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4月10日に ↓こんな日記を書いていました。
『Fire TV Stick 4K Max と ハイレゾの最近の話題 Amazon Music』
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本題に入る前に、この4月10日の日記を振り返って 少し前置き。
前置き開始。
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Fire TV Stick 4K Max で ハイレゾは 再生できるけど、
結果的に「ビットパーフェクト」ではない感じだぞ~。
嚙み砕いて書けば、
Windowsパソコンのアプリと同じく OS側が設定した
ビット深度 と サンプリングレート に 変換されて出力されてます。
サンプリングレート だけでなく リミッター や BASS や TREBLE
それに、LOUDNESS、音量の平均化 そんな 処理にて、
音が変更されている可能性も孕んでいます。
もう少し簡単に書けば、
「Fire TV Stick 4K Maxで再生するAmazonの音より、
Windowsパソコンで排他モードを有効にしたAmaonの音の方がマシ」
で、感触が伝わるかも? ※直接の比較は出来ないので例え話です
※注意したいのは Amazon の Windowsパソコン用アプリ に 実装の
『排他モード』 は 『WASAPI排他』では ありません。
WASAPI は Windows Audio Session API の 略称なので
Mac や Linux、そして Androidベースの Fire-OS での実装は
有り得ません。 それは良いとして・・・
Windows用アプリにもかかわらず 『WASAPI排他』を 頑なに実装しない
Amazonに対して、世界から 非難の?声 が あがっています。
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前置き ここまで
少しでも良い音を楽しみたいので、Fire TV Stick 4K Max で
ビットパーフェクト再生が可能なら 朗報です。
そんな朗報が5月18日に StereoSound Online からもたらされました。
Fire TV 4K MAXで、ロスレス・ハイレゾを聴く方法がわかった!
Amazon Musicアプリの設定でビットパーフェクト伝送が可能に
[:image5:][:image2:]でも、ビットパーフェクトというのは嘘でした。
ビットパーフェクト というのは、音源のデータが そのまま
変化することがない状態を言います。
CDならば、リッピングしたデータが 改変されずに DACまで
届けられる そういう事を言うのです。
かつて、
オーディオアクセサリー誌のおまけCDで、デジタルケーブルの聴き比べ企画(標準品とアコリバ製のケーブル)があって、アコリバ製のデジタルケーブルを通した音を記録したトラックの音量は0.5dB上昇していたそうです。
ケーブルにデジタルデータ編集機能がある訳が無いので、この事は大いに波紋を広げた記憶があります。(アナログの世界なら、LINEレベルをMICレベルに落とす・・・抵抗入りRCAケーブルなんてのがありますから音量が変化する事はありますが、デジタルケーブルでPCMデータを伝送して、音楽の音量が一定に増加する事は物理的に有り得ません。 これは データ を 改竄する 人間の意図 が 疑われる 案件でした。 オーディオ店でアンプの試聴するとき、音量を一致させるのは・・・基本ですよね? こっそり音量をアップされたら、小さな音がよく聴こえるようになって、音が大きい方を音質が上がったと錯覚しますので、音量 は 重要な要素です。 それにしても、変わるはずのないものを 変えてくるっていうのは、 こと、公平であるべき 比較実験に於いて 悪質と 思われます。 ユーザー の 信頼を 裏切る 行為です。 仮にPCMデータを改竄して音量アップするデジタルケーブルがこの世に存在したとして、仕事では使い物になりませんよね?。 再生と録音を繰り返す度にどんどん音量が上がってしまい、 仕舞いにゃ デジタル0dBすらも越えていく。 アコリバのケーブルを通せば通すほど音圧が上昇してゆくミラクルファンタジー。 何なら リズム までも 違えてしまうという・・・ ないない。)
当たり前ですが、デジタルデータ上で音量を変更すると、データは変化します。
データ上で音量を変更された状態は ビットパーフェクトではない 状態です。
サンプリングレートを変更したら、これも改変なので ビットパーフェクトではありません。
(例外は、16ビットのデータを アプコンではなく ”単純” に24ビットにした場合。
この場合は失われるデータはありませんし、元通りに完全に戻せます。)
Windowsパソコンで、Amazon Music を ビットパフェークトで再生するには
幾つかの再生や設定が必要です。しかも、1回設定したら終わりではなくて
音源によって設定を変える必要があって・・・現状は面倒です。 このため、
日本に限らず海外でも WASAPI排他に対応すること・ASIOに対応することが
パソコン用のアプリに対して切望されています。
こんな感じで、
Amazon Musicの ビットパーフェクト達成は
一筋縄では行かないのが現状です。
ところがどっこい、あれやこれや 試行錯誤しようにも
Fire TV Stick 4K Max には、OSのサンプリングレートやビット深度の設定が
見当たらないので・・・ 設定が出来ない。 この事から、
ビットパーフェクトは無理な感じに見えます。
事実、データは勝手に変更されてHDMIに出力され、いったいぜんたいどんな変更なのか?何をされているのか?その実態を誰も知らない。
marantz NR1711 に Fire TV Stick 4K Max を 挿してみると
HEOSに 比して Fire TV は 音質が 大きく劣る 感じを受けます。
エントリーモデル marantz NR1711 ですら、そう感じるのです。
[:image2:]StereoSoundOnlineの該当の記事の記者さんは、デジタルだからデータは変わらないと思い込まれているのでしょうか?。24ビット、つまり ビットパーフェクトという 意味不明な 事を 書かれています。
データが改竄されていないかどうか?
ビットパーフェクトなのかどうかは、手持ちのCD(の、リッピングデータ)と 出力であるHDMIに流れてくるデジタルデータを突合して1ビットの狂いも無いことを確認することで分かります。
逆に突合していなければ、ビットパーフェクトが可能になったとは言えません。
※全体的に音圧の低いクラシックではビットパーフェクトが出易いかもですが、音圧上げ上げなPOPSやロックでは、OSのリミッターが介入して音を変化させられるので、より難しい。そもそもAmazonがストリーミングで流してくるデジタルデータと全く同一の内容の物理的なCDを用意する事も何気に面倒です。日本版CDは マスタリングで? 音圧上げの方向に 音 を 弄られている 場合が あって、 Amazonから流れてくる Amazonのリッピングデータとは データの一致をみない場合が まま あります。 その事は ビットパーフェクトを 確認する作業を 開始する前段階・下準備での 障壁の 一つです。 Amazonが?リッピングしたCDと同一のCDの入手がです。
長々と書きましたが、
デジタル = ビットパーフェクト という
等式は 成り立ちません・・・ という日記でした。
ビットパーフェクトを語るには、音圧上げ上げな1曲ないし1時間の
音元データと、HDMIに出力されてくる音声データをビット単位で比較して
完全なる一致を確認する必要があります。
Stereo Sound Onlineさん しっかり しましょう。
【藤本健のDigital Audio Laboratory】の記事を一通り読んでもらえれば、ビットパーフェクトとは 何なのか 分かると思います。
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