GWは義姉と息子夫妻がそれぞれ別日に泊まりに来るという予定がありました。息子夫婦とは上田市の無言館見学を含むドライブもこなしました。その合間を縫い、新たに増えた4本のB&W 805D3を含めたシアターのセッティングをできる限り行いました。
donguri、まずはAuro-3Dの再生のための環境から整えていくのを基本としております。
Auro-3Dのセットアップマニュアル
http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/cat24374239/index.html
には、スピーカーの選び方として、
・すべてのスピーカーが同じ大型のタイプA
・フロントハイトスピーカー群(HL、HC、HR)だけが、より小さいタイプBで、他のすべてのスピーカーが大型のタイプA
・第1層のスピーカーがすべて同じ大型のタイプA、第2層のハイトスピーカーがすべてより小さいタイプB
・第1層のフロントスピーカーLCRは大型のタイプA 、その他のスピーカーが、より小さいタイプB
・第1層のフロントのL/Rが大型のタイプAで、他のすべてのスピーカーが小型のタイプB
と書かれています。
donguri、今回は、「第1層のスピーカーがすべて同じ大型のタイプA、第2層のハイトスピーカーがすべてより小さいタイプB」とすることにしました。
第1層がすべて同じとなるにしたがって、SACDの5.1ch再生としても理想的な環境となります。センタースピーカーを同一の縦長のSPにすると、テレビやスクリーンの邪魔になるのが大問題です。とりあえず今回のGW中には以下の図に示すようなレイアウトにしました。
Auro-3Dのセッティングに関する詳しい情報は「Auro-3D友の会(非公式・未公認=笑)のページ」
http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/2023/02/post-f7cdf5.html
をご参照ください。
**2023年GWのセッティングまとめ**
1)SACD 5.1ch再生環境
・OPPO UDP-205 の7.1 ch アナログ出力端子の再生に対応
・サラウンドバック R+Lの信号は一本にMixして1本のサラウンドバックSPで再生することにしておく。
・ITU-R 775に従った配置がやろうと思えば可能(普段はフロント側のスピーカーがそれより遠くにある)
・一言コメント:SACDマルチの再生に関して、donguriの環境ではこの接続経由の音が一番良いのです。Dolby Auro-3Dのサラウンド効果はないが、とにかく一番原音に忠実再生な気がする。
2)Auor-3D 13.1再生環境
・フロアレベル(1階)のSPはすべてB&W 805D3で統一できた。7ch分は無いので、サラウンドバックは1台使用に妥協。AVアンプはデノン・マランツ系ではかならず1本のサラウンドバック再生モードが使えるので問題ない。サラウンドバック2本と1本でどれくらい差があるのかは情報はあまりない。BingやChat GPTでも調べたが、最も説得力のある説明は、「真後ろからの音はきこえずらいので、両側斜め後方からの音源の方が効果的である。」という情報であった。自分でどれくらい差があるのか調べるのもおっくうだし、ばらくはこれで行くしかない。2本の706S2を残し2本のサラウンドバックという手もあったが、今回は同一SPにこだわった。
・センタースピーカーが縦長となったため、TVの位置は高くせざるを得ない。タンスのげんの壁付けTVスタンドで昇降機能の付いたものを買ってあって、再生時には少し持ち上げ、非使用時は下げて、窓の視界を遮らないように調整することが可能とした。
スクリーン使用時は、画面をやや小さめで上にシフトすることでまあ画像付き音楽(オペラ、2Lのblu-rayディスクのメニュー画面)も使用可能。長時間の使用では画面は低い方が疲れないが、音質優先の場合はこれは我慢。プロジェクターの画面を使うのであれば、そこそこ大迫力の画像+妥協しない音質が音楽ソフトで楽しめるのがウリとなった。
・一言感想:これまでサラウンドSPは700系で我慢してきたが、全800系になって、気持ちがいい。音もなぜか前方からの音も良くなった気がする。 Auro-3Dネイティブの音源については、ワンランクアップした音にニンマリできた。
息子夫婦と4人で、ボヘミアンラプソディーのDisk中、ライブエイドのロングバージョンを視聴。大変評判が良かった。donguri何回かすでに見ていたが、今回も鳥肌が立った。
3)Dolby/DTS再生環境
・これまでは7.1.6の設定が基本だったが、どうも上方の音に6スピーカーあるより、フロアレベルの音のつながりの方が重要と思うようになってきたので、今回余った706S2にフロントワイド(FW)の役割を与え、9.1.4の再生を基本とすることに変更した。FWはどうせAuro-3Dでは鳴らないので、音質重視の際に邪魔はしないだろう。Dolby/DTSの映画やライブ音源の効果音での存在感を期待した。
・センタースピーカーは、見やすさ重視の時は、センター用SP B&W HTM72S2を使い、多少画面位置が高くても良い時は音質重視で805D3を使うという使い分け可能ということにしましたが、センタースピーカーの設定にははもう少し試行錯誤が必要。いろいろ今頭をひねっている状態。
・一言感想: GWに妻の姉が訪ねてきて、トム・クルーズファンだということでベタではあるがトップガンマーベリック(ディスク版)を3人で見た。Atmos音源であったが、映画には無駄に高音質だなとdonguriは思った。義姉は感激していた。FWの効果はまだよくわからない。
GW 2023の活動はこれにて終了。
以下参考図と写真を羅列します。
おまけ、いつかやってみたい!
