先日のO氏邸訪問時の会話の一幕です。「これ(credo)が鳴らせればオーディオ上がりじゃないか?」なんて話になりました。
グリモーのアルヴォ・ペルト作曲で、ピアノ独奏と混声コーラスとオーケストラのために書かれた楽曲です。
「グリモーのcredoは絶対に持ち込んではならない音源である」
と言いますのも、ある優秀なオーディオマニアの新築記念オーディオサウンドお披露目会でのこと、この曲をリクエストして鳴らした途端に、それまでウキウキした様子のオーナーが下を向いて無言となってしまったとの逸話からの話です。
お宅で鳴らしてみたらどんなサウンドを奏でますか?
最後まで聴いていられたら、とりま合格です。
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ヒジヤンさん、こんばんわ~♪
「これ(credo)が鳴らせればオーディオ上がりじゃないか?」とはどのような意味なのでしょう?
ウチのシステムなら「ペルトならこんなもんかな~」って感じですが(笑)
コチラはまだまだ上りが見えませんがどうにも上手く鳴らない音源はありますね。
例えば、、、
①シュニトケ/コンチェルトグロッソNo4(BIS | CD-427)
②P.M.デービス/聖マグナスの殉教(UNICORN-KANCHANA | DKP-9100)
③ペルト/フラトレス(ECM new series 1275)
④ジェイムズ・マクミラン/父よ彼らを許したまえ(CATALIST | BVCT-1517)
果たして、これらが上手く鳴らせる日は来るのでしょうか!?
spcjpnorgさん、コメントありがとうございます。
>「これ(credo)が鳴らせればオーディオ上がりじゃないか?」とはどのような意味なのでしょう?
これはY氏の言葉なので正確な意味を捉えているか否かはわかりませんが、私なりの解釈は以下です。
①現代音楽は鳴らしにくい
-調性の取れている音楽は聞き馴染みも含めて脳が自然と補正するが、新しい音楽(聞き馴染みのない音楽)は正確な音を再生しないないと音楽にならない
-上記の関連から、嫌な音を出さないことが要求される
-聞き馴染みのない音楽を音楽的に鳴らすのは、音楽性豊に鳴らす必要がある
②credoは現代音楽であると共に編成が大きい(ピアノ+オーケストラ+コーラス)ため、スケール豊に再生しないと楽しめない
-前半部分と後半部分は鳴りやすいが、中間部のガチャガチャした部分を嫌味なく音楽的に聴かせるのは至難の業である
こんなところでしょうか。
O氏がcredoを音楽的に圧倒的なスケールで鳴らして聴かせてくれたので、話題が広がりました。自分でもリゲティの弦楽四重奏第2番を感動的に鳴らすのを課題としていたので、アンテナが強く拾いました。
ご紹介いただいた曲は、Spotifyの検索でコピペした限りではひとつもヒットしませんでしたが、同じ現代音楽だと思います。であれば、少なくとも①と同じことが言えるのだと思います。
その意味では、spcjpnorgさんも現代音楽を音楽的に鳴らす難しさを感じているのかな?と思いました。
ヒジヤンさん
これはお礼を言おうと思って書いてます!
今伊豆に来ていて、興味深いタイトルの記事だったので、Apple MusicでこのCredoを探したら運よく見つかったので、早速聴いてみました。
アルボ・ペルトは『タブララサ』とか好きな作曲家なのですが、この曲は初めて聴きました。2chの奥義を極めようとされているヒジヤンさん的には「邪道」かもしれませんが、拙宅ですからもちろん(笑)、「Auro-Matic」を使ってUpMixによる13チャンネル再生で聴きましたが、素晴らしい編曲と音場感で、あまりの素晴らしさに3度繰り返して聴かせていただき、とても感動しました!(特に5-10分までぐらいの一連の表現が最高ですね!特に9分台がものすごくカッコイイ!)
