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眠り猫さん来訪記(初回)

日記・雑記
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後先となりましたが、フェスタサマーミューザ川崎の、N響コンサートの日の前半戦に眠り猫さんをお招きしました。きっかけは、コミュ内でもホールの音響の話題を交わしていたことと、クラシックの生演奏フリークに思えましたので、自宅サウンドの客観的意見をお伺いしたいと思ったからです。訪問記を書いていただいていますので、この日記は、「自分用の記録を残しておく」と共に、「猫さんの感想とヒジの受け止めの対比用」の位置づけとしたいと思います。

 

ダブルヘッダー(前半オフ会、後半コンサート)の予定でしたので、午前中の早めの時間からの開始としました。

 

プログラムのメインは、クラシックです。最初に耳ならしとしてジャズを1曲とボーカルを2曲聴いてもらった後で、クラシックタイムとしました。最後に、多様なジャンルを聴いてもらおうかと考えていたのですが、クラシックタイムを進めながら話をしていく中で、今回はクラシックで終了した方がよさそうだと思い、マーラーの交響曲第8番ラストの大合唱でしめとしました。

 

お約束のように、「印象に残ったものを教えてください」と促したところ、当日聴いた曲を全曲並べて感想を模式化してくれました。

結論から示してくれるとわかりやすいですね。最後に聴いたマラ8を基準として、上にあるのが「思いの他よかった」「演奏に惹かれた」など、「意外性」が高かったもの。基準より下は、「もう一つ好みに合わない」「演奏面で気になるところがあった」などの「負の意外性」が合ったものだそうです。オフ会内での会話も、演奏面やクラシックの知識面の感想が主でしたので、普段とは違う面や、ついてゆけない面を感じながらの進行でした。

 

基準となるマラ8についても、昨年のN教の第2000回記念コンサートに行かれたとのことでした。ただ、この日は席の選び方を失敗したので、ヒジ宅のオーディオの方がよかったとのことです。このコメントにはホクホクしてしまいました。席選びに失敗したので・・・の補足つきではありましたが(笑)

・その列、隣のベートーヴェン ヴァイオリン ソナタは録音はそうでもないが、クレーメルとアルゲリッチの演奏がよかったとのことです。どうやら、音の良し悪しは録音の良し悪しで表現されいるようでした。

・その隣のアカペラのボーカルグループ『アイデア・オブ・ノース』では、全体の3曲目でしたが、「音量を下げたい」との提示がありました。ご自身で合わせてもらったところ、50dBほどでしたのでかなりの小音量派ですね。この辺りでは大音量派と言われる自分の音量は、70dBほどでしたのでかなりの違いです。ちなみに、四国の大音量派と呼ばれる御仁のお宅では、最大音量120dBを観測したとのことですので、音量の幅は大きいですね。以後はご自身で音量合わせをしてもらいました。

・隣のシェルビィ・リンでは、「センターパネルが揺れている」と言われていましたが、バスドラの低音が大きく身体に響いたようです。

 

意外性のあった上列です。(右から)

ガーディナーの魔笛では、ガーディナーの近況についての話から始まりました。ガーディナーの通常の演奏との違いに「意外性」があったとのことです。

ジョン・バットのブランデンブル協奏曲第3番では、チェンバロが真ん中化から聞こえるのが「意外性」があり、「指揮振り」だからと納得されていました。

アートペッパーでは、「左右に分かれる音像に違和感を感じられたとのことですが、モノラルの左右分けだからと納得した」とのことです。「古い音源なのに音がいい」と言われていました。

クルレンティスのモツレクでは、演奏の新規性に「意外性」を感じられたようです。

 

負の意外性の列に下がります。(右から)

タリス・スコラーズのアレグリ:ミゼレーレ では、「Gimellレーベルは教会の響きが多く入れ過ぎているので解像度が落ちる?」ようなコメントだったかと記憶しています。

ゲルギエフの”悲愴”では、世界遠征の途中での録音で、「ゲルギエフの熱量が感じられない」と言われていました。自分の聴きどころが、「PPPPPPからの急激な立ち上がり」と話したところ、「その後の演奏の速さに注目している」とのことで、視点が大きく違うことを感じました。

