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アーマッド・ジャマルの夏

日記・雑記
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今年の夏はラ・ニーニャのおかげで
酷暑になるというような予報が春頃には言われていましたが
東日本では梅雨明けも遅れ
今のところ、35度を超えるような猛烈な暑さを感じる日は
少なく推移しているように思います。
そんな気候ですと、まだ朝早くはちょっと過ごしやすい日も
けっこうあります。
そこで休日には、ちょっとお散歩ということで
たまにはイヤホンでも耳にさして出かけるか~という気にもなって、
愛用のheaven IV VIOLETから流れる音楽に
新鮮な感動を覚えつつ1日を始める。。。
なんて書いてしまうと、なにか優雅な感じになってしまいますが
でもそれくらいのちょっぴりぜいたくな時間は許してちょ
と思いつつ散歩をしている時点で、
やっぱりなんだか貧乏くさいのですね。。。

さて散歩から戻り、シャワーをあびて
クールダウンってなことで、
今度はアンプに灯を入れてSPからの音楽を聞くわけですが
そのときに最近よくかけているのが
アーマッド・ジャマルなのです。

ギターのレイ・クロフォードが参加した
50年代の初期のアルバム4枚をまとめた
今年発売になった2枚組みのCD
「Trio and Quintet Recordings With Ray Crawford」
(Cherry Red Recordsレーベルからの発売です!
80年代の音楽をよく聞いておられた方にとっては
なつかしい名前かもしれません)
を、いちばんよく聞いています。

「Chamber Music of the New Jazz」
「The Ahmad Jamal Trio」
「The Piano Scene of Ahmad Jamal」
の3枚のアルバムはピアノ・ギター・ベースという
ドラムレスのトリオで、これが実にいいんですね。
ドラムレスなんだけど、その意味がよくわかる演奏。。。
ジャマルのピアノがよく立っていて
ふんわりクロフォードのギターがからんでいく様は
聞いていると病みつきになっていく感覚があって
はまっちゃっています!
それにネットでそう呼んでいる方を拝見したのですが
レイ・クロフォードがギターで奏でる「タッピングボンゴ」も
聞き込んでいくうちに愛らしい感じにも思えてきます。。。

私にとってクールダウンしているうちに眠くなっちゃうような演奏は
いやなのですが、
ジャマルのピアノはリラックス効果だけでなく
からだと頭をシャキッとさせる効果もあるようで
緊張と弛緩のバランスがとてもいい塩梅なのです。

さてその後はというと、50年代から一気にぶっとばしてしまって
近年の3作品を聞いています。。。

「Blue Moon」 (2012)

「Saturday Morning 」(2013)

「Ahmad Jamal featuring Yusef Lateef, Live at L’Olympia. 2012」(2014)

この3作では、先日ご紹介したハーリン・ライリーがドラムスで
フルに演奏しています。
そのライリーのドラムスとマノロ・バドレーナのパーカッションによる
リズム・セクションがジャマルのピアノを実によく盛り立てていて
齢八十の翁が血気盛んな若造のような演奏に興じているのです!
冒頭にご紹介した50年代のアルバムのほうが
老成している感じがするくらいフレッシュな魅力を放っている演奏。

そうはいっても(ぜんぜんサウンドの印象は違うのだけれど)
50年代も近年のものも
やっぱりジャマルなんだな~と思わせるコアはあって
妙に納得してしまうのです。

おまけにユセフ・ラティーフ仙人が加わった演奏
たとえば「Exatogi」なんかは
幽界で戯れながら、ジャズをとびこえてアフリカンの始原にまで
われわれを誘ってくれるような演奏を見せてくれるという始末です。。。
ちょっとあぶない表現ですが
わけもわからずアフリカのサバンナあるいはジャングルを
雄たけびをあげながら疾走する自分の姿を妄想しそうになるくらい
ユカイ。。。なんです。汗

ちょっとペンがはしりすぎてしまいました。。。
そんなジャマルの作品たちを
SUB250(サブウーファー)を加えて中低音が強化された
我が家の新生DYNAUDIOのシステムが
より立体感と奥行きを増した表現で聞かせてくれています!
ドラムス、パーカッション、ベースの音に深みがでることは
予想できましたが、ピアノも良くなるのですね~
ご紹介した中では、特に近年の3作は
SUB250のあるなしで、ずいぶん音楽全体の印象が変わってしまいます。。。

閑話休題

新世界とアフリカ世界との出会いは
時に不幸な結果ももたらしてきたのかもしれないけれど
ムスリム・ジャズ・ミュージシャンである
ジャマルとラティーフのこんなユカイな演奏を聞くと
こういう稀有なミュージシャンを生み出してきた
彼の地の文化の母胎に
ムスリムのなにがしかもきっと影響を及ぼしているはずで
ムスリムは締め出してしまえ!などというご高説は
やはりありがたくないのではないか。。。などと
最後にちょっとポリティカルなこともつぶやいてみたくなった私でした。
(余計にペンがはしりすぎてしまった。。。)

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