気に入り過ぎて(笑)、Tidalでも検索し、「Credo」が演奏家違いで3Versionsあったため、さらに、全部聴いてみました(なぜか、拙宅のシステムでは、Tidalだと2chをAuro-Matic にしても8chにしかならないのですが)。添付写真の一番下のは、ご紹介いただいたのより最近の録音ですが、バッハフェスティバルにおけるLiveのようで、「合唱」主体に編曲・解釈がされています。そのため聴きやすくはなっていますが、若干音の分離が悪く、オーディオ的な快感(システム検証用?)としては、ご紹介いただいたものの方が優れている感じです。真ん中のものは、この中では一番古い録音ですが、教会で録音されているため、<高さ感のある残響>が目立ち、ここはAuro-3D(Matic)が「最も得意とする分野」ですので、恍惚感がより高いのですが、「音の鋭さ」という点では、ご紹介いただいたものよりやや劣るので、「オケのフォルテッシモの管を中心とした高音を、部屋の反射音を含めてどこまで耳に付かないように再生できるか」のチェックにはあまりならないかもしれません。
Auro-3DのNative音源には「現代音楽」が非常に多く(特に2Lレーベル)、若い頃からのプログレから始まって(笑)普段から聴きなれているということもありますが、これはとても「Auro映え」する曲ですね。大音量にすればするほど「心に迫って」きます。この曲がAuro-3D Nativeで出たら絶対に買うのですが!
ちょうど今月末に「Auro-3D友の会」のオフ会があるので、皆に聴かせてあげようと思います。良い音源をご紹介くださり、ありがとうございました。
Auro3Dさん、コメントありがとうございます。
credoはよかったですか。それはよかったです。Auro3Dはどうも教会音楽スペシャルみたいな印象が強くて。。。現代音楽もソフトが出ているとすると合うのでしょうね。
それよりも、Auro3D友の会の活動が活発に継続しているようでよかったです。ブログは最近ではアカデミックなマニュアル主体でしたので、すでに達観の境地かと思っていました。
ご盛会を祈念しています。
>Auro3Dはどうも教会音楽スペシャルみたいな印象が強くて
そのイメージは、どうもPhileweb時代に一部のソフトに私が入れ込んで書き込み過ぎたせいのようで(汗)。初期の頃は、オフ会でも2Lの教会音楽ばかり聴いていただいてましたからね(笑)。
今は、ダウンロード購入できるAuro-3DのNativeソフトに多様性が広がり、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲でも、リストのピアノソナタでも、ヴィヴァルディの『四季』でも、モーツァルトのアリア集でも、ドビュッシーの『海』でも、どれも2chとは世界観の異なる再生表現を楽しめます。
もちろん、アップミックスであるAuro-Maticで聴くのであれば、すべての2chソフトが聴けますので、Genmiさん、CENYAさん、taketoさんの「女性ボーカル好き」トリオには拙宅で2chオリジナルの女性ボーカルの13ch化版をお聴かせしたことがあります。このうち、taketoさんは、Auro-Maticによる再生が気に入られて、現在、ご自宅に「ボーカル用のAuro環境」を構築しておられますよ!
逆に私は今、Amator IIIとOctaveによる2chは「ボーカル専用」システムと化していて、他のソースは2chでは聴く気にならないのが、伊豆での音楽との向き合い方になってしまっています(笑)。
Auro3Dさん
Auro-3D対応ソフトもかなり増えているのですね。Auro-Maticは・・・どうでしょうか。好みの問題かな。
以前に聴かせてもらった時に比べると、Auro3D邸のサウンドは大きしく進化されているんでしょうね。自分が課題においている「感動再生」の達成方策となるのかなど興味がわきます。Auro3Dさんは、方式への拘りに偏った印象もありますので自分の耳で確かめることが大事ですね。
また聴かせてもらいに伺いたいと思います。
ヒジヤンさん
>以前に聴かせてもらった時に比べると、Auro3D邸のサウンドは大きしく進化されているんでしょうね。
「進化」か「退化」かは主観はともかく、客観的には自信がありませんが(汗)、見ただけでもわかるような「変化」はしましたね。
