上かかりました。Dirac Liveのベースマネージメントも導入できました。ROONから7.1chまでは再生できるようになったので、次はROONもしくはJriver MC経由でAuro3D再生に取り組んでみます。

      デノンのAVC-A1HのDACは以下のサイトに書いてありました。
      https://www.avcaesar.com/news/2725/denon-avc-a1h-154-hdmi-21-8k-uhd-upscaling-360-reality-audio-dtsx-pro-imax-enhanced-auro-3d-hdr10
      9018K2MはESSの中では最高位のものではないですよね。ES9039PROのような高性能chipではないことは確かで、384kHzまでしか対応していないchipですね。つい最近9010からグレードアップしたと書いてあります。

      旭化成の4493EQも最新ではなく4499EXEQが現在最新のようですが、HTP-1発売当時は最新であったことを考えると、HTP-1がDACにこだわっていることがわかります。そこが気に入った点です。

      幾つかに分けて、近々日記にしますね。

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