その時に比較した材質の中では樹脂ケースが一番よかった。金属たわしは恐ろしく振動に敏感だ。ケースが持つ固有振動がそのまま音に出てしまう。振動の固体伝播時に機器を乗せるボードの固有振動が音にのる話は一般的だが、この金属たわしの敏感さはこれの比ではないのだ。
そこで、今回は前回よかった100均の樹脂ケースをベースにたわしへの圧力がかけやすく加工も容易な樹脂箱と100均のガラスケースを比較してみた。非磁性のステンレスたわしとアース線は共通のものを同じ条件でケースを入れ替えて比較した。
左から
1:100均の樹脂ケース
2:ABS製のジャンクションボックス
3:100均のガラスケース
結果はガラスケースが一番よかった。中身を入れ替えて同じ曲で聴けばすぐにわかる。前回一番よかった100均の樹脂ケースも健闘はしたものの、上の100均のガラスケースと比べるとケースの音がのっているのがわかる。一番の候補だったABS製のジャンクションボックスは一聴してケースの音がのっているのが気になりボツだった。
このガラスケースはフタがプラスティック製で出来ている。ここに穴を開ければアース線を通せるし、ねじ式のフタなのでたわしに圧力もかけられる。ガラスの側面には触れさせずにフタで上下方向から圧をかけるのがいいようだ。そのくらい振動に敏感なのだ。
上下方向の圧力は、プラ製のフタを圧縮して締めることでたわしを圧縮する。この時にフタから伝わる振動が気になったので、試しにfo.Qを置いてみた。
大きなfo.Qを置くと吸収しすぎる。写真のfo.Qの破片を置く程度で充分だった。これまでの実験の中で、このたわしは響きがのるなどの評価をしてきたが、ケースの響きの評価だったかもしれない。それほどに振動には敏感なのだ。取り急ぎは、100均のガラスケースが一番色付けがなくよかった。
何だかな~という感じだが、ガラスが一番よかった件。その変化度合いも尋常ではない。問題は見栄えかな。金属たわしアースは工夫次第で、まだまだ良くなりそうだと思った。
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ガラスケースいいですね。
圧力がかけやすく、加工もしやすく、種類も豊富な樹脂ケースにしようと傾きかけていたのですが、音を聴いてしまうとガラスに傾きました。オーディオ用でガラスのケースなど殆ど聞かないので、最終仕様でどれを使うか、また探さないとです。
真鍮たわしも試してみます。
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