サラウンドとステレオは両立するのか?
「2chステレオのスピーカーセッティングとサラウンドのスピーカーセッティングは全く違う」
との意見があるが本当か?
規格上は、サラウンドとステレオのフロント左右のスピーカー配置の条件はまったく同じとなる。
「オーディオではミキシング時の音をそのまま再現することが使命」
との意見があるが、であるならば、リスナーに対するスピーカー配置も同じにするべきだと思える。
上記を正とするとならば、サラウンドとステレオのフロント2本のスピーカー配置は規格上同じなのだから、サラウンドとステレオは両立するとの帰結となるが本当なのか?
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ベルウッドさんの日記で、下記のベルイマンさんに返信しましたことの事例です(笑)だからベルイマンさんに関連するテーマを選びました。
ベルイマンさんへの返信
「ものごとは視点や条件により答えは変わるので、何が正しいかなどの答えは出ない。・・・事例提示として簡単な日記を書いてみますね。」
スピーカーセッティングも部屋の条件により適正が変わりますね。下記は経験的な自分の考えです。
・ミキシング時と条件を合わせるなら・・・本文の配置
適度な残響の癖のない部屋では、
・平行法が上手くいくケースが多い
部屋の残響が多いところでは、
・平行法は部屋の癖が出やすく合わない
・音響的な癖が出にくいように内振りをつけた方が合う
部屋がだだっ広い場所では、
・部屋の力を借りにくいので、交錯法などスピーカーからの出音で空間を作るのが合う
その他にも、部屋の広さや短辺置きや長辺置き、部屋の幅などの要素もあって、一概に何がよいかは決められませんね。ましてや、何が正しいかなどは発言自体がナンセンスです。
いずれにしても、スピーカーセッティングは部屋やリスニングポイントとの相対関係で決まるので単一思考的に語れるものではないと思っています。
その点、ベルイマンさんの新しいお部屋はサイズと形から言って、サラウンドとステレオは両立するポテンシャルを持っていると判断しています。
それにしても、ベルウッドさんの日記や発言は各所に影響を与えていますね。その視点からは、大いに意味ありです(笑)
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ベルウッドさん、ベルイマンさんの新しいリスニングルームについて、ご本人の意向がない中での論議はナンセンスかもしれませんが、
スピーカーセッティングとは、スピーカーからの直接音と壁や床や天井からの反射音を総合してサウンド構築します。特にスピーカー後ろの壁からの反射音は大事です。その時に、モニターからの反射音はスピーカーやリスナーに近いほど影響が大きくなり、スピーカー後ろの壁とは二重になるので難しくなります。
この点は、これまでの日記からベルイマンさんがオーディオのサウンド優先であると読み取れること、また皆さんがレスされているように壁掛けや壁に近接させることで、モニターの悪影響はかなり回避が可能だと思います。
当然のことながら、これから作るAVルームですから事前の詰めは大事ですね。だからこそ、教えて日記を沢山書かれて、コミュの皆さんも沢山のレスをされていますよね。
両立させるというのは簡単ではないと思いますが、理想に向って挑戦するからこそ発展が得られるものです。
ですが、ベルイマンさん的に言えば、ヘーゲルの弁証法ですね。ある意見に対しての反論があるからこそ、一層高い境地に達することが出きる。正/反→合ですね。その視点からは意味ありです(笑)
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本当にサラウンドと2chステレオの両立は難しいですよね。自分で苦労したことはないのですが、以前にB&Wのマトリクス801を5本使った、SACEマルチでの本格サラウンドのお宅では見事にサラウンドと2chステレオが両立していました。
ですが、同じお宅でスピーカーを更新させて同じB&Wのノーチラス8014本とセンターのみ802Dとした仕様では、最初の素晴らしさから後退してしまった気がしました。
最初のセッティングは、企画どおりにサラウンドを配置させてからステレオとの両立のためにバランス取りをしたそうです。ノーチラス801の時は、2chステレオを仕上げてからサラウンドを調整をしたと聞いた記憶があります。
やはりオーディオ用のサラウンドは基本に忠実にしたうえで、微調整ですね。ステレオで培った平行法などのスピーカーセッティングをベースにすると上手く行かないような気がしました。
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日記楽しく拝見しました。
私も2chとマルチを両方聞いているので、何時もセッティングには悩みます。私は基本、2chもマルチもフロントSPの設置は同じだと思っています。フロントL/Rの聞こえ方は、マルチでも2chでも、視聴位置にて音が如何にナチュラルに聞こえるかということだと思います。
問題は内振りをどうするのかですね?
