x1おやじさんさんから、donguri@八ヶ岳からのAuro3D@伊豆で一泊という計画のお誘いがあり、ミニ・フォッサマグナ・ツアーと勝手にdonguriが命名しているオフ会に参加させていただきました。
x1おやじさんが土曜日にdonguriのところにやってきて半日過ごし、その後伊豆に移動し、夕方myu邸の音を聴かせていただき、Auro3D邸に一泊、日曜日の午後2時ころまで滞在というスケジュールでした。
x1おやじさんには、拙邸システムへのアドバイスと八ヶ岳から伊豆への移動では特にお世話になりました。ありがとうございました。myuさん、試聴メニューのご用意までしてお向かえしていただき、ありがとうございました。そして宿泊と飲食についてご用意してくださったAuro3Dさん、本当にありがとうございました。
donguriとしては、初めてのmyu邸の音(2chオーディオ編)について、Auro3D邸の音(マルチチャンネルオーディオ編)について、レポートしてまいります。まずはmyu邸について。
myu邸には、Auro3D邸に3時半すぎに到着した後、一息ついてから、Auro3Dさんの車で伺いました。伊豆らしく傾斜地に立っている関係で道路に車を止めてから、石の階段をかなり登っていくと玄関になります。入ると奥さんからもご挨拶をいただき恐縮いたしました。素敵な壁紙が印象に残りました。
myu邸の音については、「myu邸訪問記-Literallyに「絶句」、しました 」というAuro3Dさんの昨年の8月の日記で以下のように書かれているのを見つけました。
「すべてのジャンルの音楽再生に対し、弱点が見当たらない、音質・音像・音場でした。敢えて言えば、かつて銀座のショールームで聴いたことのあるLINNのフルシステム(総額何千万の世界です)の音に近いといえば、想像ができる方もおられるでしょうか。・・・
・・・静けさ、分解能、倍音の消え入る様の表現力、ボーカルの定位、Pulsiveな音の迫真性、暗騒音の怖いほどの迫力など、日本の高度成長を支えてこられたエンジニアの方が、金と時間と労力に糸目をつけずに(笑)物理特性を極めたシステムの果てに、素晴らしい「音楽性」が宿っていました。「音色」に関しては想像できると思いますが、「怜悧」な感じで(そこは私のような「甘々」(爆)好きとは異なりますが)、それがかえってこのシステム全体のすごみを感じさせます。」
と絶賛されております。
今年の8月、K&Kさんは、「繊細感 & 空間的解像度 – Myu邸訪問記」 という記事の中で、詳しくシステムについても記述されております。
「前回うかがった時にはリスニング・ポジションとSPの位置が逆でSPにはSONYのホーン・ドライバーを使った3Way+スーパーTWだったと思いますが、今回はSPがAccutonのユニットを使った3Way+サブウーファの4Way構成。
ヴォーカルとピアノから聴かせていただいたのですが、ナチュラルなバランスで繊細感が印象的。すっかり魅了されてしまいました。アリス・サラ・オットのスキャンダルではサラ・オットの弾く左側のスタインウェイの響きがいい意味でちょっと冷たい感じで私の好み。この低めの温度感はAccutonのセラミック振動板の特徴なのかもしれません。サラ・オットの床踏み鳴らし音についてはMyuさん曰く「ART OFFに似ている。」これだけ聴いて限りでは特に違和感はないのですが、Auro3D邸でのART ON/OFF の比較を聴いた後では膨らんだ感じに聴こえたということなのだと思います。空間的解像度がすばらしく、これはアキュフェーズのデジタル・チャンデバ使用のマルチchアンプシステムの効果のような気がします。クロスオーバーは80Hz、400 (450?Hz、2.5KHzでスロープは48dB/oct とのこと。当然各ユニットは正相つなぎだし、タイムアライメントはデジタルチャンデバで合わせられています。市販のネットワーク回路を内蔵したSPでは到達が難しいレベルの音。」
と書かれておられます。
donguriの印象としては、とにかく各楽器、声などの音像がはっきり聴こえるなーという印象が強く残りました。これは音によけいなものがまとわりつかないと言ったらいいのでしょうか。各楽器の音が澄んでおりほっそりしたイメージになります。曲によっては、もっと濁ってもいいから押し出しが欲しいという感想にもなるかと思います。これがmyさんの音の好みとのことで、donguriの嗜好に近いと思いました。この音は、点音源的なオリジナルスピーカーの効果、デジタルチャンネルデバイダーによるタイムアライメント、部屋全体の音響効果の相乗作用によるものと想像いたしました。このシステムの美点は、オーケストラ曲として、ベルリオーズの幻想交響曲やペルトのクレドなどを聴かせていただきましたが、こんなにオケの各楽器を明瞭に聞き分けられるというのはdonguri初めて経験しました。(本当にかぎられた経験しかない者の個人的感想です)
以下いくつか特に印象に残った曲です。
・さくら(独唱:白鳥英美子)
最初と最後に聴かせていただきました。最初はすごく音量控えめ、で声とピアノの音が美しさにいきなり感動!だけどもう少し大きな音で聴きたくて、最後にもう一度大きめの音で聴かせてくださいとリクエストし、今度はやや大きめの音で聴かせていただきました。息遣い、残響音がはっきりとし、音の印象はがらっと変わりました。音とか音楽の評価って音量で大きく変わるということを実感いたしました。
・Melodie Dande of Blessed Spirits (Encoreから、ヴァイオリン:五嶋みどり)
こちらも控えめな音量でしたが、美しいヴァイオリンの音色に感動できました。
・Ride On (Disneyから、演奏:Celtic Woman)