Auro-3D TV使用時(画面ダウン時)TVはまどの景色は邪魔するが画面がSPにかからないように上昇可能。
Auro-3D スクリーン使用時
後ろ側の配置 (サラウンドバック中心からずれていましたね。)
右側側面
左側側面(映像優先モード、センターSPの805D3はこの壁際でお休み中)
Dolby/DTS 映像優先モード ラックの中にHTM72S2収納も可能
コメント ※編集/削除は管理者のみ
Donguriさん
ついにやりましたね!前回お邪魔した時に比べて、ものすごい進化してますね!拙ブログも紹介してくれている一方で、どなたかのように「OOさんのせい?」とか書いてないのが嬉しいです(爆)。
それにしても、切磋琢磨というのか、相互作用というのでしょうか、最近、「第一層5ch同一SP」(Donguriさんは6chですが)ブームが来てますねぇ。ここ一年以内に「友の会」内だけでも、拙宅、M1さん、グランドスラムさん(近々)、そしてDonguriさんと(もしかすると、きょやさんも「完成」させているかな?)。そのうちメンバーにお迎えしようと思っているKawausoさんもだし。
まあ、これはとてもハードルは高いことですが、一度でもその音を聴くと、そこから「現実に」戻るのはよほどの理性と断捨離心がないと難しいのはよく知っています(笑)。
センターも上手にまとめられましたね!これで完全にDonguriさんも、「音質>映像」派ですね!
サラウンドとサラウンドハイトの垂直関係も完璧だし、こりゃ、Auro-3Dならかなりいい音しそうです。
ところで一つ伺いたいのですが(まあ、近々お会いするのでその時でもいいが=汗)、この「SACD5.1アナログモード」にするときは、LCRをわざわざ移動させるのでしょうか?拙宅のようにキャスター付き(笑)ではないですよね?拙宅でもたまにやりますが、この同心円状の配置だと全く補正が要らないでしょうから、Tacetなんかはとても楽しめそうですね。
あと不思議なのが、「左側側面(映像優先モード、805D3はこの壁際でお休み中)」というやつなのですが、どうしてせっかくの805D3を使わないのでしょうか?何か理由が?
今回、玉突きでFWを設置されたそうですが、先に拙ブログで書いたような「XTモード」のようなものがないと、なかなか、ATMOSでは(特に映画)FWに音を振っているソフトは少ないんですよね。もちろん、5.1chをDTS Nueural:XでUpmixすれば、FWはおろか、Top(VOG)にも音が振られますが(笑)。
せかっく、FWを付けた効果を確認するのにふさわしいソフトとしてご紹介できるとすれば、映画ならDTS:Xのものを探せばいいのです。自分が最近買ったもので言えば、古い映画ですが、『Appolo 13』がそうでした(こういうFact Basedなの、好きなんです)。音楽なら、やはりカラヤンのベートーベン交響曲全集のBDですね。これも録音は古いのですが、9.1.6にすべて音が入っているので、ATMOSにしてはホール感が楽しめますよ。
いずれも、今度お邪魔するときに持っていきましょうか?