拙宅にバズケロさんとお二人でお見えになった時は、Stormのプリを導入した直後の2021年の夏でしたから、その時のシステムは、「なんちゃってAuro-3D」という感じで、その背景にある理論について全く無知だったので、今から見ればですが、かなりいい加減なLineup&セッティングで申し訳なかったと思うほどです(遠い目…)。
それから約1年半経っていますが、その間、かなり大どころが変更となっていますなあ。
見えるところだけでも、①13台のうち7台のSPの入れ替え②パワーアンプの入れ替え③SW2台の入れ替え④電源工事⑤SP位置の大幅変更-とありますが、実は個人的に最大の変化要因だと思っているのが、「目に見えない使いこなしの部分」、つまり、Dirac Liveというルームアコースティック補正ソフトの調整テクニックを身につけたことですね。
この間、ヒジヤンさんを初めとする数多くの方々のご助言をいただき、また相互訪問も繰り返し行い、専門家のスタジオや自宅も訪ね、お陰様でかなり集中的に勉強させていただきました。Phileweb時代は、ほとんど「質問」ばかりしてましたが(笑)、幸い、多くの方にご回答いただき、それらがすべて現在の「音」に結実していると感謝しています。
Phileweb終了時点までにほぼ今の「音」を整えたので、実質的には約1年の短期間でこれらを実行したのですが、この期間はまさに「疾風怒濤」の<入れ込み期>でしたね(Auro-3Dばかり考えていて、ほとんどまともに仕事をしていなかった=汗)。ご指摘の通り、今はすっかり「解脱」しまして(笑)、これからAuro-3Dに取り組もうとする方への「指南」を連載するしか楽しみがない(?)ほどまでに<達観>してます(爆)。
今回ご紹介いただいた、「Credo」は、2ch音源ですから、<Auto-Matic>がどの程度のものかを知っていただくのにはとてもよいと思います。機会があれば、是非、また相互訪問をしてヒジヤン邸で鳴らされている「Credo」との聴き比べをしましょう!
Auro3Dさん
聴き比べ相互訪問、いいですねー。
一年半前と比べると、①電源環境の整備、②機器類の大幅変更、③スピーカー配置の最適化やDirac Liveの調整テクニック取得と目を見張るような進化です。
私が考えるサウンド方程式は下記です。
サウンド=①環境(部屋、電源等)×②再生機器×③使いこなし(セッティング、ウデ)
だからどこかが欠けていたら、全体も下がってしまう。
この中で、①②③共にレベルアップを図られたとすると「鬼に金棒」かと思いました。今だから問題ないと思いますが、「1年半前は、Auro3Dのシステムを買いそろえて鳴らした音」との印象でした。
拙宅の方は、「スピーカーのウエルフロートをKaNaDeに変更」と「安物パネルを8枚追加」だけですが、細かな③使いこなしは数々やっています。
credoの再生は自信がありませんが、よく鳴る音源もありますので<Auto-Matic>の効果を聴かせてもらうのも楽しみです。
Auro-3D友の会のオフ会が終わった後の予定の合うタイミングで、是非実施したいと思います。
ヒジヤンさん、なるほど了解しました(^^)
たしかに現代音楽全般に再生が難しいです。
小編成でもダイナミックレンジが大きい楽曲は鳴らすのが難しいですね。
また不協和音は優しすぎても面白くないし、刺激が強すぎても苦痛になるしでサジ加減が大変に難しいです。
特に大編成での不協和音のff~fffは鬼門ですね(笑)
ご参考にペルトのフラトレスを空気録音してみました。
再生も難しいですが録音も難しいですね。
ギドン・クレメル(vn)、キース・ジャレット(p)の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=WJnmGH88A3Q
他3曲は機会がありましたら聴いてみてください。
spcjpnorgさん
空気録音を聴いてみました。
YouTubeなので、48KHz/16bit設定でよいのですよね。
とてもよく録れていますね。
気になったのは、ヴァイオリンの高音が少しうるさく感じました。
ウチの再生の問題かもしれません。
ヒジヤンさん、そうなんですよ。
鮮度を重視するとどうしてもキツイ部分が出てきちゃうので、我が家のシステムでは上りが全く見えません(笑)
ところでYouTubeにオリジナル音源がありましたね。(ジャケット写真が違うのでリマスターかも?)
