こんばんは。
今日、昼休憩中にネットニュースを見ていたら、僕の世代的にも非常に心の琴線に触れる記事を発見しました。
ヤフージャパンのページからリンクされていました。
「5年前2000円、今では5万円に」中古カセットテープが価格高騰している理由は?
このタイトルで検索すると、結構な数のニュースサイトで取り上げているようです。
国内最後(世界で最後だったのではないかとの話もあり)のメタルテープだった、TDKのMA-EX(MA Extended)が生産完了したのが2000年頃と記憶しています。
確か当時、たまーにカセットテープは買っており、ホームセンターにいつも置いてあったMA-EXがある日急に売り場から消えてしまっておかしいなあと思っていた矢先に生産終了になっていたと知った感じでした。
その直後、なんと100円ショップのダイソーに出回っているのを見つけた際には結構な数をまとめ買いしました。
何気なく店員のおばちゃんに「これはまだ在庫はありますか?」と聞いてみたら「新製品で入ってきたばかりだからまだありますよ」と驚きの返事をもらったのには、本当にそうだったらいいのになあと感慨深いものがありました。
いやこれは生産終了で流れてきたんでしょ、とか野暮なことは言いませんでした。(笑)
当然のごとく、60分も90分も、税別1本100円で陳列されていました。
正に投げ売り、叩き売りであります。普通に電気店で買えば1本1000円だったんですけどね。
あれからもう20年は経ったのかと思うと本当にあっという間です。
僕が中学に上がる年に、僕にとって初めてのオーディオ機器(笑)のラジカセをお年玉で買った(東芝「SUGAR」RT-SW7)のが僕のカセットテープの使用開始時期になります。
当時からほぼTDKのみを使っていましたので、最後に残ったのが「MA」の流れを汲むテープなので残念でしたね。
某OFFなどで他銘柄を買うようになったのはメタルテープ終焉後と言うのも妙なめぐりあわせです。
新品も無いし選択肢が無いというのも理由になるでしょう。
ハイポジもほどなくして全滅しましたしね。
某OFFは店舗によってカセットテープなどの過去の録音媒体を扱ってない店もありますが、扱っている場合はやはりなかなかの値段で置いてあります。
この「SA」はほんの一時期、TDKの子会社のホームページで販売していたアメリカ仕様のものです。
最終型の在庫処分だったはずです。
ちなみにTDKのカセットテープはアルファベットの羅列ですが、頭文字を取って命名されています。
MA=Metal Alloy
SA=Super Avilyn
AR-X=Acoustic Response Extra
AD-S=Acoustic Dynamic Splendor
アビリンとは磁性材の名前です。ハイポジ用ですがノーマルテープにも採用されていました。
メタルテープ用は「ファイナビンクス」と言う別の磁性材です。語感がかっこよくて大好きです。(笑)
上記の記事内にもありますが、数年前頃からカセットテープでニューアルバムを出すミュージシャンがチラホラ出てきているそうです。
僕が毎号買っている「ステレオ時代」誌(他媒体ですみません)でも、専門店の紹介があったりして局地的にではありつつ復権までは行かないかもしれませんが、一時期ほどの駆逐され具合からは脱している印象です。
記事内では非常に価格が高騰していること、オーナーさんの考えでなるべく価格を抑えている店舗もあるそうですが、投機的な意味合い(転売と言う意味も含む)では値上がり過ぎという印象です。
1本5万円となると、可能性として真っ先に思い浮かぶのはソニーの「スーパー・メタルマスター」でしょうね。
ついぞ購入することはありませんでした。現行品だった頃も高くて高くて。
メタルテープやハイポジの性能を発揮するにはもちろんTYPE II、TYPE IVの録音再生可能なデッキでないと意味がありませんので、そのあたりをご存知の人がこのご時世にどれぐらいいるのかが心配になります。
まあしかし記事内に紹介されているメインの客層は、当時を知っている年齢層だそうなので、僕のこの心配は杞憂でしょうね。(笑)
現行品のフルサイズデッキであるティアックのダブルデッキW-1200はノーマルとハイポジの録再のみ対応なんですよね。
仕方ないと言えば仕方ないのですが、それでもティアックがカセットデッキを作り続ける姿勢は流石としか言いようがないです。
中古のカセットデッキについても、強烈に値上がりしているのにびっくりです。
ちょっと前の僕の日記でオーディオ断捨離に踏み切った際、カセットデッキをたくさん手放しましたが、今や大後悔中です。
特に、手に入れてから故障後、修理に出してからも大事に使っていたものは正直言って手放すもんじゃーないです。
ティアックのV-6030SもV-8030Sも、当時は名古屋市内にアフターサービス窓口があって、頼んでから1週間か2週間で直してくれました。
CM-1000も残念でなりませんでしたが、やはりカセットデッキが残念で残念で。
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