MTTのマラ5はどんなコメントだったか?忘れてしまいました。

レイチェルポッジューのベートヴェン「春」では、「ヴァイオリンに焦点が当たり過ぎていて、フォルテピアノが目立たない」と言われていました。

 

一番下の段はでは、バッハのチェロ組曲も、イザベル・ファウストのブラームス ヴァイオリン協奏曲も「線が細くて好みに合わない」そうです。

 

こんな感じで、オーディオマニアと言うよりは、クラオタに聴いてもらった感想です。演奏家にも声をかけてはいるのですが、中々話にのっていただけません。視点が違うと言いますか、アンテナが向いている方向が違うと、同じものを聴いても感想は大きく異なることを実感しました。刺激的で勉強になるオフ会だったです。

 

最後に写真を撮る時に、最近のスマホは広角レンズ付きのものもあるとのことで、狭い部屋でも全景が撮れることに感動しました。

お気に入りの1枚になりそうです。

 

 

<参考>:眠り猫さんの訪問記

その1:選曲と音量編

その2:使用機器の紹介編

その3:試聴編

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ホスト視点の訪問記、ありがとうございます。

    >アンテナが向いている方向が違うと、同じものを聴いても感想は大きく異なることを実感しました。

    →改めて読んでみて、ホスト+クラオタに、もし追加でオーオタを1人混ぜていたらどんな感想合戦になっていたのだろうかと思いました。(もっとも、視聴音量の違いの問題がありますので難しそうですが…)

    音源について2つほど補足です。

    ゲルギエフの”悲愴”で、

    >自分の聴きどころが、「PPPPPPからの急激な立ち上がり」と話したところ、「その後の演奏の速さに注目している」とのことで、視点が大きく違うことを感じました。

    →この違いは面白かったです。
    大きな曲想の変化なので、取って付けた感・違和感を聴き手に抱かせないよう、曲の冒頭からここまでの持っていき方や速さを指揮者がどう処理しているのか、に私は注目しています。
    曲の刷り込みが、両極端な2つの演奏(ムラヴィンスキー盤(たぶん最速)、メンゲルベルク盤(たぶん最遅))だったということもありますが。
    前後の差よりも、繋がりと流れ重視、というところでしょうか。

    ・MTTのマラ5はどんなコメントだったか?忘れてしまいました。

    →ライブで演奏も録音も優秀な盤で、自分が好みそうな要素が揃っていたにも関わらずなぜかしっくりこなかったので困惑してしまい、ほぼコメントしなかったと思います。

    今回、なるべくフラットに新しいものを聴く・体験する訪問のつもりだったのでヒジヤンさんセレクションをとても楽しみました。
    特にガーディナーの魔笛とアート・ペッパーは、自分から探して聴くことはなかったと思うので、予想外の良い出会いでした。

    休憩中に眺めたところ、ヒジヤン邸にあったCDには手持ちと共通のものもあったので(ツィマーマンのピアノ協奏曲、カルミニョーラの「四季」新旧両盤など)、そのうちそういったものも聴かせて頂ければと思います。

    • 眠り猫さん、コメントありがとうございます。

      今回は短時間でしたので、こちらからのプレゼン音源のみとしましたが、聴きたい音源がありましたらお持ちください。時間を確保してですね。ツィマーマンのピアノ協奏曲、カルミニョーラの「四季」新旧両盤などはOKです。

      今回のセッティングは、「クラシック重視だが何でも鳴るようにした最大公約数」でした。次回は、「クラシック主体に、ライブ感を重視したセッティング」としようと思っていましたが、持ち込み音源もあるならまた話が変わります。

      お店の試聴と違い、自分のサウンドを聴いてもらう演奏会ですからね。

      この辺りを理解されていない方が多いので悩ましいです。

      さて、不一致事項は自分も同じでした。
      チャイコフスキー交響曲第6番”悲壮”です。
      自分はFSMオープニングのノット/東響がもう一つ満足できずに、帰宅後にゲルギエフの”悲愴”を聴いて満足できました。
      ・生では、コントラバスが聴こえにくかったこと
      ・”悲壮”を最初に聴いたのがゲルギエフ盤で、自分のスタンダードとなっていること
      2点が考えられますが、それ以上の違いを感じました。