比較すると違いが分かると思います。
YouTubeのフォーマットは44kHz、16bitだったような気がしますが自信はありません。
ウチのPCは96kHz、24bitにアップサンプリングしてます。
https://www.youtube.com/watch?v=DmUE8b5kAQ4
spcjpnorgさん、コメントありがとうございます。
YouTubeの設定は諸々あるんですね。あまり気にせずに聴いてみればいいのかな。
オリジナル音源もあるのですね。帰宅したら比較して聴いてみます。
「生演奏感動体験」と「オーディオ感動体験」から、急速に現代音楽に興味を湧かせています。
古楽には古楽の、現代音楽には現代音楽の面白さがありますよね。
たまたま手元にあったパンフレットが現代音楽物でした(笑)
やはり生演奏はイイわ~行けないけど(^^)v
spcjpnorgさん、情報をありがとうございます。
サルビア音楽ホールでやる、加藤訓子のパーカッションリサイタルですね。良さそうですよね。
自分もこのところ度々サルビアに行っていたので目に留まっていました。あのホールでのパーカッションは聴き応えがありそうです。
でも行ったら後を引きそうなので、今回はパスです。今は弦楽四重奏に取り組んでいますので。
シリーズでまたやるようなので、またその時に考えます。
それよりも、spcjpnorgさんが、サルビア音楽ホールをご存知だったのが気になりました。
ヒジヤンさん、弦楽四重奏限定とはハードル高いですね(^^)
なかなか現代音楽の話をすることはないので簡単に室内楽の愛聴盤を紹介させていただきます。
左上のベルチャ以外は古い特音です。
右下のグバイドゥーリナ「点と線とジグザグ」はツボに嵌るとクセになりますよ(笑)
尚、サルビアホールのパンフレットはCDを通販購入したさい同封されてきたもので、名前は知っていましたが行ったことはありませんです。
spcjpnorgさん、情報をありがとうございます。
現代音楽にも精通していらっしゃるんですね。
自分の所持DiscはベルチャのCDだけでした。聴いていないのですが。。。
弦楽四重奏限定と言うわけではなくて、
・これまでフルオケの再生に取り組んで来たので、正反対の編成の小さなものに取り組んでみようということ
・サルビア音楽ホールで聴いた、リゲティの弦楽四重奏曲に感動したこと
・上記を機に現代音楽も面白いと感じるようになったこと
・サルビア音楽ホールは行きやすく、弦楽四重奏のコンサートが度々行われ、外れがないこと(生との対比がしやすいこと)
◇こんな感じで条件が揃ったので、まずは弦楽四重奏にトライしてから、他のジャンルに取り組もうということです。
サルビア音楽ホールで加藤訓子のパーカッションを聴いたら、きっとそちらの方が衝撃が大きくて、引っ張られそうな予感もあったので・・・派手な方が惹かれてしまいますからね。
サルビア音楽ホールは一度は聴いてみて下さい。小編成はかなりのお薦めです。
なので、地味なところから始めようということなんです。
spcjpnorgさんもよろしければ、クァルテット・ディオティマのリゲティ弦楽四重奏曲に取り組んでみませんか。ちょうどリゲティ生誕100年ですし、このDiscに興味を持ってくれている人もいます。ベルッチャと合わせてですね。
リゲティのCDをポチリました!!!
確かディオティマは今年の1月に水戸芸術館に来てて、昨年はベルチャが来てました。
当然ながら私は行ってませんが。
というか長いこと生のコンサートから遠ざかってます。
最後に行ったのは日立シビックセンターってとこでパーカッションアンサンブルだったかな、確か10年以上前です。
また弦楽四重奏ということならショスタコーヴィチ、バルトーク、シュルホフなんかも好きです。
何だかんだでボランティア先でピアノやドラムセットに触れる機会はあるので生音はチャージしてますよ(笑)
音楽とは関係ないですが、今日は芸術館裏にある眼医者に行ってきました(^^)v
spcjpnorgさん、おはようございます。
リゲティの弦楽四重奏のDiscをポチられたのですね。Pentatoneレーベルですが、録音もよいと思います。Pentatoneの録音は、SACDはサラウンドはよいのだが、ステレオはダメだなぁと思っていましたが、ステレオ専用のCD盤はよいみたいで見直しました。
10年以上生演奏は聴きに行っておられないのに、やはり生演奏はイイと言われるし、ちょっと不思議感覚で興味深いお方です。話半分か1/3にも意見が合いましたしね。
話は変わりますが、水戸の芸術館も評判がいいですね。600席ほどの規模なので、小編成オーケストラが合いそうですね。つい先日のコパチンスカヤのリサイタルのチケットが出ていたので、行こうかどうしようかと迷った挙句にやめていました。
そちら方向にいらっしゃるのですね。リゲティもまた空気録音を聴かせてください。先日のYouTubeでのオリジナルとの比較の話。その手もあるなと思いました。