結局、マルチチャンネルシステムにおいて「位相を合わせる」とは、どういうことなんでしょうか?

日記・雑記
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このところ、一日の仕事が終わると購入したばかりのStorm Audio ISP MK2のマニュアルを東京の自宅で一生懸命読み込んでいる(実物は伊豆)のですが、初心者の私がこのコミュニティに入れていただいて以来、皆様にご助言いただきつつ、「苦闘」(笑)してきたキーワードである、「位相」という用語が端々に登場してきます。

まあ、私はこの「位相」という「妖怪」を最終的に「封印」するための「究極のおまじない」だと思って、本機を購入したので(少々高くつきましたが=笑)、このハイテク機を全面的に信頼してあとは音楽に浸るだけなんですが、でもやはりここまで皆さんにいろいろと教えていただいてきたので、その記述の意味するところが気にならないといえばうそになります。

そこで、私が読んで気になった(理解できない?)記述をいくつか列挙して、皆さんに再度教えを請い、文系の自分なりにこの「位相」というものを頭の中で整理したうえで仕舞い込みたいと思い、今回記事にしました。

マニュアルは3部あり、本体の操作法を中心にしたものと、ルーム補正ソフトのDirac Liveの使用法、それにBass Control機能について解説したものです。

このうち、特に気になる記述が目立つのはBass Control(ただし、この機能はDirac Liveに組み込まれているので、相互に関連している)のマニュアルです。

例えばこれ:

「計測時に測定したスイートスポットの、クロスオーバー周波数帯域において、メインチャンネルの各スピーカーとサブウーハーが同位相になるようにします」(p.10)

「クロスオーバー周波数付近の帯域において、左右のスピーカーペアのチャンネル間の位相ずれを低減する」(p.11)

ちょうど、K&Kさんの日記で、お詳しい方々の間で位相問題が議論されているのを、わからないながらも遠巻きに眺めていた(笑)のですが、その中で、Tomyさんが、「Phase測定に際しての問題は、音源からの距離補正をどうするか、のようです。音源から離れると、その距離と周波数に応じて、位相が回転するからです。」とお書きになっていたのが、とても気になっています。素人の勘では(汗)、このTomyさんのコメントと、上記マニュアルの私にはわけのわからない表記が多少なりとも関係しているような気がするのですが、どうなんでしょうか?

以下は完全に私の独自解釈なので、間違っていたらご指摘いただきたいのですが(それ以前に、「これだけ教えてやったのに、まだそのレベルか!」と言って怒らないでくださいね=笑)、どうも「位相」っていうのは、スピーカーとリスニングポイント(Diracの表現では「スイートスポット」)間の距離によって、リニアに変動するものらしいですよね(「回転する」というのはこの意味でしょうか?)。ど素人の私は、いままでAVアンプが「距離の補正をする」というのは、音の到達時間(音に伝達速度があることくらいは知っているので=笑)のズレを補正しているのだと思っていたのですが、これって、実は「位相」を補正していることでもあるという理解で正しいでしょうか?

だとすると:

1. リスニングポイントが動けば「位相」もずれる、ということになり、ということはリスニングポイントにおける測定で得られたデータをもとに、そのリスニングポイントにおける「位相」を揃えるように調整するのがAVアンプができるせいぜいの作業で、「全スピーカーの位相を揃える」なんて表現は不適切かまたは不可能または無意味、という理解でよろしいでしょうか?
2. 1のようにリスニングポイントにおける「位相」の整合性だけが肝心なら、なぜ、スピーカーごとにその前1mにマイクを置いて測定する、なんてことが「位相」を含むスピーカーの特性を把握するうえで必要なんでしょうか?1m前で必ず聴くのでなければ、その位置において「位相」が回転?しているとか、逆位相だとかはどうでもいいのでは?リスニングポイントにマイクを置いて一つ一つのスピーカーを鳴らして「位相」を含む特性を把握する意義ならわかりますが(Diracなどの測定法)。
3. 今まで散々、3Way以上のマルチユニットスピーカーのユニット別の逆極性問題を取り上げてきましたが、もしかして私の理解が正しいなら、例えば5Wayで正逆極性ユニットが複数混在しているようなスピーカーでも、全部同じスピーカーを、すべてリスニングポイントから同心円状の等距離に配置しさえすれば、「位相」問題なんて、まったく関係ない(AVアンプの補正は不要)という理解で正しいでしょうか?
4. 上記とは逆に、異なるスピーカーが混在するマルチチャンネルシステムにおいて、AVアンプがしようとしていることは、「異なるスピーカー」を「周波数や位相」などの面から「同じ」スピーカーとしようとしているのではなく(というより、これは無理?)、リスニングポイントから見た(聴いた)場合に、「同じ」スピーカーと思えるように補正しているに過ぎないのでしょうか?

なんだか、書いていて益々わからなくなってきていますが(泣)、お詳しい方に何かコメントなり、注釈なりをいただければ、理解力のない私でも少しは、ほんの少しは(汗)、今回購入した機器の意義や、またそれに付随してやらされている「測定」の意味が分かり、より幸せに安心して音楽に浸れるのではないかと思っております(笑)。

どうかご教示のほど、よろしくお願いします。

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