ウィーンに来て9日目の朝も雨です。晴れていればヴァッハウ渓谷まで遠征に行く予定でしたが、この雨では・・・とあきらめました。予報では、午後には雨がやむ見通しでしたので、今日もゆったりタイムですごすことにします。昨日の郊外に出てのイタリア料理とカフェで過ごした時間がよかったので、同じパターンにしようとの思いが湧いて来ました。
考えてみると、ウィーンが気に入ったので渡墺8回目ですし、昨日よかったイタリア料理屋にまた向かうなど、一度気に入ると何度も繰り返してしまう性格なのだと思います。同じレストランですが、昨日とは違うメニューのリゾットは絶品です。郊外カフェは昨日とは別のお店に入りました。
ゆったりモードですごすアフタヌーンは、シュタットパーク(市立公園)に向かいました。芸術家たちの記念碑が沢山置かれている美しい公園は、節約な旅の中ではありがたい場所です。でも、昔はこの公園のベンチに座るだけでも料金を取られたんだそうです。フォトスポットも数々ありました。
そして、ウィーンの楽しみはやっぱり夜ですね。天候に左右されないのもありがたいです。フォルクスオーパーでのオペラ”カルメン”観劇に向かいました。フォルクスオーパーはウィーンの中心地からは少し離れた場所にあります。まずはウィーンの中心地であるシュテファン大聖堂前に出てから、地下鉄に乗って向かいます。シュテファン大聖堂の裏手には、観光巡回用の馬車が何台も待機していますが、一度も乗ったことはありません。馬車に乗って回るのは、どうも気恥ずかしいです。
その先、地下鉄で10分くらいのところにフォルクスオーパー(市民劇場)はあります。ウィーンでは、歩いていけない劇場へ向かうのは遠出気分となります。同じ市民劇場のミュージカル・ライムントテアターと比べると、お客さんの年齢層は高かったです。
5月8日フォルクスオーパー オペラ”カルメン”
座ったのは、最前列の中央です。チケット予約に出遅れましたが、幸運にも希望席がゲットできました。こんな席でも市民劇場なので、値は張らないのです。
オケピットを挟んで、舞台を観るのに遮るものはありませんし、歌手の歌声もオーケストラの演奏もよく聞こえます。字幕を見たいときは見にくいのですが、演目が”カルメン”なので問題なかったです。フォルクスオーパーの舞台は、国立歌劇場の舞台と比べると親しみやすく、笑いも湧いていました。聴き馴染みのある音楽は変わりはありませんので、この席で聴く生音は身体にビンビンと響いてきます。
カルメンは若いキャストで歌声が伸びやかで美しかったです。おしいのは、衣装が黒づくめでしたので、もう少し色気が欲しいと思いました。ホセはもう少し若々しさが欲しい気がしました。ミカエラは、容姿と歌声共にピッタリで素晴らしかったです。見た目より歌声重視のオペラは、近くで見過ぎない方がいいのかもしれませんね。
エスカミーリョに鞍替えし、元の恋人ホセに刺し殺されてしまうオペラ・カルメンですが(数日後に観たミュージカル・カルメンとは結末が全く異なる)、指揮者やオーケストラのメンバーと共にカーテンコールは盛り上がります。
国立歌劇場とはまた違った客層と雰囲気で、さすが市民劇場と言った風情でした。
ここまで ホクホク:12 ガックリ:6 (今回の増減なし)









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