私の場合、以前は平行法から少し内振りした向きで聞いておりました。皆さんがおっしゃるようにmm単位で音像が変わるので、キタ~と思うことがあったり、あれ変だなあ~と感じてよく調べると、奥さんが掃除のときに掃除機をSPに当てて、少し動かしていたなんてことがしょっちゅうありました(笑)。
今はSP軸上で聞いています。どうしてかというと、少し話長いですか以下のような経緯です。
(1)PCオーディオ(ファイル再生)をかなり前からしており、最近はROONかJRIVERを使っています。その流れで、音場補正(DSP)をするようになりました。
(2)REWという音場測定ソフトとminiーDSPのマイクでで測定・解析して、半手動で設定するのですが、これが結構いけます。ピュアオーディオでは邪道ですね!(笑)でも、AVアンプのオデッセイなどの自動補正では補正すると生気が無くなるのに対して、これだと何故か生気を失わずに補正ができるんです。聞いて確認しながら、最低限行っているのが良いのかもしれません。
(3)最初は300Hz以下だけを補正していましたが、高音も試しているうちに、高音補正するなら軸上で聞いてもOKだろうと思い試したところ、非常に良かった。
という経緯です。
(Q の小さなピーク補正1つで5-12kHzを僅かに緩やかに減衰させるのみです)。
ちょっと長かったです。すいません!
軸上で聞いた時に困ることは、まず、ハイ上がり気味になることだと思います。補正するのでこれは問題になりません。また、壁からの反射音と直接音の比率は、軸上で聞くのが一番小さいはずなので、これに関しては良いのでは思います。
他の問題は、音場、奥行き感、左右の広がりですが、私の場合は全く問題ありませんでした。左右、前後ともに十分広がりのある音場が得られています。視聴位置の範囲(大きさ)も、そう変わっていないように思います。
ということで、PCオーディオ(ファイル再生)なら、ルーム補正を使いながら、内振りを調整するのもありかと思いました。
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オーディオは難しいですね。難しいから面白いとも言えますが、
ご提示いただいたことは、個々に考えると一般論として正論かと思います。
>2chの場合、後ろの壁に寄る事で、低音のキャンセルを防ぐことができます。
・スピーカーを壁に近づけることで、指向性の低い低音の方がより壁からの反射影響を受けて、正対するリスナーには音圧を増加させる。
・ただし、6面からの反射影響を受けるため、増幅や打消しの影響は免れない。
・低音の打ち消し影響を減少するのは、壁の反射を使う方が優位である。
>サラウンドの場合、中央に寄らないと、後方音場が再現出来なくなります。然し、低音がキャンセルします。
・部屋が十分に広くない場合は、サラウンドではスピーカーセッティングに制約を受けて、リスニングポイントが部屋の中央付近となる。
・この場合、部屋の6面から受ける反射影響(定在波)で、音圧の節になりやすく、低音が聞こえ難くなる。
※ゆえに、2chとサラウンドは両立するのが難しいという論理かと捉えました。
少し話は変わるのですが、一般的な室内音響における反射影響とは別に特異現象が起こるのはご存知でしょうか?
実際にどのような現象なのか、どのような場合に起こるのかはわかっていないのですが、音が部屋中を回るような状態です。
⇒立体音響、フリースタンディング、平行法、トントン法などと呼ばれる状態です。
この状態では、壁の相対反射による定在波は通常に比べて、かなりキャンセルされます。部屋の場所により増幅や打消しの度合いが少なくなるということです。
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話を、2chとサラウンドの両立に戻します。
自分はサラウンドはやっていないのですが、サラウンドのメリットは充分に承知しています。難しいこと考えずとも、労力をかけずとも、生演奏を聴くような音場空間が再現出来るのがメリットと感じています。
実際に、十数年前に今のスピーカーを導入する時点で、2chで進むか、サラウンドに移行するかをかなり悩みました。
業界でもサラウンドのけん引役をされていた方に、サラウンド再生を追い込んだ2軒のお宅を紹介されて、その素晴らしさも体験させてもらいました。
ただ、素晴らしいサラウンドのお宅では、2chでも立体音響を実現されていて、生演奏のような音場空間を再現されていました。それを同じ音源でサラウンド化すると、音響空間が2chと相似形のまま1.5倍くらいに大きくなる感覚でした。
どのように調整されているのかを訪ねたところ、フロントの2chで立体音響を作り、リヤでも振り返ってフロントと同じ繋ぎ方をして2chで立体音響を作り、最後に合成させて微調整をするのだと言われていました。
ですから、自分の頭の中は2chでも、サラウンドでも部屋の中のスピーカーセッティングが重要と捕らえています。ただ、素晴らしい2軒のお宅では部屋も広く、スピーカーセッティングの自由度が大きかったのも事実です。
そんな経過で、強くサラウンドを勧められたのですが、部屋のスペースの制約とサラウンドはソフトの制約があることから、2chの道を選びました。
出来ることなら、ほーらねって2chとサラウンドの両立を示したいところですが、制約条件が多すぎて実施できないでいます
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