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Atmos. Dolby Surround. DTS-X. Neural:Xにおけるフロントワイドスピーカーの効果(映画&音楽)と8805の使いこなしTips

日記・雑記
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コミュニティの皆様

今回は久しぶりに「位相」抜きの(笑)話題です。

11月3日付の日記でご相談させていただきました、フロントワイドスピーカー(以下FW)に関する報告となります(その節は、にゃんすさん、アコスの住人さん、ぺぶるすさん、元住ブレーメンさんにはコメントをいただき、ありがとうございました)。

過日、無事FWを設置しました。高さに関してはまずは教科書通りから始めようと、リスニングポイントの耳の高さで揃えました。納品時は設置しただけでほとんどまともなソフト(諸事情から実験用のものばかりとっかえひっかえしてました=泣)を試していなかったのですが、先日、映画・音楽ともじっくりと聴きこむことができました。

まず、使いこなしですが、私のAVアンプはマランツの8805ですが、恐らく使い勝手はD&Mグループの製品共通ではないかと思います(特に13chまで対応する、Denonの8500とか110も)。これらのAVアンプでは、FWがプリセット配置に含まれているものを選べる設定になっていますが、Atmos対応のために、天井(伊豆の拙宅では「第二層」と呼んでます)に2組以上のSPを設置しておられる方には、ちょっと注意が必要です。

といいますのは、プリセット配置では、FWが使える13chの組み合わせには、以下の二つがあります。

[:image5:]こちらは、9.x.6配置に見えます(「ハイトスピーカー6ch」と表示される)。これだと、私が大切にしているAuro3Dのためのトップスピーカー2台が使えるので(8805はMax13chしかハンドリングできないので、Atmos時は9.x.4、Auro3D時は7.x.5(1)に切り替えると想像)、最初はこれにして運用していたのです。

これだとAuro3Dは期待通り13chで鳴るのですが(Auro3DはFWは定義していない。フロア層の最大SP数は7ch)、[:image1:]Atmos再生するとどうも後ろが寂しい。SF系の映画を「聴いて」(空間認知における視覚の支配力は絶大なので、私は画面をオフにして映画を「聴く」ことをよくします。コンサートビデオは特に)いて気が付いたのですが、前から後ろから飛行機などが飛んでくるシーンで、後ろからの音にどうも以前のような迫力が感じられない…。

Ipad上のアプリでもSHのLRアイコンが暗転しているので、念のため脚立に乗って確かめてみると、やはり、この設定ではSHから音が出てないのです。つまり、第二層はフロントハイト2chのみの、9.x.2となっていました。

結局、Atmosを9.x.4で運用するには、こちらの方のプリセット配置[:image4:]を選ばないと機能しないのです。二つの違いをよくよく見ると、前者には、「中央レイアウト」として「トップサラウンド」が定義してあるのに対し、後者では「後側レイアウト」として「リアハイト」とあります。Ipadで設定を見るとこうなります。[:image2:]しかし、見比べていただくとお分かりのように、表示されている「部屋の絵」における第二層の4chSPの位置って、同じに見えますよね?Ipad上の設定画面では、よくよく見ると、SH(LR)とRH(LR)と異なった表示がされており、どうもこれらは、それぞれ、サラウンドハイト、リアハイトの略のようです。

しかし、部屋の表示画像ではこれらSHとRHは同じ場所に描かれているのです!私はこの絵に騙されました(笑)。どうやら8805はAtmosにおいて、天井4chの場合は「中央(サラウンドハイト)」は鳴らせないようです(7.x.6なら鳴るのでしょう)。

ということで、8805の場合、Atmosで9.x.4を楽しみたい場合は、Auro3Dの理想的なSP配置であるところのセンターハイト・トップスピーカーとは排他利用でないと使えないようです。ただ、幸いなことに、プリアウト端子は15ch分あり、プリセットのSP配置をソフト的に切り替えれば、FWとセンターハイト・トップスピーカーをつなぎっぱなしで(つまり15chすべてにSPがつながっている状態で)それぞれ正しく作動します。設定画面での切り替えの手間が増えるだけです。

以上、トリビアな使いこなしです。

次に、FWの効果についてです。

拙宅では、写真にあるように、[:image7:]比較的縦長の空間に、フロント、FW、サラウンド、サラウンドバックSPを、それぞれ1.5-2M間隔で並べていますので、それ以上(またはそれ以下)の間隔の場合は恐らくまた違った印象を受けるとは思います。

