オーディオルーム続きです。
部屋を一から作っているので、電源も拘っておきます。後からすると追加料金掛かるので。
今回、コンテナ内部の屋内配線はDIYで行うので、電柱から、まずは外のメーターに入電し、内部の配電盤に引き入れます。
ひと昔前の配電盤は、主幹ブレーカーが配電盤内部でしたが、今のトレンドはメーターと主幹ブレーカーが一体型になっています。
以前はブレーカーが落ちると、主幹ブレーカーを入れ直すのが恒例?でしたが、最近は落ちても、漏電や短絡が無い限りはメーター一体型の主幹ブレーカーは自動復帰します。
以前の配電盤と同じように考えていると、主幹ブレーカーをメーター、配電盤内に2つ付けてしまうので注意が必要です。
親切な電気工事士だと、この旨、指摘してくれる場合もありますが、放っておかれる場合もあるので注意。
今回、配電盤自作に当たって注意した事は、入電業者の工事士の指摘が入らないように、既製品配電盤(日東工業製)を基本構成に作成しました。
入電されてしまえば、後で如何とでもなるので。
(画像は日東工業製中古品)
メニューは、
① RFノイズ防止にオールアルミケースを使用(タカチ工業特注品)
② ブレーカー本体取り付け部のボトムシャーシを、A2052超ジュラルミンt=3で強化
③ 配電盤内部の配線に、OFC銅22sq(メーターから漏電ブレーカーまで)、同じくOFC銅8sq(漏電ブレーカーから分岐ブレーカー銅バスバーまで)で配線
④ 銅バスバーを2D-CADで起こし直し、金属板金ベンダー加工(無酸素銅)
⑤ 主要ネジにリン青銅を使用
⑥ 他の使用ネジは、場所により黄銅製、SUS合金の非磁性体ネジに変更
⑦ ケースを壁に取り付ける際に、壁とケースの間にオーディオ用インシュレーターを咬ませる
⑧ ケース総重量が重くなったので、壁にアンカー取り付けてケースを取り付け
こんなところでしょうか。
自作配電盤を使うに当たって注意点ですが、
業者によっては、既製品でないと難癖付けられて断られる場合があるので注意です
後の注意点は、端子台のネジカバーは必ず付けておくこと(入電確認の電気保安協会からも指摘が入ります)と、200V使用する場合は、分岐ブレーカーに200V表記をしておくこと、配線ケーブルには、短絡防止スリーブを付けておくくらいでしょうか。
銅バスバーですが、裸のままだと酸化して黒くなっていくので、非ニッケル下地の金メッキ業者に施工してもらうと良いかもしれません。
まあ、銅バスバーを使わないで直配線するのも手ですが、入電前にやると文句を言われる確率が高くなります。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
新しいオーディオルーム、着々と進んでいるようですごいですね。
配電盤からオーディオ用にブレーカーを分離するとかなりいい音が出るようになりますね。
うちの場合配電盤に都合よく空きがあり、そこにオーディオ用ブレーカーを取り付け配電盤の壁側に穴をあけてそこから屋外を経由し小屋まで電源を引きました。
10万円かかりましたが音に対する効果が大きかったです。
もちろんそんな工事は自分ではできないので業者に頼みましたが。
電気工事士の免許がない場合、火災保険に入るときに問題が出る場合があるそうで、そこらへんは気にして業者に任せました。
うつみさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
> 配電盤からオーディオ用にブレーカーを分離するとかなりいい音が出るようになりますね
一番最初が20数年前くらいですが、空きブレーカーから8mの切り売りオーディオ電源ケーブルで部屋に引き入れた時は衝撃でした。
それ以来は、何かしら同じようなことをやっています。
私は電気工事士を持っていますが、ほぼペーパーなので、やはり仕事にしている御仁と比べると、最新事情は疎いというのは今回痛感しました。
ただ、今回の配電盤が私の自作と言うとビックリしてましたが。
今回の工事士さんは、そういう(オーディオマニア)お客さんがあまりいないせいか、オーディオ的な大地アースのやり方は知らなかったようです。
こんにちは。
分電盤を自作されるとは凄いですね。
ところで100Vの位相が揃っていないように見えますが、大丈夫でしょうか?
ミネルヴァさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
> ところで100Vの位相が揃っていないように見えますが、大丈夫でしょうか?
ケーブルの色分けをキッチリできなかったのと、日東工業製の銅バスバーの配置が変わっているのでそう見えますが、ちゃんと接続しています。
というか、個々の分岐ブレーカー以降の位相ならともかく、この画像の時点で合っていなかったら入電の時点で指摘が入ります。
こんにちは。
分電盤の上下に100Ⅴブレーカーがあっても位相が同じになる工夫がされているのですね。
ミネルヴァさん、こんばんは。
> 分電盤の上下に100Ⅴブレーカーがあっても位相が同じになる工夫がされているのですね
いえ、工夫と言うか最初からです。
なるほど。分岐ブレーカー(MCB)が上下逆じゃないか?という意味ですかね?
