音響パネルの追い込み – 指標は「ボン・キュ・ボン」

日記・雑記
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12枚作ったデザイン音響パネルを、部屋のサイド面の左:クローゼット」と「右:窓」の上側に6枚づつ設置したところ、「ふくよかさが増した」が「カノンの定位がバラバラとなってしまい」NGとした日記の続きです。

 

ポン置き状態での大まかな特性が掴めたので、次は追い込みのステージとなります。

 

アクション3:音響パネルの効果確認 ※アクション1と2は前の日記での実施事項

上の写真の状態から、音響パネルを一つづつ外していきます。6枚並べの音を聴いた印象からは、リスナー側のパネルが負の影響を与えている印象がありましたので、リスナー側から1枚づつパネルを外して確認していきました。

 

評価音源は最初と同じものを使います。

 

1枚外していく毎にオリジナルのパネルなしに近づいていくのは当然ですね。徐々にふくよかさは減り、カノンの定位が戻ってきました。ですが、4枚目のパネルを外すと急にさびしい感じの音になりましたので、この部分の感度が高いことがわかりました。5枚目と6枚目はふくよかさに対しての感度は高くなくて、定位を乱すことに感度が高かったです。

 

アクション4:吸音面の影響把握

音響パネルを裏返すと吸音面となります。表が拡散面で裏が吸音面として作っています。

今度はすべてを吸音面にして、6枚並べて聴き直しです。

すると、今度は「カノンの定位はモニター調にクリア」になりましたが、全体的に音がやせてしまった感覚でした。

 

◆この結果から、全部を拡散面にして設置と全部を吸音面にして設置の中間によいポイントがあることがわかりました。

 

アクション5:吸音面の効果確認

今度は吸音面を一つづつ外していきます。吸音はスピーカー側のパネルが負の影響を与えている印象がありましたので、スピーカー側から1枚づつパネルを外して確認していきました。

 

全体的に吸音面を外すとやせた感覚が戻るのは当たり前なのですが、やはり部位により感度は異なります。一番スピーカー側はない方がよく、リスナー側の吸音面は音像をよりクリアにする効果があることがわかりました。

 

◆ここまでのお試しで、「太らせすぎてもダメ」「やせすぎてもダメ」目指すは「ボン・キュ・ボン」マリリンモンローのように出るところはボンと出て、締まるところはキュと締まる。これが目指すべき指標であると決めました。

 

アクション6:拡散面は横目で使うのがよいか?、縦目で使うのがよいか?

よい効果を発するリスナーから4枚目の拡散パネルを、横目と縦目で比較しました。イメージでは、「デザイン上もサウンド効果上も」横目使いがよいはずと思い、ここまでは横目で確認してきたのですが、比較して聴いてみると縦目使いの方がいいじゃないですか・・・この結果にはちょっとショックでした。4枚目のパネルは響きがリスナーに向かってくるような効果を感じるのですが、同様な効果で縦目の方が音がクリアです。気持ちを取り直して、拡散面は縦目で使うことにしました。

 

アクション7:「ボン・キュ・ボン」への追い込み

これまでの試聴結果から、「リスナー側から4枚目のパネルは、拡散面を使うと響きがリスナーに向かってくるような心地よさを生み」、「リスナーに近い位置のパネルは、吸音面を使うと音像をクリアにする」ことがわかっていました。ここからはKKDでの試行錯誤です。

 

渾身の追い込みで調整した結果は以下となります。

パネルは片側4枚の使用。スピーカー側から、「吸音面」>「拡散面」>「吸音面」>「吸音面」です。パネルの間隔も試聴結果で決めました。感じニアリングです。

 

特によく鳴るようになったのは下記の音源でした。

 

◆以上で、音響パネルの追い込みは終了としました。

 

追い込み結果のサウンドは、従前との対比から下記と表現できます。

<<音像はよりクリアとなり、響きがリスナーに向かってくるような心地よいサウンド>>

 

満足した結果が得られましたが、今後は下記を確認していきます。

・各種音源での聴き込みによる気になる点の洗い出し

・当初狙いの指標「左右アンバランスの解消」確認

・今年のテーマの「感動再生」に向けた調整

 

