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The Shining

日記・雑記
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スタンリークーブリック監督のThe Shiningは1980年公開。 Blu-rayで鑑賞
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日本での公開はヨーロッパ公開版であるContinental版、オリジナルより短い119分版が公開された。
上映時間の長短に関わらずチケット代は変わらない。 長尺の映画は客の回転が少なくなって映画館からは嫌がられる。 海外に配給しやすいように尺を削って2時間に収めるような変更は当時はそれほど珍しいことではなかったようだ。
でも後に日本でソフト化されたときにはオリジナルの144分版だった。
この作品も何度も購入した。 最初がレーザーディスク、次にDVD、そしてBlu-ray。

ジャックが使ったタイプライター
All work and no play makes Jack a dull boy.
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ダニーが着た衣装
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双子が着た衣装
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スティーブンキング原作の映画化だけど、内容はだいぶ手を加えられていて原作者のスティーブンキングはこの映画が大嫌いらしい。
後に自分でテレビ版のシャイニングを作ったくらいだから本当に嫌いなんだろう。
たしかに小説とはだいぶ違う。 小説はとても面白い。映画は、初見ではなんとも言えないと思う。 シャイニングに限らずクーブリック監督の作品は何度も繰り返してみてその魅力にはまっていくという作品が多い。
怖いんだけど、じわーっと来る怖さ。

クーブリック監督の作品はどれも空気が見えるような映像だ。

スタンリークーブリックの飛行機嫌いはよく知られている。 ほとんどの映画がイギリス内での撮影。
シャイニングも同様でヘリコプターから映したオーバールックホテルの遠景は当然本物だけど、それ以外のシーンは全てセット。

ホテルの前面部分をセットで作ってその前を歩くシーンを撮影したし、ホテル内のどの部屋もすべてがセット。 あの広大なホテルの台所もセット。
当然迷路もセット。
雪の中ジャックが斧をもってダニーを追いかけるシーン、室内の迷路セットで撮影された。
雪はスタイロフォーム、霧の雰囲気を出すために煙を充満させ撮影中は摂氏30度以上だったという。 真冬の極寒の設定だけど実際は汗だくで演じていたわけだ。
煙も実際の色は黄色っぽい。 それをフィルム現像時に色調節をして雪のシーンに仕上げた。

クーブリック監督が同じシーンを何度も繰り返させた話は有名だけど、ホテルの台所でダニーと黒人コック、ディックハロランの会話シーンは88テイクも繰り返したそうだ。
ディックハロランを演じた俳優が子供のダニーを前にもうできないと泣き言を言ったという。

ちょっと話がずれるけど、ディックハロランの部屋に飾ってある絵がなんかすごかった。
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ウェンディを演じたシェリーデュヴァルの演技が真に迫っているが、監督からの細かい要求、毎日変わる台詞、何度も何度も同じシーンを繰り替えす撮影などでかなり精神的に追い込まれて映画の中のウェンディの精神状態は演じていたシェリーの不安定な精神状態をそのまま写し出していたようだ。
クーブリック監督もそれを期待してわざとシェリーに強く対していたらしい。 ちょっと可哀そう。

Blu-ray版のサウンドトラックはLPCM48K 5.1chで非常に良い。 オープニングの俯瞰シーンでのウェンディカーロスの音楽が実におどろおどろしく響き渡る。

ウェンディカーロスは前作「時計仕掛けのオレンジ」でも音楽を担当したがその時はウォルターカーロスでクレジットされていた。彼女のモーグシンセサイザーの作品「Switched On Bach」はシンセサイザーの音を世に知らしめた。

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