一般家庭用市販分電盤は主に、松下、日東、テンパールが流通していますが、上からL1、N、L2の3本のバスバーを上下のMCBで挟み、添付画像のように上下同じ向きで取り付けられているのが主流のようです。
なので、200V接続するには、100V接続時のN側のバーを180°表裏反転させるか、左右に回転させるかのどちらかが必要になります(接点数的には表裏の方が有利)。
なので、200Vだろうが100Vだろうが、MCB自体は上下逆にはしません。
逆接続不可だった頃、バイメタルがL側しかない100V専用2P1Eは上下対に取り付けるケースもありましたが。
もし、今回の配電盤で上下対の向きに接続すると、100Vだとしても、N側バスバーは上下一直線状で同相に入るので、それこそ、MCB上向き(入りが上)は正相で(左がL、右がN)、MCB下向き(切が上)は逆相(左がN、右がL)になってしまいます。
2P1Eでも逆接続可能のMCBがありますが、好んで無理にはやりたくないですね。
中性線欠損保護回路が付いた漏電ブレーカー(ELB)などは、物理的に逆向き接続可能でも壊れる事がありますが。
へっぽこハム太郎さん、こんばんは。
普通は上側のブレーカーは例えばL1,N,下側のブレーカーはL2,Nとなり、それらがコンセントに行くと逆相の二つのコンセントをオーディオ機器が使う羽目になり、これはまずいので、何らかの対処で同相になるようにされているのでは、と思ったのですが。
ミネルヴァさん、コメントありがとうございます。
> L1,N,下側のブレーカーはL2,Nとなり、それらがコンセント>に行くと逆相の二つのコンセントをオーディオ機器が使う羽>目になり、これはまずいので、何らかの対処で同相になるよ>うにされているのでは
なるほど、オーディオ的なL1、L2の位相の意味でしたか。
確かに、以前使っていた普通の分電盤では、複数のMCBをオーディオ用に使う時は、L1、あるいはL2のどちらかに統一してましたね。
挙げた写真は、電柱からの入電業者、施工後の電気保安協会に検査してもらうためにMCBを埋めたに過ぎず、実際には一つも使っていません。
業者によっては、「入電時より後にMCBを増やす場合、または、MCBの用途を変える場合には施工店に報告する事」という規定が入電施工店と電力会社で定められている場合があります(ほとんど守られていませんが)。
あくまで自作分電盤なので、極力文句を言われないようにしただけです。
実際のオーディオ機器には、全て200Vで送り、ステップダウンで機器直前で100Vに落として使っています。
トランス2基に独立して並列で送っていますが、配線上でL1、L2の位相は揃えてあります。
なるほど、そう言うことでしたか。
了解いたしました。
へっぽこハム太郎さん、こんばんは。
いや〜やりたい放題怒涛のDIYですね!
DIYerがオーディオ専用ルームを持つとこうなっちゃうのでしょう、羨ましいです。
同じ立場なら私もこんな熱量でやってしまいそうです。。。
最後に第2種電気工事士の資格所有者の立場から一言、
「そこは白でしょー!」
CENYAさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
> 最後に第2種電気工事士の資格所有者の立場から一言、
「そこは白でしょー!」
残念ながら、ケーブル色を合わせるとオーディオ的にはロクなケーブルが手に入りません。
色を合わせるだけにロクでもないケーブルを使うのもオーディオ的に犠牲になるので、色合わせを犠牲にしました。
もう一つ白状しますが、オーディオ的な大地アースを行うあまり、ケーブルの質と太さを気にするが為、やはり色分けを犠牲にし、大地アースもDIYで20Ω以下で打ってます。
アースをやらせると結構な電気工事士が、「緑ケーブル配線きゃなきゃダメ!」というので。
へっぽこハム太郎さん
ご無沙汰しております。
電源関連を心置きなくDIYで取り組めるって羨ましい限りです。
電源に安心感が持てなくては、オーディオは先に歩を進めるのが難しいですし。
一連のルーム構築日記を楽しく拝見させていただいています。
さて、次のお題目は何でしょう?!
楽しみにしています。
では、では
パズケロさん、こんばんは。お久しぶりです。
旧ファイルウェブ以来ですね。
仰る通り、確かに電源関連は最終的に音に大きく影響します。
私の電源環境は、電柱がコンテナから15㎝しか離れていなく、柱上200Vトランスから7m程度の直配線になっています。
もっと短くしたかったのですが、電話線、光ファイバーケーブルの位置関係上で真下には下ろせませんでした。
次回内容はまだ決めていませんので、また後日お披露目できればと思っています。
では。