そうお断りしたうえで、まず音源がはっきりと移動するタイプの映画=例えば、『Blade Runner』(Atmos)や『Independence Day』(DTS-X)=に関しては、その効果は大です。

Atmos, DTS-Xどちらのフォーマットもオブジェクトベースで音源の位置を指定していますが、その「位置」を表現するために利用するスピーカーは定義されていないので、どのスピーカーをどう使ってその指定された「位置」を表現するかは、配置されたスピーカーレイアウト次第となります(AVアンプが該当するSPをハンドリングできることが前提です)。

例えば、右前方下から、右後方上に飛行機などが移動する音表現の場合、5.x.2配置であれば、その表現に主に動員されるスピーカーはフロント右とフロントハイト(またはトップ)右およびサラウンド右の3台だと思います。これが9.x.4であれば、フロント右、フロントハイト右、フロントワイド右、サラウンド右、サラウンドバック右、リアハイト右の6台となります。

拙宅のように縦長な部屋だと、どうしてもフロントSPとサラウンドSPの距離が長くなってしまうので、どんなに位相や部屋の対称性が整っていても、間にもう一台のSP(FW)があった方が、音像がスムースに移動します。「数は力」を実感します。

では、私の本命の音楽ではどうでしょうか。残念ながら手持ちのディスクにはDTS-Xで収録された音楽系のソフトがないので(あれば、どなたか教えてください)、Atmosだけの評価となります。

まず、オーケストラの場合は、例えば、最近の『ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン』ですと、拙宅の9.2.4では、以前の7.2.6と比して、後ろの方の「A席」から真ん中より前の「S席」に移動した感じとなります。というのは、オーケストラのように音像の移動が基本的にはない音源の場合は、「フロント」が単純に2台(センターを入れれば3台)から、FWを加えた4台(5台)に増えるため、オーケストラからの直接音がワイドに、つまりより近くで聴いているような音場表現となります。実際、FWに耳を近づけて聴いてみると、結構な音量が出ています。これはサラウンドやサラウンドバックがアンビエント音(ホールの反響音)を表現するために使われているためにクラシックでは音量が非常に小さい(普通、良く調整されたサラウンド再生環境では鳴っていることを意識させないはず)のに比べると役割が大きく違うのがわかります。

ジャズ・ポップス系では、CHRIS BOTTI IN BOSTONを聴いてみました。これは好みがわかれるかもしれません。7chに比してFW付きの9chは「にぎやか」な感じになります。映画とは違って、FWからのみ音が出るようなあざといミキシングはしてないのでFWの存在を強く意識することはオーケストラ同様、無いのですが、主題の(このソフトではトランペット)エネルギー感がやや薄まるような気がしなくもありません。

結論的に言うと、オケものであれば、FWをいれた9ch、私は好きです。クラシックを聴くためならはっきり言ってサラウンドバックなんかいらないので(アンビエント音はサラウンドSPだけで恐らく十分=笑)、フロア層を7ch(またはセンターレスの6ch)で組んでいる方でクラシックファンで、設定で変更可能なAVアンプをお使いなら(プラス置く場所があれば)、SB用のスピーカーをFWの位置に移動させた方がいいかもです。

最後に、2chや5chのクラシック音楽を聴く場合に、エミュレーションとして私の8805では、Auro3D(7.2.5.1)、Dolby Surround、Neural:X(両者とも、9.2.4)の3つが選べます。Dolby Surround、Neural:Xでは後者の方がエネルギー感が強くて音楽ソフト再生では好みですが、問題はNeural:X vs Auro3Dです。FWがなかった時は圧倒的にAuro3Dによるエミュレーションが好みだったのですが、FWが入った今は、どちらもそれぞれに魅力があると感じています(ワイド感のNeural:X、高さ・奥行き感のAuro3D)。まだそれほど聴きこんではいませんが、いまのところ、弦が聴きどころの曲はNeural:Xの9.2.4で、管が聴きどころの曲はAuro3Dの7.2.5.1がいい感じがしています。また、録音されたホールが、教会のような高いところはAuro3Dが、サントリーホールのような横に広いところはNeural:Xの音の方がいい感じに聴こえるような気がします。

以上、何らかのご参考になれば。

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