平行法への道程を歩み始めてから、昨年の年末近くにGRFのある部屋さんのお宅を訪問してから1ヶ月余りが過ぎた。
その時はこのように配置されていたハートレーで音楽を楽しむだけで満足していたが、実際のところ今やっている交差法との違いが今ひとつ理解できていなかった。
そこで、1月末に杉並公会堂でJR東日本交響楽団の演奏会に出かけたその足で、再びGRFのある部屋を訪問したのだった。
当初は演奏会もご一緒する予定があったのだが、ハートレーの設置を長手方向に変更されてからの細々としたセッティングの詰めを行われていたため、コンサートオフ会は行わず小生がご自宅を訪問する形になった。
(GRFさんの日記を読むと、万全の状態で迎えていただいたようで恐縮しきりである)
先ずはいつものように和室のユニコーンで最近海外通販で入手されたCDやSACDを聴かせていただく。
独特のDDDユニットを持つユニコーンは360度に音波を放射してホログラムのように演奏会場を再現してくれる。
その世界は唯一無二のものだ。
ひとしきり海外通販の話で盛り上がった後、おもむろにGRFのある部屋に移動した。
そこには、なるほど長手方向にセッティング変更されたハートレーが鎮座していた。
大きな部屋ゆえに写真では想像できないだろうが、ハートレーのセッテイング間隔はユニット中心間で約4メートルも離されている。
リスニングポイントとで、ほぼ正三角形の位置になる。
先ずは’単に平行にしただけ”で試聴。
これでは何だか音のエネルギーがスピーカー中心に振り分けられてリスニングポイントの中心がやや淋しい感覚。
次にSPを内振りにセットして聴かせてもらう。
音の密度がセンターに集まってきて、フォーカスがしっかりしてきて、適度な奥行き感も出て音像が中空に浮かぶ感覚、これは小生も聴きなれた音像で一般的にあるステレオ再生である。
最後に、本命の“平行法”のセッテイングの様子を拝見する。
フローリングの板目を目印にスピーカーを徐々に動かしていくのだが、最後の微調整は本当にコツコツと僅かに動かすだけである。
本当に僅かの違いであるが、音像の位置がしっかり地に着いた感覚になり、コンサートホールのステージを髣髴とする自然な響きが発せられるようになった。
これが平行法の響きなのか。
先程まで聴いていた杉並公会堂の生演奏の響きと似通った空間が再現されている。
これ見よがしに楽器の定位が前後左右の位置関係まで手に取るように判るなどといった微細な違いを気にすることなく、コンサートホールのお気に入りの座席に座っているかのような臨場感。
これ、これですよ。
この感覚なら、日を置いてでも感覚として持ち続けることは可能かもしれない。
GRFさんありがとうございました。
さて、ここからは別の話題だが、記録的な円高の中で海外通販のメリットが再び大きくなっています。
GRFさんに紹介いただいたイギリスのクラシック音楽通販サイト“Presto Classical”を、小生も早速利用してみました。
基本はカード決済ですが、為替はユーロ、米ドル等の他、円決済も選べます。
ネットで注文して翌日には発送した旨のメール連絡があり、実質5日後には郵便ポストに投函されました。
為替レートをチェックしても割高なレート換算はされてないので、非常に良心的です。
しかも、送料は14枚入りの「ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ・ライブ1990-2000」ボックスで320円と格安。(1枚ものだと160円位です)
これは日本国内発送する某ネット通販では18000円超の価格設定でしたから6割の価格で買えた事になります。
もうこれからは輸入盤でクラシックを購入するのは海外通販にします(笑)
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