Auro3Dさん
SPを移動するのは今のところ、持ち上げて移動しかないので、腰に来ています。近日中にキャスター付きにする予定です。SPの位置をフレキシブルに動かして遊ぶのもマルチチャンネルの一興と、donguri思っております。
余っている805D3は、最後の写真に示しますように、「映像優先」モードでは、センターSPにB&W HTM72S2を使っているのためです。このモードではLCR同一SPにはなっていませんが、普通の視聴者は画面が低めで見やすいのが良いので設定しております。HTM72S2を使う時はセンターハイト(B&W 707S2)も同時駆動して画面を上下ではさみ、音像を引き上げるようにしています。HTM72S2をセンターで使っている時は、本当はサラウンドバック2本を805D3体制にできるはずですが、サラウンドバック1本と2本の切り替えを行うのは、もうプリセットが足りませんので簡単には行きません。プリセットで簡単に切り替えられるようになったらサラウンドバックとして働いてもらえます。いま考えているのは、低い画面位置になった際にも805D3をセンターとして使うために、これの高さを変えられるような仕組みは無いかということです。それが可能になれば、横長タイプのHTM7S2センタースピーカーは不要となり処分できるでしょう。
以上の説明で、805D3が遊んでいる状況が生じる理由ご理解いただけますでしょうか?
Donguriさん
ご無沙汰しております。
○○さんのせいのM1です。(汗)
Auro3Dさんも記載してますが、とうとうサラウンドSPも同一にして第一層5ch同一SP(さらにサラウンドバック一本)とまるで私と同じ構成になってますね。(笑)
さらにAVアンプも同じデノン・マランツ系で。OPPO UDP-205もそうでした。
>SACDマルチの再生に関して、donguriの環境ではこの接続経由の音が一番良いのです。Dolby Auro-3Dのサラウンド効果はないが、とにかく一番原音に忠実再生な気がする。
本当にその通りだと思います。
>Auro-3Dネイティブの音源については、ワンランクアップした音にニンマリできた。
私のところはAuro3Dさんに報告させていただきましたがワンランクどころかスリーランクぐらいアップしました。Donguriさんに教えていただいたTacetも分離が良く精細な感じで楽しく鳴ってくれます。
。
>サラウンドバック2本と1本でどれくらい差があるのかは情報はあまりない。
私もどのくらい差があるか気になっていましたが、それほどの違いは感じませんでした。(但しソフトによると思います。)
>今回余った706S2にフロントワイド(FW)の役割を与え、9.1.4の再生を基本とすることに変更した。
FW興味ありますが、手持ちのAVアンプでは9.2.6はできなさそうなのであきらめてます。(汗)
Auro3Dさんの>5.1chをDTS Nueural:XでUpmixすれば、FWはおろか、Top(VOG)にも音が振られますが(笑)。
参考になりました、ありがとうございます。すぐに試してみます。
Donguriさん、仙台にお寄りの際はよろしければ拙宅に遊びにいらして下さい。
お待ちしております。
M1おんちゃんさん
コメントありがとうございます。
DSDのアナログ変換については、OPPO UDP-205がAVアンプのものより優れているんでしょうね。
Auro-3Dの音質についてはAVアンプをストームとかトリノフにすると、
デノン・マランツの一体型の上を行き、
UDP-205アナログ出力と遜色ない音になるのかなと想像してますが、、
M1おんちゃん宅への訪問については別途連絡させていただきます。
Donguriさん
なるほど、あの「どけられていた」SPは、センターSPなんですね。私はサラウンドSPを700シリーズと入れ替えているのかと勘違いしました(汗)。
しかし、そうすると、いくらブックシェルフとはいえ、SP台込みだと結構な重量があるでしょうから、「キャスター」、欲しいでしょうね、我々の世代としては(笑)。2ch派の方はSP位置を固定するのが当たり前なので、「足元の重要性」をよく主張されますが、まあ、キャスターつけている私も、東京の書斎では1000Mの足元を固めてますから、その効果と重要性は理解はしているのですが…
>低い画面位置になった際にも805D3をセンターとして使うために、これの高さを変えられるような仕組みは無いか
これは、確かきょやさんが取り組んでおられたはずで、そのようなリフター(昇降機)があるようですよ(WOWOWのスタジオのセンターSPにもついていたのをご存じでしたか?)。
>M1おんちゃんさん
すっかり、「M1邸のブックシェルフ版」にDonguri邸がなりましたね(私のせいではないですよ!)。さすが先輩後輩の仲(笑)。私的に興味があるのは、「近接効果」の有無ですね。お二人は同じB&WのD3ですが、確かにSP自体の総合的な能力はM1邸の方が上ですが、LPとの距離によっては、2Wayの方がいい部分もあるのかどうか?是非お二人で相互訪問してチェックしてみてください!でも第二層と第一層の音色的なつながりはDonguri邸の方にAdvantageがありそうで、ここも比較の聴きどころでしょう!
