危険な香りがするアパートメント(日記には記載していない)をチェックアウトし、念願のハルシュタットに向けて遠征しました。ですがこの旅程でも困った事態となって、今回の旅はハラハラドキドキし通しです。それでも、ハルシュタットに到着してからはおとぎの世界が癒してくれた1日でした。
2024年3月8日 天気:曇りのち晴れ
5時:起床・・・退出準備
7時:アパートメントのチェックアウト
8時半:ハリシュタットに向けて電車に乗る
12時:ハルシュタットに到着・・・渡し舟待つ
12時半:ハルシュタットの街に到着
13時半:昼食
15時:ホテルチェックイン
今日はハルシュタットに向けて遠征する日です。朝5時に起きてアパートの退出準備を開始します。6泊もしていたので、洗濯物の取り入れや、食器洗い、ゴミのまとめをしてからのバッキングなど、やることは盛沢山でした。スーツケースはハルシュタットから戻った後に泊まる予定のホテルに預けてから、ウィーン中央駅に向かう予定です。ですが、事前に予約していたハルシュタットに向けた直行電車が運休となってしまい、スタート時点から不吉な予感を感じていました。
予定通りに退出準備は済ませ、鍵はキーホルダーに入れてから次なるホテルでスーツケースを預けました。ここまでは順調です。問題が起こったのは、この後です。ウィーン中央駅に向かう予定が、間違えてウィーンミッテ駅に行ってしまったのです。間違えたことに気づいた時は、すぐに中央駅に向かっても予定の電車の出発に間に合いそうにはありません。そこで、次なる電車を探しました。ウィーン西駅に行けば、ハルシュタットの到着時間を変更しなくてよい電車が見つかりましたので、急いで西駅に向かいます。
何とか間に合いました。西駅からは、「直行便は運休となったが、この電車に乗ればハルシュタットに行ける」とOBBの受付で教えられた電車に乗ってリンツ経由でハルシュタットに向かいます。
これで一安心と思いくつろいでいたときに事件は起こりました。検札が回ってきたので、事前予約していた紙を見せると検札員の顔色が変わります。
検札員:「この電車には乗れない」「次の駅で降りて下さい」
ヒジ:「ハルシュタットへの直行便が運休となったための振り替えです」「中央駅に行って確認しました」
検札員:「この電車はOBBではないから乗れない」
ヒジ:「でも中央駅で確認しました」
この押し問答が10分くらい続いたでしょうか。検札員は電話連絡をして、上司に報告している様子です。
周囲のお客さんは、最初はじろじろと様子を伺っていたのですが、途中からは見ないふりをしている様でした。検札員は、「ここで待て」と言って去っていきます。
「なんとかなった?」と思っていると、強面の車掌?がやって来て、言いました。
車掌:「この電車には乗れない」「次の駅で降りろ」
ヒジ:「ハルシュタットへの直行便が運休となったための振り替えです」「中央駅に行って確認しました」
車掌:「この電車はOBBではないから乗れない」
先ほどと同じことの繰り返しです。業を煮やした車掌は言いました。
車掌:「ポリスを呼ぶ」
ヒジ:「呼ぶなら呼んでください」「こちらは確認済ですから」「中央駅に電話してください」
車掌:「この電車はOBBではないから乗れない」
同じことの繰り返しで、もう30分は経ったでしょうか。仕方がないので、こちらが折れて、
ヒジ:「お金を払えばいいのか?」
車掌:「それならOKです」「降りろと言ってすみませんでした」
ポリスを呼ばれたらどうなっていたのでしょうか?ハルシュタット観光どころではなくなっていたかもしれないですね。
この押し問答の後、車掌はコーヒーを差し入れしに来てくれました。悪い人ではなかったようです。右も左もわからない東洋人相手に、職務を全うしただけですね。後で調べたところ、乗った電車はwestbahnというOBBとは別の会社の旅客列車で、OBB(オーストリア連邦鉄道)とは同じ路線を競争関係で運営している会社とのことでした。同じホームから発着するので紛らわしいです。そして、検札員や車掌の主張の大筋は理解していたのですが、日本なら運休となってしまったら「振替乗車」をするのが普通なので、それが適用されるだろうと安直に考えていました。
<教訓:ウィーンの列車は同じ駅の同じホームから、多種の会社の電車が発着するので気を付けること>
3か月前の予約で半額以下となり、約20ユーロの切符で行くことにしていたのですが、westbahnへは45ユーロ支払いました。20+45なので65ユーロです。安上がりにしようと考えていたものが、とんだ出費です。ウィーンの電車は、遅れや運休は普通にあることのようですので、事前予約などしない方がいいのかもしれないですね。
<反省:ウィーンの列車の事前予約は予定が確定している場合のみ実施し、不確定の場合は避けた方が無難>
リンツ駅でOBBに乗り換えて、その後は順調にハルシュタットまで進みました。車窓から見える風景も、だんだんと本格的になってきて気持ちがワクワクして来ました。
ハルシュタット駅に到着してからは、渡し舟に乗ってハルシュタットの街に向かいます。別世界に向かうようで、気持ちが盛り上がります。
ハルシュタットの街に着いた時には、電車の中のゴタゴタも忘れ、おとぎの国に来たような気分なっていました。
ホテルのチェックインまでは時間があったので、街巡りと昼食をします。
写真は、ハルシュタットの湖で捕れるラインアンケ(Reinanke)という淡水魚のグリルです。要はマスなのですが、海のないウィーンでは魚料理を殆ど食べませんでしたので、夜もホテルでラインアンケの調理法違いを頼んでしまいました。ハルシュタットに来たら一度は味わいたい名物料理です。
チェックインして一休みした後は、夜のハルシュタットに出かけました。
昼は暖かくて上着がいらないくらいでしたが、夜はさすがに冷えてきます。朝早くから起きて、いろいろなことがあったので夕食の後は早々に寝落ちしました。激動だった1日です。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
ヒジヤンさん、おはようございます。(そちらはまだ夜中ですね!)
ウィーンの旅色々あるようですけれど、無事楽しまれているようで良かったです。記事は楽しみに拝見しています。残り少なくなった旅、存分に楽しんでください。
Tomyさん、コメントありがとうございます。
この日記は回想なんです。ですがコンセプトは、当日の出来事を思い出しながら記録しておくことですので、その日の夜に実施する気分で書いています。今回は本当に色々とあってハラハラドキドキが絶えませんでした。その時は青くなったり、赤くなったり、白くなったりですが、今となればみな良き思い出になりますね。
引き続きお楽しみいただけましたら幸いです。