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低域シミュレーション5

日記・雑記
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複数サブウーファーのイコライジング

ウーファーそれぞれの特性がフラットになるように個別に補正するのと、複数ウーファーの合計の特性に対して補正をかけるのとどちらが良いのか?

シミュレーションで確かめていきます。

8畳の部屋でスピーカー2本、リスニングポイントは部屋の中心よりやや後方とします fig.1

2つのスピーカーからの距離が違うのでディレイをかけてタイムアライメントは合わせます。

測定位置は16点の平均ではなく、1点とします。
補正フィルタは精密(32/Oct、32768tapのFir、最小位相特性)とします。

これ以外の条件もいくつか試しましたが概ね同様の結果が得られました。

個別に補正

Sp1の特性

周波数特性 fig.2 時間軸 fig.3 fig.4 fig.5

Sp1をフラットに補正します。

補正フィルタの特性 fig.6 補正後の周波数特性 fig.7 時間軸 fig.8 fig.9 fig.10

Sp2の特性

周波数特性 fig.11 時間軸 fig.12 fig.13 fig.14

Sp2をフラットに補正します。

補正フィルタの特性 fig.15 補正後の周波数特性 fig.16 時間軸 fig.17 fig.18 fig.19

同時に再生した特性

周波数特性 fig.20 フラットな特性を2つ足したのにフラットになってません。

時間軸 fig.21 fig.22 fig.23

合計を補正

Sp1+Sp2の特性

周波数特性 fig.24

時間軸 fig.25 fig.26 fig.27

補正後

補正フィルタの周波数特性 fig.28

補正後の周波数特性 fig.29

時間軸 fig.30 fig.31 fig.32

考察

個別に補正した場合には合計の特性がフラットになってません。
時間軸で見ても合計の特性で補正したもののほうが良さそうです。
個別に補正しても位相まで完全に合っているわけではないのでフラットとフラットを足してもフラットになりません。

結語

  • 複数ウーファーをイコライザで補正するのに個別に補正するのと合計の特性に対して補正するのをシミュレーションで比較した。
  • 個別に補正するよりも合計の特性を補正したほうが良い結果が得られた。
  • 条件によっては個別補正のほうが良い可能性もあるが、試した範囲では合計特性のほうが良かった。

 

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