前回の記事で、8月中に実践編をあげられたらいいなと結びやってみたところ失敗に気づきやりなおし編とすることに。
1. 何に失敗した?
正しくは「スピーカー背面」が壁から50cm、65cm、80cm … とすべきところ間違って「発音点」が壁から50cm、65cm、80cm … とシミュレーションしていました。
よいしょ、よいしょ、とスピーカーを下げていって発音点が壁から50cmのところまで持って行き「あれ?おかしいぞ。どう考えても近過ぎる」となってはじめて背面から壁の距離だったことに気がつくとは。
2. パラメータの見直し
聴感だけでなく簡易FFTもつけようと元の場所で測ってみるとどうもシミュレーションとあいません。勾配天井なので仕方ない部分もありますが、ここはひとつパラメータを調整して実測に近づけてみることに。
天井高をリスニングポイントの直上から後方のフラット部分の高さに、後方と天井の反射率を思い切って0.4まで下げてやると60-80Hzと160Hzに谷があり100Hzと200Hzにピークがある似たような波形が得られました。
なお部屋の後方のうち、半分は吸音効果を持たせてあるのであまり反射しません。天井の仕上げ材も吸音仕様です。大きく下げたとはいえ当たらずも遠からずでしょうか。他、数センチ単位の細かい見直し。
変更前
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変更前と実測と比較
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パラメータ変更
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変更後
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変更後と実測の比較
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3. シミュレーションやりなおし
変更後のパラメータで前回やったようなシミュレーションを実施しました。
スピーカー背面から壁まで50cmは便宜上スピーカーの最も近いところから壁まで50cmとし、実際にそこにスピーカーを設置しました。その時の発音点を測ると壁から83.5cm。こちらも便宜上84cmとしました。
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現状と比較し、明らかに良いと思える波形がありません(泣)
強いて言えば4:6:4の110cmですが発音点(ウーファーの真ん中の凹んだところ)で言えば144cm。元の位置より更に10cm前で幅も狭く、今が近いため次はできればちょっと離れたところに置いてみたいというニーズに合いません。
上記にある通りスピーカーは既に左列(3:8:3)の最上段の位置に設置されているので次回はそこから15cmずつ前に出してみようと思います。
4.おまけ
元の位置でEQ補正した場合。
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