Lichtmondの第3作目「DAYS OF ETERNITY」Blu-ray 3D 版のdonguriの感想です。
Lichtmondはドイツの映像+音楽の作品を制作するグループ。Auro-3DのデモディスクVol. 2に作品の一部が収録されており、全体がどんなもんか試してみたくて、Blu-ray 3D版をeBayで購入いたしました。
DAYS OF ETERNITY のディスクにはいくつかの種類がありますが、Auro-3D音声が入っているのは、 Blu-ray 2D版とBlu-ray 3D版のようです。donguriのプロジェクターは3D対応なので、まよわずBlu-ray 3D版を購入。本3D版は、2D環境しかない場合はちゃんと2D画像を再生してくれるので、3D版を買って困ることはない仕様です。
音声フォーマットですが、2.0 Dolby Digital 48 kHz/16 bit、5.1 DTS HD MA 48 kHz/24 bit、9.1 Auro-3D 48 kHz/24 bit、7.1 DTS HD MA 48 kHz/24 bitが選べるのですが、なんとAuro-3Dバージョンの歌詞のみ英語、その他のバージョンのそれはドイツ語になってます。ドイツ語がほとんど分からないdonguriにはAuro-3Dバージョンが英語なのがありがたかったです。
まず画像については2Dでも、見たことのない神秘的な世界を楽しめるのではありますが、3Dを見てしまうと、これは、3D版でこそ本当の面白さや没入感が味わえるソフトであることが分かりました。没入感に関しては雲泥の差です。
音楽は、聴きやすいソフトロック系という感じ。ボーカル・エレキギター・シンセで作った音楽で、そんなにとんがったところはないです。画像と一緒に楽しむには充分ともいえますが、現代音楽もときどき聴いてるdonguriにとっては、刺激がもう少しほしいところでありました。録音フォーマットはAtmosがないので、没入感、音場の広がり感はAruo-3Dの一人勝ちと言って良いかと思います。音のミックスは、マルチチャンネルを駆使しており、声、楽器、効果音が前・後・左・右・上方から聞こえてきたり、視聴者のまわりをぐるりと回ったりと、随所に工夫がみられます。基本は平面展開であり、楽器や声が視聴者の真上から聞こえたり、上方で飛び回るというド派手な3D展開を期待するとやや期待外れかもしれません。しかしトラック6に出てくる雷の音では、donguriの環境ではDTS では雷がほぼ水平方向から聞こえる感じになるところ、Auro-3Dでは上方から自然な感じで轟いている感じが味わえ、しかも迫力も増大した感がありました。Auro-3D再生環境を構築している方々にはうれしくなる差が感じられるかもしれません。
音も映像も3Dだと没入感あるでしょ!イマーシブってこれよ!と来客にデモるのには良いかも。3D映像を映せる環境あるけど、ソフトがないなー、、という方にも一見の価値はある3D作品と言ってもいいかと思います。もちろんAuro-3D再生環境のある方なら、なおさら体験をお勧めしたいとdonguriは思うのでありました。
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Donguriさん
新春早々、いろいろやってますね!(こちらは、SWの入れ替えに伴う、キャリブレーションやり直しの日々です=笑)今年もよろしくお願いします。
これまた、守備範囲の広いことで!このバンド(?)初めて聞いた名前ですが、これって、いわゆるPVみたいなものなんでしょうか?また、5.1.4のAuro-3Dのようですが、このNativeで聴いたときと、「拡張モード」で聴いたときの差は感じられますか?
ちょっと検索してみましたが、すでに入手困難なようですので、もし今度拙宅にお見えになる機会があるときは是非お持ちください!私のシステムでも聴かせていただきたいです!
Auro3Dさん
コメントありがとうございます。
PVはpromotion videoという意味でしょうか? そうでしたら、PVじゃなくて、「時間やその流れ」のイメージを抱かせる10の場面からなるコンピューター動画そのものを楽しむ作品というものですね。
Auro-3Dの音ですが拡張モードでしか聴いていませんでした。今後比較してみます。
Auro-3Dのダイレクト(ストレート)モードと拡張モード(センターハイトとトップサラウンドが鳴る)の差
拡張モードの方が音自体が太い感じになります。
さらに頭の上方まわりの空間が満たされた感じがします。
音の定位自体はあまり変化を感じられませんです。すこし上方か程度。
donguriこのソフトについては拡張モードの方が良いと思いました。
そうですか、やはり、5+4のAuro-3Dソフトでも、13chへの拡張は「効果あり」なんですね。
「音自体が太い感じ」になるのは、こちらの予想通りで、これは恐らく、センターハイトが入ってフロントが6台になることによる「平面波」の形成と関係があるはずです。
「頭の上方まわりの空間が満たされた感じ」になるのは、VOGの参加もさることながら、影響が大きいのは私の経験では実は、SBの有無ですね。第一層が7ch化されると、「後方」よりむしろ「上方」が充実するのを経験しています。
VOGの参加は、「上方」への広がりもさることながら、「奥行き感」に影響することが多いですね。
いずれも音源にもよりますが、私のStormでは、すべて「拡張モード」になってしまいますし、書斎のDenonでは、システムのクオリティが低すぎて(そもそも5.5.1の11chですし)、「拡張モード」のオンオフの差を検証するにはふさわしくないので、とても勉強になりました。