結論として、デザインパネルを活用した音響パネルは多くの方にお勧めできる「お手軽な音響改善アイテム」だと思います。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ヒジヤンさん
    こんばんは

    今回のルームチューニング日記の内容はとても良いですね!
    お手軽なのもハードルが低くて良いし幅広く受け入れられるようなわかりやすさがあります。

    ただし、ヒジヤンさんのルームは数々の修羅場を潜り抜けてきて感度が抜群なのでわかりやすいという一面とケースバイケースであることは客観的目線で強調しておきたいですね。
    お部屋やオーディオ機器類のセッティングがボトルネックのオンパレード状態では音響の変化は殆どわからないと思います。(いわゆるすごく良くなったとは思えないというやつ)
    この辺りをお伝えするのも難しいところなのですよね〜
    自らのサウンドの立ち位置を客観的に捉えるのは思い込みや思い入れが足枷になって本当に難しいです。
    お互いの音を知り、上も下も無くリスペクトし合える間柄であれば、色々なご意見のラッピングも楽ですけどね!その上でオリジナリティーに繋がる頑固さは忘れずに(笑)

    オーディオセッティングは万事「これは効果的だ!やりすぎてみて、行って戻って、これでよし!」を如何にアプローチしてチェックして色々な切り口から現状での最適値を見出すかがポイントですし、そうしたプロセスを繰り返した場数がノウハウになりますし。
    これから色々試して行かれるであろう層にはこうしたアプローチ日記はとても参考になるのではないでしょうか…

    バズケロのセッティングでは経験に基づく直感重視(閃きと実践)という場合が多いのでこのようなわかりやすい解説的なプロセス日記は書けないです。
    ちょっと羨ましいね!
    やっていることは似ていますけど自分が納得・得心すればいいので、人に説明する言葉は必要ないし(笑)

    オーディオ音楽はどんなにコストや労力が込められていても、最後は聴いてナンボと思っている面もあるので、オフ会であれこれ説明を求められても、取り組んだことが多角的過ぎて端的に回答できたことなんて一度もないような気がします(汗)

    感動へのアプローチは人それぞれの思い入れや人生のフラッシュバックが根強いと思うので、普遍的な定義をするのは大変でしょうね…
    バズケロなんてyoutubeのライブ歌唱で国籍関係なく涙目になることが多いです。
    いい声、いい曲、いい歌詞、いいメロディー、ハートフルないい演奏であることは確実だとは思いますが…ノートPCのスピーカーの音なので…いい音なのかな?!脳内補正でいい音にしてしまっている気がします。
    JBL部屋で涙目になられるお客様は幾人かおられますし、自分も訳もわからず感激してしまうこともよくあります。
    人生経験を深掘りしたところで音楽に感化して感激、感動といった発露があるのではないでしょうか?!

    GWにお会いした時にまた色々と音楽とお話を聞かせていただけるのが楽しみです。
    バズケロサウンドも今年に入ってかなり大きく動き始めているのですが、自分の深層的な感動領域へ手探りで歩を勧めている最中なので今が楽しくて楽しくて!

    音楽もオーディオもめっちゃ楽しいです!
    やめられませんね!

    では、では

  2. バズケロさん、おはようございます。

    ううう、確かに。
    1個あたり500円の格安で効果的なチューニングアイテムとして絶好!と思って書いた日記でしたが、ご指摘のように諸々を整えた上での効果ですね。

    これだけやったのでは、「何も変わらない」となってしまうかもしれないです。

    以前に、ヒジヤンは「デマを言っている」と知らない場所で書き込みをしていた人がいましたが、そんな感じになってしまうかもしれないですね。でも、もしデマと思われる方がいらしたら、いくらでもウチでデモしますよと・・・

    まあ、細かいことは気にせずにGWのオフ会を楽しみにしています。バズケロさんならきっと聴き分けてくれると思います。

    話しは変わりますが、感動体質のバズケロさんは羨ましいです。自分はコンサートで感動することは時折あるのですが、オーディオでは音楽自体に感動することが少なくて自宅で生の感動を味わえるようにしたいと言うのが今年の取り組みです。どうすればそうなるのかは、まだ掴めていませんが、わからないこからこそ模索するのが面白いというものですね。

    錬金術師ヒジヤンより

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