秋も深まって参りましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
我が家の近所の散歩コースのイチョウ並木は
こがねいろのじゅうたんにおおわれています。
そんな色彩豊かな風景に触発されて、オーディオの彩りを変えるのに
ついつい夢中になってしまう今日このごろです。
さて、前回の日記で、お二人の「先達」にアンプのセッティングの
ご指南を受けまして、あれからしこしこと取り組んできました。
まずEDさんのアドバイスにしたがいまして
QUAD QC twenty four(プリアンプ)の足に
THI-304という低反発ゴムを使ってみました。(写真)
EDさんのおっしゃる効果が感じられました。
「中高域の歪感や付帯音が減少して最低域が少し持ち上がる」
というお話でしたが、そのとおりでした。
この足にしてから、部屋の変なところが共振しはじめたぐらいです。。。
「これだけのことだけど違うものだな~」と思わされましたです。
THI-304は、ヨドバシのオンラインショップで注文すれば
500円弱ですから、試す価値は大いにあると思いました。
EDさん、ありがとうございました~。
ちなみにリビングで使っているELEKIT TU-H80というおもちゃみたいな
真空管プリメインの足も、同じメーカーの低反発ゴムを使った吸盤状の
THI-425にしてみました。
アンプのシャーシの振動が、かなり吸収されているのがわかります。
つづいて、パズケロさんのアドバイスのうち
クライナ真空管放熱フィンのとりつけをやってみました。
最初は、プリで様子見などと思っていたのですが
結果的に、けっこうな仕事量となりました。
というのも、あまりに作業自体をおもしろがってしまい
家中の真空管すべてに放熱フィンをとりつけるという
エスカレートぶり。。。
おまけで、Char rock 24C(真空管HPA)とELEKIT TU-H80(真空管プリメイン)
このフィンは、真空管アンプをお使いのベテランの方々は
みなさんご存知なのかもしれません。
「ちがうアンプに変身!」なんて書くと、私もおおげさだと言われそうで
ちょっといやなのですが、それくらい音が変わってしまいました。
特に激変したのは、
(ケーブル等、何を変えても音が変わる?)MFのF15(パワーアンプ)でした。
入力管として使用しているECC88 4本すべてに
フィンを巻き巻きしたのですが
とにかく雑味がとれて、蒸留水のような感じといったらいいのでしょうか、
全帯域にわたって音質アップとなりました。
たとえば、ちょっと不得意だったフュージョン系のサウンド
フォープレイの1stなんかを聞いてみますと
各楽器の音の分離がおそろしく良くなりました。
あまりに鮮明で生々しいので、最初に聞いたときは
ちょっと鳥肌がたって、気持ち悪くなったほどです。。。
特にベースのネイザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソンの存在感が
極端に増して、その合間におりこまれるボブ・ジェームスのピアノやら
リー・リトナーのギターやらも、やたら生々しいのです。
そのあと「ベースを聞こう!」と思い
ロン・カーターの「In Memory Of Jim」を聞くと
なんといいますか「ベースがボンボンいわない?!」という感じなのです。
よけいな響きがなくなった分、音のひとつひとつが粒立ちよく聞こえ
「そういえばベースって、こういう音だったよなぁ~」と遠い目に。。。
そうなるととまらず、ヤーノシュ・シュタルケルの晩年の録音の
重厚なバッハの無伴奏チェロ組曲なんかを聞き始めて
「すごい空間表現!!」などと、ひとしきり嘆息。
等々、チェーン・リスニングしてしまいました~~。
パズケロさん、ありがとうございました。
「そうか~ハーベスはこう鳴らすのか~」と
あらためてパズケロさんの達人的アドバイスに
感謝とともに、自らの不明を恥じ入るばかりでございました。
私のような真空管アンプ初心者の方々は
ケーブル類も大事かもしれませんが
一度この低反発ゴム足とりつけやフィンの巻き巻きも
試されたらいかがでしょう。
アンプの能力をひきだしてくれる可能性大だと思います。
以上、3日たっても興奮さめやらぬセッティングレポートでした。
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