      MTTのマラ5は、自分がマラ5を何とか鳴らそうと思って取り組んできた音源でしたので、しっくりこなかったとのコメントは残念です。

      その他の不一致項目としては、シェルビィ・リンでした。ですが、これは普段聴かれないジャンルということですので、どうでもいいです。

      ガーディナーの魔笛とアート・ペッパーがよい出会いでよかったです。可能な限りよい出会いがあると互いにハッピーですね。

      • ヒジヤンさん、こんにちは。

        私自身はどちらかというと、手持ちの音源を持ち込んで聴いてみたいというよりも、もし訪問先にたまたま同じものがあれば参考に聴いてみたい、程度のスタンスです。
        というのも、所謂オーディオ的な面白さを重視して音源を集めていないのと、今回の訪問のように新たなものとの予想外の出会いの方が楽しいので。
        今回の訪問のように、自分とは異なった視点・趣向でのセレクション、あるいはそれに合わせたセッティングを聴かせてもらうほうが良いです。
        もちろん、どうしても苦手なものや合わないものはありますが。(その点、最後をカットしてマーラーで〆て頂いたのは正解だった気がします。)

        MTTのマラ5については演奏から受けた印象もあると思うので、次回は第5楽章あたりで聴いてみると異なった感想になるかもしれません。
        ライブだと曲の冒頭楽章と終楽章とで演奏の硬さやエンジンのかかり具合が全く変わっていることはよくあるので。

        • 眠り猫さん、了解です。

          次回のプログラムは、ツィマーマンのピアノ協奏曲、カルミニョーラの「四季」新旧両盤を入れる形で組んでみます。ツィマーマンはショパンのピアコンでよかったでしょうか?

          後は、MTTのマラ5のリベンジ。第4楽章から第5楽章の通しで聴いてもらおうかな・・・

          加えて、忘れてならないのがフルトヴェングラーです。1930年代~1940年代の歴史的録音も聴いてもらわなくては。少しだけセッティングを変えます。その場ですぐです。鳴らないだろうと言われると、「鳴らしてみせようホトトギス」これがオーディオマニアです(笑)

          この話をし出すと長くなるのですが、それまでクラシックはほとんど聴かなかったのに、雑誌にマーラーが鳴らせれば一人前のようなことが書いてあったので、鳴らしてみたら酷い再生にショックを受けて、それからオーディオ沼に嵌ってしまったんです。おかげで、クラシック音楽が好きになれたので、結果オーライなんですけどね。

          沢山の課題をいただいたので、これは面白くなって来ました。
          年内には是非!

          • ヒジヤンさん、こんにちは。

            >ツィマーマンはショパンのピアコンでよかったでしょうか?

            →はい、その盤です。

            >鳴らないだろうと言われると、「鳴らしてみせようホトトギス」これがオーディオマニアです(笑)

            →おそらくなのですが、CDに入っているデータを過不足無く再生する、という意味では、現状で十分に「鳴る」と思っています。
            ただ、歴史的録音の再生にはそもそも最初の収録あるいは復刻の時点で欠落している情報をそれっぽく付加して復元するという行為が無い限り、どうやってもある程度以上から先には進めないのかな、とも考えてます。
            そしてそれがアナログであったり当時の機材での再生ということに繋がると理解しており、その方向性はヒジヤンさんの構築されている方向性とは異なっており相性が悪そう、と感じた次第ですが、どうなるのか楽しみです。

            • 眠り猫さん

              よいヒントをありがとうございます。

              >歴史的録音の再生にはそもそも最初の収録あるいは復刻の時点で欠落している情報をそれっぽく付加して復元するという行為が無い限り、どうやってもある程度以上から先には進めないのかな、とも考えてます。

              歴史的録音に取り組んだことがないので、そういったコツのようなものは知りませんでした。
              ・ただ、秘策をひとつ思いついたのでやってみようと思い課題化してみました。
              ・加えて、ヒントをもらいましたので、もう一つの策が思い浮かびました。

              私のオーディオは、「スピーカーの出音を磨くこと」に加えて、「スピーカーから出た後の音を磨く」ことにありますので、ここで勝負できそうだと思いました。

              結果はやってみなければわかりません。屈託のない意見をお聞かせください。オーディオは面白いです。

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