かなり目立つ大太鼓?の低音が締まった音で気持ち良い。そこにdonguri好みの生ギターの音色で、やさしい女性ボーカルが歌い、楽しくなりました。
・チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:コパチンスカヤ、クルレンティス指揮ムジカ・エテルナ)
コパチンスカヤのやりたい放題の演奏、しっかり楽しめました。この演奏、弱音と強音のダイナミックレンジがすごいのですが、さりげなく自然に再生している感じかつムジカ・エテルナの方のお味もしっかり感じさせるという。美味しかったです。
・トリスターノのア・ソフト・シェル・グルーヴ (スキャンダルから、ピアノ:オット、リスターノ)
ピアノと踏み鳴らし音(足音)に関してはx1おやじさんはもっと迫力が欲しい旨の感想もっておられたようですが、x1おやじさんのシステムで聴く音、x1おやじさんの求める音からすればそうかもしれません。足音の聴こえ方ですが、翌日、Auro3D邸で、ART (Active Room Treatment、Dirac Liveの最新Add-onソフト) ON/OFF で聴かせたいただきました。myu邸の音と、ART-ONと、ART-OFFとそれぞれ印象が異なっており、いったいもともの音源はどうなっているのか? donguriそれが確かめたくて、社宅に帰宅後amazon prime musicのダウンロード音源をPCのオーディオ出力、Laxmanのヘッドフォンアンプ P-700uでドライブしたゼンハイザーのヘッドフォン HD-800で確認したところ、さらに前述3者とは違う音の印象でした。この踏み鳴らし音の再生は非常に環境によって変化する面白いものであることを認識しました。donguriの部屋ではどう聴こえるのか今度確かめてみよう。
今回は以上となります。凡人にはなかなか真似できない再生システムを体験させていただきました。
myuさんは、ご自身のブログで活発な活動を公開しておりますので、自作SPやチャンデバ・システムに興味のある方は、URL: https://myuaudio.hatenablog.com/をチェックしてみてください。
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donguriさん
我流でまとめた4ウェイのスピーカーシステムでのおもてなしでしたので、評価の高いメーカー製のスピーカーをお使いのdonguriさんには自作スピーカー特有の癖(成熟度の低さ)に違和感を感じられるのではと危惧していました。
しかしながら、donguriさんの感想を読ませて頂き、大人の配慮が含まれてはいるとは思いますが、私の音の好みや選曲の意図が伝わったようで安心しました。今回のオフ会は、Auro3D邸で楽しい夜の部が予定されているようでしたので、我が家では少しせわしなくあまりお話をする時間は取れませんでしたが、Auro3Dさん、K&Kさん、そしてTomyさん同様、私にとってこれ以上無いような訪問記を書いて頂きありがとうございます。
donguriさんの感想で、下記が特に印象に残りましたので、私の思うところを補足させて下さい。
>各楽器の音が澄んでおりほっそりしたイメージになります。
私は洗練された細身の女性が美しいと思うタイプでして、なぜか、音作りもそのようになっているようです。五嶋みどりのヴァイオリンの細身でキレのある演奏などは、私の好みが良く反映されたオーディオ再生なのかもしれません。
>こんなにオケの各楽器を明瞭に聞き分けられるというのはdonguri初めて経験しました
この音源では、かなりの音量で再生させて頂いきましたが、私の意図が伝わって嬉しいです。音源・スピーカー・ルームアコースティックの環境が整うと幾らでも音量を上げられるような感覚になります。心地良い音量は人それぞれですので、音量調整はとても気を使いますが…
>コパチンスカヤのやりたい放題の演奏、しっかり楽しめました。
正しく、私が聴いて(感じて)欲しかった点でしたので、私と同じ気持ちでこの演奏を聴かれていたのだと知り嬉しく思います。録音が良くそれなりの音量で鳴らせられる環境があればという条件は付きますがオーディオ再生でも、コンサートホールの疑似体験ができると言ったら言い過ぎでしょうか。
今回のオフ会で、改善すべき点が幾つか見つかりましたので、まだまだ私のオーディオ遊び、特に自作のスピーカーシステムの改善、は続きます。
最後に、Auro3Dさん、今回はdonguriさんとX1おやじさんを紹介して頂き有難うございました。お互い良いところを学び合う気持ちのある方のとオフ会は楽しいです。これをご縁に、これからもお付き合いできればと願っています。
myuさん
コメントありがとうございます。
先日は、比較的短い時間でしたので、
myuさんの奥深い世界の一端をのぞかせていただいた感覚でございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
donguriさん、こんにちは。
myu邸の訪問記を楽しく読ませていただきました。
凄く丁寧に描写されていたのでmyuさんのサウンドが何となくイメージ出来ました。
すごく正確な音なんでしょうね。
タイトで見通しの良い音はgenmiも大好きです。
スキャンダルのピアノと踏み鳴らし音(足音)がシステムによって三者三様というのは面白いですね。拙宅でも確認してみようと思いました。
近いうちにdonguriさんと相互交流させていただけるのを楽しみにしております m(__)m
genmiさん
コメントありがとうございます。
genmiさんの音を聴かせていただくこと
楽しみにしておりますが、
donguriなかなか時間的余裕なく、
連絡が遅れていてすみませんです。