1週間ほど前に、KT150を4本購入しました。
30時間くらいエージングして、音が落着いてきたので報告します。
この球は超大型で卵形をしていて、オクターブのV80SE等に搭載されていますが、実際に音を聞いたことはありませんでした。
常用しているKT120-UL-PP自作アンプの出力管を交換して、バイアスを調整しただけで使用可能でした。
(KT88と比べると、ヒータ電流やプレート電流が20%ほど増加するので、市販のアンプで差替える場合はメーカーに確認が必要です。)
取り敢えず動作条件は、B電圧480V、負荷3.5k(PP)、アイドリング電流は65mAに設定しています。
矩形波で安定度を見ましたが、出力管を6550、KT88、KT120、KT150と変えてもほとんど波形に変化はなく問題はなさそうです。
最大出力(ノンクリップ)のほうは、ちょっと期待外れでKT120と同等で85Wでした。
これは、どうもUL接続時のKT150の内部抵抗はKT120と同等のようで、この球で出力を稼ぐには、B電圧をUL接続上限の600V程度にする必要がありそうです。
肝心の音のほうですが、KT120と比べて低域の分解能(明瞭度)が高くなり、高域は滑らかでスッキリとしています。
KT120では、ATCの重いWFをやっと制動しているようでしたが、KT150では少し余裕がでてきたように感じます。
これから正月休みを利用して、WF:KT150UL-PP、MD:6550UL-PP、TW:801AパラSで、バイアンプ駆動をやってみます。
モノアンプ4台とステレオアンプ1台で電源トランス容量は2kVA近くになるので、AC100Vのブレーカーが落ちなければいいのですが??
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