このコミュの日記でレビューしたアーティストの動向は
たまにチェックしているのですが
ちょっと驚いたニュースというのが
つい最近ありましたので、ご報告です。
昨年の7月にご紹介したキアラ・パンカルディなのですが
「イタリアの歌姫キアラ・パンカルディに聞くガル・コスタの面影
– 新作によせて」
community.phileweb.com/mypage/entry/4053/20150726/48241/
2nd アルバム「I WALK A LITTLE FASTER」が
『ジャズ批評』の”オーディオ・ディスク大賞2015=ヴォーカル部門・金賞(No1)”
を獲得したとのこと。
私は彼女のファンなので、
そのこと自体は素直に喜びたいと思うのですが
正直、ちょっと意外な感じがしたのも事実でありました。。。
彼女の声は、どちらかというとブラジル音楽向きというか
声を張ったときの気持ちよくのびていく高音の艶みたいなものが
ジャズスタンダードを歌うのに
必ずしも向いているとは思っていなかったですし
そんなに売れている印象もなかったからでした。
キアラさんご本人のツイッター
ttps://twitter.com/chiarainjazz?lang=ja
でも
そのニュースはとりあげられていて
わりとあっさり謝辞が述べられていましたが
びっくりしたんじゃないかな~、ご本人も。。。
でもこの受賞を機に国内盤も発売されるようですし
来日コンサートが企画されるようなことがあれば
万々歳!!
それを先取りするわけではないのですが
最近 YouTubeにアップされた彼女のライブの出来が
なかなか良くて、ぜひともご紹介したいと思ったのです。
ベースのダリル・ホールとの呼吸も良いですし
彼女の魅力がよく伝わってくる演奏です。
HDですので映像も鮮明、録音もかなりいいです。
やはりこの人はライブでよさがでるタイプの歌手かな~と
あらためて思った次第です。
「Conversations – Chiara Pancaldi _ Darryl Hall in concerto all’Untouchables di Bassano」
ttps://www.youtube.com/watch?v=2ZWA5wbsrI4
なんと全11曲の1時間13分の大盤振る舞いです!
ご参考までに、曲目リストを自作しましたので
お役立てください。
M01: Exactly Like You (Dorothy Fields, Jimmy McHugh)
M02: (5:30ごろ~) Yesterdays (Jerome Kern, Otto Harbach)
M03: (13:15ごろ~) A Beautiful Friendship
(Donald Kahn, Stanley H.Styne)
M04:(19:15ごろ~)Treste (Antonio Carlos Jobim)
M05: (26:00ごろ~) Encontros e Despedidas (Milton Nascimento)
M06: (32:15ごろ~) Flor De Lis (Djavan)
M07: (39:00ごろ~) I’ve Never Been in Love Before
(Frank Loesser)
M08: (45:15ごろ~) Coração Vagabundo (Caetano Veloso)
M09: (51:45ごろ~) Vivo Sonhando [Dreamer]
(Antonio Carlos Jobim)
M10: (57:30ごろ~) Inútil Paisagem [Useless Landscape]
(Antonio Carlos Jobim)
M11: (65:00ごろ~) O Morro Não Tem Vez (Antonio Carlos Jobim)
このリストをごらんになってわかるように
半分以上はブラジル音楽のセレクションとなっています。
ちなみの私のお気に入りは、M05、M06、M11と
やはりブラジル音楽ばかりでした。。。
特にラストの曲のファンキーな感じは
ガル・コスタを彷彿させるものがあります。
蛇足ですが、このライブ時から考えると
もうベイビーも誕生しているころかと。。。
だとすれば、先の賞は、ささやかな出産祝いにはなったでしょうか(笑)
とにかくキアラさんに「黄金の国ジパング」のファンを
印象付けたという意味でも、おめでたいニュースでしたし
公私とも充実した彼女の来日公演を
期待して待ちたいと思います!
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