2019年04月21日
今日は昼頃からは半袖のTシャツ1枚で過ごしました。
桜が終わると、あっという間に
五月晴れの空に、初夏のはしりのような薫風。
季節の移り変わりの速さに、なんとなく呆然と過ごした1日。
でも新譜を追いかけることだけは、なぜか精力的にこなしています。。。
今夜は、ボーッと音楽に身を任してみたくなった室内楽の新譜を
2枚ご紹介します。
まずは2010年結成のフランスのツァイーデ四重奏団による
モーツァルト作品集『アマデウス』です。
http://quatuorzaide.com/
(CD収録曲ではありませんが演奏の雰囲気だけでも。。。ということで
「Quatuor Zaide, Mozart String Quartet no 4 in C major K157 3rd movement」
https://www.youtube.com/watch?v=sG6QuZN-6JY)
女性だけのカルテットは、そう珍しいわけではありませんが
デビュー時期や経歴(ハット・バイエルレがメンター)から考えると
今年最初にご紹介したアキロン四重奏団の姉貴分っていうところで
興味を持ちました。
2012年ハイドン国際コンクールで優勝ということなので
実力的にも折り紙付き。
これまで3枚のアルバムを発表。
1stは、ヤナーチェクとマルティヌー
2ndは、ハイドンのプロシア四重奏曲(全集)
3rdは、フランクとショーソン
といった具合に、けっこう幅広く演奏にチャレンジしている感があります。
でも、私はぜんぜん知りませんでした。。。
CDも日本では今回のモーツァルト作品集が本格的な紹介という印象です。
前三作は、海外でもやや入手しにくいCDの部類に入る気がします。
ちょっと前置きが長くなりました。
選曲がまず目を引きます。
なんと歌劇「魔笛」からの抜粋(弦楽四重奏編曲版)なのです!
そしてアキロンもとりあげていた14番。
(なんか後者はバイエルレの課した課題っぽい。。。)
一言で印象をいうと
キビキビとした明るい色彩感があり、なかなかにエレガント!
いつものヘンなたとえで申し訳ありませんが
美味いサラダを食べたような感覚。。。
14番は、元気いっぱいのアキロンにくらべると
ややおしとやかで、ちょっとためるところはためている感じがする
タイム感がけっこうハマります。。。
録音は、新進レーベルNOMADMUSIC(彼女たちのCDはすべてこのレーベル)
創立者のHannelore Guittet(アンロー・ギテー)が
エンジニア兼プロデューサーで、
エディターにはLucie Bourély(ルシー・ブレリ)が名を連ねています。
ギテーは、キアロスクーロ四重奏団のアルバムのエンジニア。
ブレリは、他の2名とともに音楽制作集団Tirsisを結成。
クルレンツィスのチャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲では
エディターとのクレジットがあります。
まあ新進気鋭のスタッフによる録音で高水準に仕上げられています。
次は今日入手したばかりのトリオ・ワンダラーのホカホカの新譜です!
https://tower.jp/item/4880652/
ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲等を手がけたこのアルバム
ストリーミングでは聞けず、youtubeでのPVも上がっていません。。。
なんとなくの勘で、こういう作品は逆に気合いが入っているのかも。。。
と推測し、注文しました。
アルバム冒頭、ちょっとびっくりする感じで始まるのですが
まあそれは聞いてのお愉しみということで。。。
私はけっこうドップリ聞けました!
このラフマニノフのピアノ三重奏曲第1、2番は
とにかく長大。。。しかもこれでもかと言わんばかりの音楽的抑揚。。。
いいんですね~これがなんだか。。。
音楽に身を任すにはちょうどいいんです。
したがってあんまり批評的に聞けてないんですが
世評の高いボザール・トリオはいちおう聞き比べてみました。
かなりいい勝負をしていると思いました。
でもプレスラーさんは、自分のピアノの方が
ちょっとだけドラマティックっていうかも(笑)。。。
でもそれぐらい健闘してるんじゃないでしょうか。
弱音部での表現の繊細さから考えると
その抑揚の振れ幅加減はトリオ・ワンダラーをむしろ私は買いたいです!
録音はハルモニア・ムンディの今やヒットメイカー的な存在の
セバスティアン・ナットケンパーです。
トリオ・ワンダラーのここ数作は彼の手によるものですし
イザベル・ファウストやポール・ルイスの録音でもおなじみ。
私も彼の手によるものを最近いっぱい聞いています。
というわけで夜も更けてまいりました。。。
今日も今日とて結局、音楽漬けの1日でございました。
でも不思議にちょっとそんな1日に感謝もしている
のんびりムードの私でした。
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