サラウンドバック1本は、実は私の東京の書斎もそうです。でも拙宅のはダメですね。理由はLPに近すぎるためです。「そこで鳴っています」感がものすごくあるので、今は映画の時以外はオフにしています(汗)。お二人のケースはLPからの位置がそれなりに離れているのであれば、Auro-3D(Matic)などの音楽を聴く限りはリアがLRに分かれていないことによるネガは少ないと思います。映画の場合はたまに、「リアのLだけ」、とかに音が振られているような音響的演出があるので、それが真後ろから聴こえるのか、やや左後ろから聴こえるのかで、「次のシーン」の驚きが変わってくるようなことがあるかもしれません(先日観た、Batmanとか、そんな感じだった…)。
Auro3Dさん
コメントありがとうございます。
キャスターづくりが5月の課題です。
SPの昇降方法について引き続き検討してまいります。
>映画の場合はたまに、「リアのLだけ」、とかに音が振られているような音響的演出があるので
これ、donguri、これまでサラウンドバック2本でしたが、2本のご利益を感じたことが殆どなかったので、もしどなたか、「このソフトだと違いが出る」というのをご存じの方いらら教えてほしいですね。
Donguriさん
>キャスターづくりが5月の課題
とすると、今度お邪魔するときには完成しているというわけですね。楽しみにしております。
>サラウンドバック2本でしたが、2本のご利益を感じたことが殆どなかったので、もしどなたか、「このソフトだと違いが出る」という
これについては、アコスさんがこれを見ているなら具体例を数多く上げてくれると思いますが、最新のATMOS映画で、サスペンス的な要素が入っているものをご覧になれば、だいたい、気が付くと思いますよ。
つまり、犯人(悪者)が主人公の後ろから忍び寄る、というシーンがあるものです。私は今東京で手元にソフトがないので、はっきりと自信もってこの映画のこのシーンとは言えませんが、例えば、おなじトム・クルーズでもMission Impossibleのどれかであれば、恐らくこのようなシーンがあります。左後ろ(サラウンドバックL)から左側に<音だけが>回り込み(サラウンドL→フロントワイドL)、最後に画面の左側(L)から犯人(悪者)が現れ、格闘(C)に至るというものです。たくさんありますよ。
音楽であれば、この前私がブログネタにしたばかりの『宮殿』は、左後ろ(サラウンドバックL)と右(R)との対角線上の二つのSPの間で、音(シンバル?)が一泊ごとに入れ替わるような音場演出がされている曲があります。
いずれも、拙宅のサラウンドバック1本のシステムで聴くと、「オリジナルを知っているものとしては」やや違和感がありますね。でも最初からサラウンドバック1本のシステムでしか聞いたことがない方であれば、「そういうものだ」と、特に何の疑問も持たないでしょう。後ろからの音が消えるわけではないので。
donguriさま
美しいセッティングと 完璧なる調整!! いい音しか聴こえてこない様子が 写真からでも窺えます ヽ(^o^)丿
センターの差異は感じ取れちゃいますよね。 スクリーンの為にHTM72S2と言う高さを抑えたモデルを使用するお気持ちは分からないでもありませんが… 映画だからこそ ここは805D3を使われた方が良いとは思って仕舞いました。 サイズ(高さ)の問題は スクリーンへの投射の大きさをやや抑え込むことで(プロジェクターはサイズが自在。メモリーが出来ると色々に対応が出来ますが…) 多少の小型化は気にならないのでは? もしくは805D3を2本 横置きとして仰角を付けたセッティングもありでは? なんて… ピュアなマルチチャンネル(SACDなど)に重きを置くと無理だけど (-.-)
センターの差し替えは流石に面倒ではと感じて仕舞いました。
アコスの住人さん
コメントありがとうございます。
仰せの通りで、HTM72S2と805D3の質の差はすごく感じております。
HTM7S2を使わないで済むように805D3の設置について検討を続けてます。805D3の高さを簡単に変更する方法を探してます。